2006/10/31

三世代の旅行


JTBから三世代で旅行ができるような企画が発表された。コンセプトは、「家族・一族との絆づくり、祖父母と孫の親睦」だということだが、ちょっと待て。なんだか少しターゲットが間違っているのではないかという気がする。

企画としては三世代で旅行に行くというのは微笑ましいことだと思うし、旅行会社・ホテル・輸送会社から考えると、人数が多くなるので、それだけ金が入ってくるという期待はあるかもしれない。しかし、個人的な意見を言わせて貰うと、三世代で旅行なんてしたくない。理由は次の通りだ。

1. 只でさえ、子ども・配偶者・親の三方向からプレッシャーがあるのに、それを緩和する手段として「家族団欒で旅行」はできない。
2. 三世代同居している場合には、(1) の理由があることと、親夫婦に子ども(親夫婦から見ると孫)を任せて、自分達夫婦だけでどこかにいくというのであればわかるが、同一場所で任せることは、意味が全くない
3. 親と別の場所で暮らしている場合、親元に行くこと自体が、自分達夫婦と子どもにとっての「旅行」であり、親から見ると別にどこかに行く必要がなくても孫の顔が見えるのであれば、それだけで満足だと感じるから
4. 費用の面から考えると、「自分達が出すから」と老夫婦のポケットマネーで大所帯の旅行が可能かと思われるが、老夫婦は老夫婦だけでどこかに行きたいと考えるのが普通。鬼嫁なんかと行くかとおもうのが普通

さて、普通のご家庭ではどう考えるだろうか?それでも三世代で旅行に行きたいと感じるだろうか?老人の貯蓄はかなりあると言われている。その金をどうにかして使わせようという魂胆は分かる。しかし、老人ほど金にシビアであまり金を使いたがらない人種だとも言える。老人は孫のためなら金を使うとも言われているが、それが旅行という目的に使われるとはとても想像が出来ない。孫と老人の組み合わせで行くということ自体が考えられないからだ。やはり老人が孫に対して金を使うというのは、書物やおもちゃ等の「モノ」に対する支出だと思われる。むしろ、老人だけの長期旅行(医療万全つき)のほうが絶対に金を出すと思う。特に海外の場合、海外の味付には抵抗が有る人が多いと思うので、見所は海外かもしれないが、比較的普段食べている食事が適用できるツアーだと、老人は暇もあるし金もあるので参加するだろうと思う。



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エースJTB「3世代で行く ご家族思い出旅行」発売!!

◇「夕食」は家族全員みずいらずでゆったりと楽しむ!
◇「部屋」は1室に2間以上または、隣り合う2部屋より選択可能!
◇「心に残る旅」結婚記念日や古希、還暦などアニバーサリーの方へ特典付き!


 JTBは、3世代(祖父母・父母・子供)旅行をターゲットとした商品、エースJTB「3世代で行く ご家族思い出旅行」を11月2日(木)に発売します。
 商品の特長は、2間続きの部屋または隣り合う2部屋を利用します。そして夕食は部屋または個室食事処でゆったりと絆を深める家族団らんの時間を過ごすことができます。

 先日、旅の販促研究所(*)では、三世代旅行に対するニーズに対する調査を行いました。
 その結果判明した、三世代旅行をする際に求める内容は下記の通りです。
  (1)三世代旅行は、祖父母層と子供たちの両方のニーズを満たすことが必要
  (2)食事は三世代「水入らず」で、しかし部屋は(就寝時)は「別々」に
  (3)三世代旅行の目的は「家族、一族の絆づくり」、「祖父母と孫の親睦」
 今回の商品はこの調査結果を商品のコンセプトに反映させ、三世代家族旅行の希望を実現するプランとして設定しました。販売目標人員は3.000名です。

* 旅の販促研究所は多様化・個性化する旅行者のニーズのなかで、「旅行者研究」をメインテーマに、日本人旅行者の行動と心理を独自の手法により調査分析し旅行業界にこだわりのある新しいプロモーションプログラムを提案するシンクタンクとして、JTBグループの総合広告会社(株)ジェイ・アイ・シー内に2006年4月に設立しました。


 商品概要は次の通りです。

【 商品概要 】
●商品名:エースJTB「3世代で行く ご家族思い出旅行」
     東北・北関東・上越・房総・伊豆・箱根・山梨・信州

●出発日:2006年11月10日~2007年3月31日

●特 長:「家族・一族の絆づくり」、「祖父母と孫の親睦」を目的として、3世代(祖父母・父母・子供)旅行をターゲットとし、「2間続きのお部屋・2部屋でみんながのんびり楽しめる宿」をコンセプトとしています。

●販売目標人員:3.000名

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