突然だが、台湾から友達がやってきたのでいろいろ遊びに行ったあとに、夕御飯をどうしようかと迷った。普通なら、自分がよく行く店に連れて行くというのはありだと思うはずだが、この友達は台湾ではよくいるベジタリアンなのである。台湾では「素食」という看板が出ている店でしかご飯が食べられないような人なのだ。ハリウッド女優が、セレブ感丸出しで「あたしはベジタリアン」なんていっているのは、野菜さえ食べていれば何でも良いんでしょう?みたいな、脳みそパーのベジタリアンが多い。ところが台湾人のベジタリアンというのは、仏教の教えと医食同源の考えから、子供のころからしっかりと教えられているために、素人だとベジタリアンでも食べて良いだろうと思われるものも、実は食べあわせでダメだというものや、自分の体調や体質に合わせて、なにをいま食べて良いかというのを知っているため、適当な自称・ベジタリアン対応の店に行ったとしても、あとから指摘が入るだけであるため、どうしたらいいのか、本当に悩んでしまった。
実は昼ごはんのときまで何も考えていなかったのだが、普通に入った蕎麦屋さんで台湾のベジタリアンの脅威を感じてしまった。それは蕎麦屋だったら、ベジタリアンとしてなんの問題も無いだろうとおもっていたのだが、蕎麦のつゆは、基本的にはカツオ出汁であり、カツオは魚だから当然ベジタリアンメニュとして不可。だからつゆ麺では食べられないということが分かった。
しかし、この台湾人、頻繁に日本に来ているので、日本食だったらなんでも良いんだろうと思っていたし、食にはウルサイひとだから、それなりに良いものを食べているんだろうとおもっていたら、話を聞いたら全然違った。だいたい毎回牛丼の松屋に行っているらしい。松屋で牛丼でも食べているの?ベジタリアンなのに?と思っていたら、松屋でサラダを食べているらしい。安いからだって。なんじゃ、それ。それならちゃんとしたご飯を食べようということから、検索で捜査開始である。
東京滞在中に泊まっているのは、秋葉原の近くに住んでいる台湾人の知り合いのところに泊まっているらしいから、帰りのことも考えると、秋葉原に帰りやすい場所が良いだろうと思って、それに該当する店を探してみることにしようとした。この時、錦糸町に「台湾素食料理の店」というのがあることを発見した。
その店の名前は「イッツ・ベジタブル 苓々菜館」というところ。錦糸町の駅を北口を出て、そのまま千葉方面に線路沿いを歩いていくと、総武線のガード下に位置するところに存在する。それも駅からはそんなに歩くわけじゃないのですぐ分かると思う。
台湾にはたくさんの「素食」の店があるのだが、この店も本当に素食の店であり、東京には数軒しか無いという店のうちの1つ。オーナーは日本人だが、奥さんが台湾人。その奥さんが素食の人であるようだ。オーナーも元々は有名中華料理店でシェフ兼店長として働いていたようだが、店を大改装したのにも関わらず、店のオーナーがトンづらしてしまって、借金だけが店長にのしかかってしまい、途方にくれていたとのこと。そんなときに、仕事を通じて知り合った台湾の人に台湾に来てみたら?と誘われて行ってみたところ、台湾でいろいろ刺激を受け、そのなかで素食に出会ったということ。それまで体重が100kgオーバーだったのにもかかわらず、毎日たらふく台湾で食事をしていたのに、20kgくらい痩せて帰国したとの事。その理由はなんだろうと調べてみたら素食のせいだったので、これを是非日本で広めたいということで始めたらしい(全部オーナーが話ししてくれた内容)
見た目のメニュは普通の中華料理と全く変わらない。しかしながら、全部ベジタリアンメニュである。そしてどれもこれも美味しい。メニュは日本人に優しい、全料理写真付きなので、料理名がわからなくても全然問題なし。さらに、メニュの裏側を見ると、素食に関する説明が書かれていて、意外にも植物のなかでも、これは食べてはいけないという植物がいくつかあるということはわかる。例えば、ねぎやニラ。それも説明書きに、体のどこの器官に悪いからというのを書かれているので、是非本当のベジタリアンとはこういうものだというのを知ったほうが良いと思うし、台湾人であれば誰でも知っていることだと、友達の台湾人は言っていた。
