2007/04/22

マレー語辞典

最近、老後の生活はマレーシアで快適な生活を過ごしたいというリタイア組みが増えてきたことから、俄かに注目されているのがマレーシア。已然から、マレーシアは、国全体ではなく、一部の都市・場所に対して、日本人観光客が訪れることはあっても、意外にマレーシアという国全体のことは知られていないのが実情だ。マレーシアといえば、ペナン島やマラッカのようなリゾート地というのと、マレー半島ではなくボルネオ島のジャングルを目当てに行く人が多いと思う。しかし、マレーシア自体は国土も横長に広いし、多種多様な人種が住んでいるところで、結構見所が多い。それにイスラム国家であるにも関わらず、治安がめちゃくちゃ良いところだし、物価は安いということも起因して、リタイア組みのマレーシアへの移住が盛んに言われているのだろうと思う。

別に今回はマレーシアのことを紹介するつもりではなく、たまたま週末にマレーシア出身の中国人で、現在シンガポールで医者をやっている人が東京へ遊びに来たので、その案内をしたというのがきっかけだ。事前にお土産を買うから希望のものを言ってねといわれたので、何が良いかなと実は悩んだ。シンガポールの土産といっても、何度もシンガポールに行ったこともあるので、いまさらシンガポール土産なんか要らない。それなら現地の人にとってはつまらないものでも、日本人にとっては面白そうなものが良いなと思ったので、返答として「辞書」と答えた。

なぜ、そこで辞書と答えるのかな?と思う人たちも多いと思うが、結構実は個人的に辞書を集めるのが好きなのである。現在では、ネットさえあれば何語でも気軽に検索して調べることができるのであるが、あの辞書独特の分厚い本を引いて、そこで言葉を調べるという行為が結構好きなのである。1つの言葉を調べた後、付随して、例文や別の言葉を見つけてしまうという快感は面白いと思わないだろうか?シンガポールは、英語、中国語、マレー語とヒンズー語が公用語であり、国歌でさえマレー語であるので、マレー語は実は一般的な言語である。今回来日した人は中国系のマレーシア国籍の人間であるので、マレー語は使うのかな?と思ったら、やっぱりあまり使わないが、小さい頃はマレー語で育ったといっていた。それだけあのあたりはマレー語は主流の言語なのである。ちなみに、インドネシア語もマレー語の親戚なので、よく、スペイン語とポルトガル語のような関係と言われている。インドネシア語もマレー語系の分類になるので、マレー語を覚えていると、マレーシア、シンガポール、インドネシアのあの赤道直下国家のどこでも通じるというものである。人口もインドネシアの2.5億人を筆頭に3.5億人とも話せるので、覚えていればいい言語だろう。

ちなみに、今回やってきた人は、北京語、福建語、広東語、潮洲語、マレー語、英語は完璧に使いこなせるという。どういう頭の構造になっているのか、島国育ちの人間としては理解不能だ。

そして、今回もらった辞書というのがこの写真のとおりの辞書。特定の辞書を指定したわけでもないのであるが、意外に日本ではマレー語の辞書は手に入らないので、何でも良かった。「君は英語と中国語もできるから、このほうが良いかなとおもって」と言ってくれたのが、英=中=マレーの3か国語の辞典である。中国語での索引は載っていないのであるが、英語とマレー語で、アルファベット順に調べることが可能だ。マレー語の言葉は実は全く分からないので、これから言葉に接した際に、徐々にこの辞書を使ってみたいと思う。

ちなみに、最近NHKの語学番組で、短期間ながらマレー語を教えているようだ。テキストもすでに出版されているので、それを買ってみると、マレー語というのがどんな言語か少しは知ることが出来ると思う。発音がとても簡単なので、言葉として覚えるのは楽だろう。また、マレー語は、大きく言えば、ポリネシア系の言語であるため、沖縄の琉球語もこの語族に属するため、沖縄の方言を話せる人であれば、意外にマレー語は言葉が近いので入りやすいかもしれない。「ゴーヤ・チャンブルー」の「チャンブルー」は、マレー語だと「混ぜる」という意味なので、まさしく琉球語と同じなのだ!沖縄への移住も最近かなり増えてきているので、沖縄の自然と言葉のよさを知ったのであれば、マレー語に浸るというのも楽しいかもしれない。
ネット上のマレー語辞典 : http://www.geocities.jp/akihikochi/kamusu.htm

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