2006/11/07

合格祈願サイダー

台湾も日本と同様、受験の競争はとても激しいところだ。日本の場合の受験競争は、いい大学にいけばいい会社に就職して
将来は安泰な生活を送れるという親の願いがあるからということもある。台湾の場合は、親が子どもに投資をして、子どもに将来食べさせて貰いたいうという思いから、いい大学で頭脳を磨いて起業し金を稼いで欲しいという思いがあるところだ。だから、受験前には日本と同様、お寺に行ってお参りするのも恒例になっている。日本でも受験祈願をするために、寺や神社と片っ端から祈るということをしている人も多いだろう。

そういう受験のためには何でもするというのは、万国共通の事項だと思う。 しかし、モノについていえば、これは必ずしも万国共通であるとは限らない。特に、日本人の文化と中華圏の文化では全然違う。

 清涼飲料メーカーの木村飲料(静岡県島田市、木村英文社長)は、ダルマ型の瓶を使った「必勝合格ダルマサイダー」=写真=の販売を強化する。学習塾チェーンなどへ名前を入れた商品を納入したり、日本と同じく受験熱が高い台湾などへ輸出も始める。発売初年度の昨年は55万本を販売。今シーズンは販路の拡大で百万本を目指し、ラムネに次ぐ主力商品に育てる。 昨シーズンはスーパーやコンビニエンスストアなど小売店ルートが中心だった。今シーズンも11月11日から店頭発売するが、新たに学習塾などの大口需要も開拓する。 ジー・エデュケーション(名古屋市)がフランチャイズチェーン展開するITTO個別指導学院で、系列の30校程度への販売が決まったほか、説明会に来た学生向けに大学が配布する需要も開拓する。瓶に学習塾などの名前を入れるサービスも、一本当たり50~100円の追加料金で提供する。 「合格祈願済飲料」と銘打つため、サイダーエッセンスなどの原材料を県内の神社に持ち込み、合格祈願をしてもらった。受験生40人にも同行してもらい、その様子をホームページで配信する。 シンガポールと台湾へも二月から順次輸出を始め、他の国・地域にも広げて一万本程度の販売を目指す。商品は300mm入り。価格はオープンで、国内の実勢は200円程度を見込む。

ダルマ=祈願の道具と、中華圏のひとたちに理解できるのかがかなり疑問だ。ドラえもんの紅版くらいしか、彼らにとっては印象がもてないような気がする。

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