実際にどの料理も食べてみたところ、本当に美味いし、実際に台湾の素食の店で食べられるような内容と同じものだった。そして、なんと言っても、台湾人の友達が「これなら全然食べられる。東京でご飯がまともに食べられる店が見つかって嬉しい」とまで言っていた。帰国後、是非同じように日本好きで、でも、ご飯を食べるところに困っている台湾人のためにブログかFacebookに紹介したいとまで言っていた。どんだけこれまでまともじゃないご飯しか食べてこなかったんだろうと不思議に思う。
<イッツ・ベジタブル 苓々菜館 (It's Vegetable)>
食べろぐのサイト:http://tabelog.com/tokyo/A1312/A131201/13029725/
住所 : 東京都墨田区錦糸4-1-9
TEL : 03-3625-1245
営業時間 : 11:45~14:30(L.O.14:00)
17:30~22:00(L.O.21:30)
定休日 : 月曜
2014/04/17
2014/03/23
台湾が大混乱
台湾が揉めている。台湾国内で政治的な運動を市民が中心に熱いシュプレッヒコールやデモをするのは多いことなのだが、今回の台湾全土を巻き込んだ大きな動きには久々に興奮した。これだけ揉め始めたのは、もしかしたら、228事件が起こったとき以来の騒動なのではないかと思うのだが、実際にはもっと台湾の歴史の中では近代でも似たような騒動はあったことだろうと思う。
この市民による政治運動は、2014年3月20日ごろから起こっているものだ。台湾が中国化してしまう、中国に飲み込まれてしまうというのを市民が恐れて騒ぎ始めたことによるものだ。だいぶ前から、中国との間は「三通」という言葉を合言葉に、台湾海峡を挟んだ両岸の国が徐々に人的・金銭的交流をしていこうと言うのは知られているし、現に、台湾には日々中国大陸からの卑しく、品が無く、うるさい、そして金をばら撒いてくれる中国人が大量に台湾にやってきている。中国から見れば、台湾は自国領土であるとおもっているが、台湾から見ると台湾は台湾であり、中国とは一線で隔てられた異国であると思っているが、金をばら撒いてくれるので、心では来るなと思っていても、表向きはニコニコして金を貰っているというのが現状だ。それはいいのだが、じゃ、いまさら中国化という言葉が出てきたことと、なぜ揉めているかというと、立法院(国会にあたるところ)が国民の知らせずに、勝手に「両岸(台湾と中国)サービス業貿易協議」の法案を強引に通そうとしていたことによる。
この「両岸(台湾と中国)サービス業貿易協議」(中国語で「両岸服務貿易協議」)というのはどういうものかというと、両国間での貿易制限を解除し、相互で市場開放と貿易自由化を図るとしているもの。「サービス貿易」とは財の取引による貿易ではなく、運輸・通信・保険・金融などのサービスを自由に利用できるということである。こうなると、大きな中国が小さな台湾にやってくることになり、これはまさしく、国民党が中国大陸から台湾に逃げてきて、台湾をめちゃくちゃ中国化したことの二の舞に近い。弱小な台湾側の中小企業の集まりみたいな台湾では、大企業の集まりである中国企業が台湾に来た場合はひとたまりも無く、人材も大陸へ流出し、中国のような言論と情報の統制が台湾にも及び、台湾の一般市民から国家の情報まで情報流出する危険性を孕んでいる。
中国、台湾のそれぞれで、互いに対して市場を開放しようというのが狙いなのだが、それぞれの国で開放する内容というのが実はちょっと違う。中国側の要求は80項目で、台湾側の要求は63項目という意味では、中国側の方の要望をより多く台湾側が受け入れているということになる。具体的にどんな内容が開放内容なのかというのを表にまとめたところがあったので、それは下記の表画像のとおりである。
この表を見ると、どうしても中国側のほうに有利になっているように見える。特に企業設立に対していうと、台湾に中国企業が進出する場合にはあまり制約がないのだが、台湾企業が中国で設立する場合には、その資本の占有率を制限されている。いちおう、対日本企業に比べれば、絶対に中国側のほうが資本率が高くなるようにしていることはないので、まだマシだが、100%台湾資本の会社が設立できないというのは、結構好き勝手に出来ないということを意味している。こういうところが台湾側から見たときに、台湾企業が潰れると騒いでいる根本の原因にあたるのだろう。
しかし、この協定がいきなり決まったということではなく、実は昨年の6月に上海で協定を結んでいて、その延長で今回のサービス貿易協議を推進していくということを決めようとしていたのは、国民党が国民の意思とは関係ないところで進めてきたという風に取られてもおかしくないことだ。国民党が中国と勝手に取引して、中国と1国になることを下準備するために進めていると取られても間違いではない。台湾国民にとっては、寝耳に水的な情報がいきなり表に出てきたような形になったわけで、実際に協議の内容が新聞等で報告されると、国民の80%以上が大反対をするという結果になった。これだけ多くのひとたちが反対を表明することになったということは、228事件後の暴動の発生に発展し、最終的には30数年に及ぶ戒厳令に繋がってしまった過去の歴史をまた経験することになるのかと思うと、台湾人じゃなくても悲しくなってくる。
そこで台湾人が暴動として始めた最初のきっかけは、立法院に学生が300人ほどの団体が乱入し、国会審議ができないように立法院を占拠したことから始まる。この時点で、日本のメディアは全く報道しなかったのだが、既にツイッター上では、台湾祭りが始まっていて、台湾ですごいことが起こっていると、Ustreamを含めて生中継が行われるようにもなった。また占拠した中から学生たちが、20ヶ国語以上に翻訳した内容で、「台湾はいま不平等条約のせいで中国に飲み込まれようとしている、助けてくれー」という類似の内容の表現を文字や画像やYoutube等の動画で配信し始めた。
台湾の経済部では、台湾人が勝手な妄想で協議について抱いている懸念事項についてを「実は思っているようなものじゃないし、中国と一体化するという意味でもなんでもない」というような内容の釈明説明をウェブ等で掲載し始めたのだが、これが全く効力が無いくらい役に立たなかった。なにしろ、国民が怒っているのは、協議の内容に関してではなく、密室でこれらの重要の事項が決められたことで、それを国民の同意を求めずに勝手に中国と締結しようとしていたことに対するものだ。だから、内容に関して「心配しない」とか「問題があるようであれば交渉する」なんていうことを発表したところ、そんなものを信じる台湾人はまずいないし、問題のすり替えでしかないために、全く釈明にもなっていないのである。
政府は収拾を図ろうとしたが、全く騒動は収まらず、むしろ日々立法院に集まる数が多くなってくるのである。学生が中心としたはいるが、そのヒートアップはとうとう台湾全土に広がってしまった。終いには、立法院に人が集まるように、公共のバスが協力する形で各地方都市から立法院近くまで無料のバスが運行することにまで発展した。毎日ずっと占拠しているのも、同じ人では大変だから、代わる代わる人を入れ替えて占領してしまおうという台湾全国民が一丸になって国会議論を全くさせないということにしたわけである。
通常、こういう政府機関に一般人が占拠した場合、強制的に排除されると思うのだが、今回の台湾の騒動では、これだけたくさんの人が占拠しているのにも関わらず、警察とは一切直接衝突が起こってないし、強制排除されるような光景にもなっていない。警察も乱暴なことは全くせず、ただ立法院の周りを囲うようなことをしているだけだ。中で占拠しているひともお腹を空くだろうが、その場合でも差し入れする人が外部からやってきたとしても、特に警察は止めないし、むしろ誘導をしている。それから異様な光景としては、警察隊の交代時間になると、立法院に入れず、周りの道路で座って抗議をしているひとたちが、拍手で交代要員の警官たちを迎えて「おつかれさま~」とまでいう始末である。公考えると、一体この抗議はなんなのか?政府も公認の抗議なのか?そしたら、敵は誰なのか?と意味が分からなくなる。
馬英九総統は強引に「台湾にはこのサービス貿易協議は必要な処置である」と散々声明を発表をすることになるのだが、これがまた一段と民衆の怒りに輪をかけてしまった。さらに「立法院を占拠して国会議論を停止させることは違法行為だ」とまで言ってしまった。正統な理論ではあるのだが、台湾民衆が何に対して怒っているのかという本質を分かっていない上での発言であることは民衆はわかっているので、民衆による暴動は全く収まる気配は無い。総統のアホの一つ覚えのように言う、「台湾には必要」と「占拠は違法」の2つのフレーズしか言わないことにも段々と民衆はエスカレーションを高めてしまうわけである。台湾人は、協議を決めていく途中のプロセスを開示しなかったことに一番の怒りを覚えているのだが、これに気づいていないわけである。
とはいっても、馬英九総統は、台湾では台湾民衆によって選ばれた総統であり、中国の習近平のように民衆の選挙による選出というわけじゃない点では全然中国とは異なる。ここまでアホのひとつ覚えのようにお題目を唱える馬総統を選んだのも自分たち台湾人であるわけだし、前から馬総統は中国寄りの考えを持っている人であることは有名だったので、いまさら中国寄りの施策を進めることに対して反対と騒ぐ台湾人もアホだなとは同時に思った。台湾が台湾として常に独立していることが一番重要であるということを考えている人が総統であるべきなのに、それを選らばなかった台湾人は自業自得なのではないかとおもうのだ。
それにしても、中国との関係がうまくいっていない日本政府は、どうやら台湾よりも中国の顔色を伺っているためなのか、どこのメディアも台湾で揉めていることをほとんど報道しなかった。そして、1日や2日で終わるものだろうとおもっていたのだろうが、結局いつまで経っても収束しないので、とうとう日本のメディアでも仕方なく報道した感がある。どこまで中国に媚びないといけないのだろうか、いまの日本政府は?と思ったのはこの時である。
台湾の経済部:「両岸サービス貿易協議」に関する説明
URL : http://www.roc-taiwan.org/content.asp?mp=202&CuItem=489252
この市民による政治運動は、2014年3月20日ごろから起こっているものだ。台湾が中国化してしまう、中国に飲み込まれてしまうというのを市民が恐れて騒ぎ始めたことによるものだ。だいぶ前から、中国との間は「三通」という言葉を合言葉に、台湾海峡を挟んだ両岸の国が徐々に人的・金銭的交流をしていこうと言うのは知られているし、現に、台湾には日々中国大陸からの卑しく、品が無く、うるさい、そして金をばら撒いてくれる中国人が大量に台湾にやってきている。中国から見れば、台湾は自国領土であるとおもっているが、台湾から見ると台湾は台湾であり、中国とは一線で隔てられた異国であると思っているが、金をばら撒いてくれるので、心では来るなと思っていても、表向きはニコニコして金を貰っているというのが現状だ。それはいいのだが、じゃ、いまさら中国化という言葉が出てきたことと、なぜ揉めているかというと、立法院(国会にあたるところ)が国民の知らせずに、勝手に「両岸(台湾と中国)サービス業貿易協議」の法案を強引に通そうとしていたことによる。
この「両岸(台湾と中国)サービス業貿易協議」(中国語で「両岸服務貿易協議」)というのはどういうものかというと、両国間での貿易制限を解除し、相互で市場開放と貿易自由化を図るとしているもの。「サービス貿易」とは財の取引による貿易ではなく、運輸・通信・保険・金融などのサービスを自由に利用できるということである。こうなると、大きな中国が小さな台湾にやってくることになり、これはまさしく、国民党が中国大陸から台湾に逃げてきて、台湾をめちゃくちゃ中国化したことの二の舞に近い。弱小な台湾側の中小企業の集まりみたいな台湾では、大企業の集まりである中国企業が台湾に来た場合はひとたまりも無く、人材も大陸へ流出し、中国のような言論と情報の統制が台湾にも及び、台湾の一般市民から国家の情報まで情報流出する危険性を孕んでいる。
中国、台湾のそれぞれで、互いに対して市場を開放しようというのが狙いなのだが、それぞれの国で開放する内容というのが実はちょっと違う。中国側の要求は80項目で、台湾側の要求は63項目という意味では、中国側の方の要望をより多く台湾側が受け入れているということになる。具体的にどんな内容が開放内容なのかというのを表にまとめたところがあったので、それは下記の表画像のとおりである。
この表を見ると、どうしても中国側のほうに有利になっているように見える。特に企業設立に対していうと、台湾に中国企業が進出する場合にはあまり制約がないのだが、台湾企業が中国で設立する場合には、その資本の占有率を制限されている。いちおう、対日本企業に比べれば、絶対に中国側のほうが資本率が高くなるようにしていることはないので、まだマシだが、100%台湾資本の会社が設立できないというのは、結構好き勝手に出来ないということを意味している。こういうところが台湾側から見たときに、台湾企業が潰れると騒いでいる根本の原因にあたるのだろう。
しかし、この協定がいきなり決まったということではなく、実は昨年の6月に上海で協定を結んでいて、その延長で今回のサービス貿易協議を推進していくということを決めようとしていたのは、国民党が国民の意思とは関係ないところで進めてきたという風に取られてもおかしくないことだ。国民党が中国と勝手に取引して、中国と1国になることを下準備するために進めていると取られても間違いではない。台湾国民にとっては、寝耳に水的な情報がいきなり表に出てきたような形になったわけで、実際に協議の内容が新聞等で報告されると、国民の80%以上が大反対をするという結果になった。これだけ多くのひとたちが反対を表明することになったということは、228事件後の暴動の発生に発展し、最終的には30数年に及ぶ戒厳令に繋がってしまった過去の歴史をまた経験することになるのかと思うと、台湾人じゃなくても悲しくなってくる。
そこで台湾人が暴動として始めた最初のきっかけは、立法院に学生が300人ほどの団体が乱入し、国会審議ができないように立法院を占拠したことから始まる。この時点で、日本のメディアは全く報道しなかったのだが、既にツイッター上では、台湾祭りが始まっていて、台湾ですごいことが起こっていると、Ustreamを含めて生中継が行われるようにもなった。また占拠した中から学生たちが、20ヶ国語以上に翻訳した内容で、「台湾はいま不平等条約のせいで中国に飲み込まれようとしている、助けてくれー」という類似の内容の表現を文字や画像やYoutube等の動画で配信し始めた。
台湾の経済部では、台湾人が勝手な妄想で協議について抱いている懸念事項についてを「実は思っているようなものじゃないし、中国と一体化するという意味でもなんでもない」というような内容の釈明説明をウェブ等で掲載し始めたのだが、これが全く効力が無いくらい役に立たなかった。なにしろ、国民が怒っているのは、協議の内容に関してではなく、密室でこれらの重要の事項が決められたことで、それを国民の同意を求めずに勝手に中国と締結しようとしていたことに対するものだ。だから、内容に関して「心配しない」とか「問題があるようであれば交渉する」なんていうことを発表したところ、そんなものを信じる台湾人はまずいないし、問題のすり替えでしかないために、全く釈明にもなっていないのである。
政府は収拾を図ろうとしたが、全く騒動は収まらず、むしろ日々立法院に集まる数が多くなってくるのである。学生が中心としたはいるが、そのヒートアップはとうとう台湾全土に広がってしまった。終いには、立法院に人が集まるように、公共のバスが協力する形で各地方都市から立法院近くまで無料のバスが運行することにまで発展した。毎日ずっと占拠しているのも、同じ人では大変だから、代わる代わる人を入れ替えて占領してしまおうという台湾全国民が一丸になって国会議論を全くさせないということにしたわけである。
通常、こういう政府機関に一般人が占拠した場合、強制的に排除されると思うのだが、今回の台湾の騒動では、これだけたくさんの人が占拠しているのにも関わらず、警察とは一切直接衝突が起こってないし、強制排除されるような光景にもなっていない。警察も乱暴なことは全くせず、ただ立法院の周りを囲うようなことをしているだけだ。中で占拠しているひともお腹を空くだろうが、その場合でも差し入れする人が外部からやってきたとしても、特に警察は止めないし、むしろ誘導をしている。それから異様な光景としては、警察隊の交代時間になると、立法院に入れず、周りの道路で座って抗議をしているひとたちが、拍手で交代要員の警官たちを迎えて「おつかれさま~」とまでいう始末である。公考えると、一体この抗議はなんなのか?政府も公認の抗議なのか?そしたら、敵は誰なのか?と意味が分からなくなる。
馬英九総統は強引に「台湾にはこのサービス貿易協議は必要な処置である」と散々声明を発表をすることになるのだが、これがまた一段と民衆の怒りに輪をかけてしまった。さらに「立法院を占拠して国会議論を停止させることは違法行為だ」とまで言ってしまった。正統な理論ではあるのだが、台湾民衆が何に対して怒っているのかという本質を分かっていない上での発言であることは民衆はわかっているので、民衆による暴動は全く収まる気配は無い。総統のアホの一つ覚えのように言う、「台湾には必要」と「占拠は違法」の2つのフレーズしか言わないことにも段々と民衆はエスカレーションを高めてしまうわけである。台湾人は、協議を決めていく途中のプロセスを開示しなかったことに一番の怒りを覚えているのだが、これに気づいていないわけである。
とはいっても、馬英九総統は、台湾では台湾民衆によって選ばれた総統であり、中国の習近平のように民衆の選挙による選出というわけじゃない点では全然中国とは異なる。ここまでアホのひとつ覚えのようにお題目を唱える馬総統を選んだのも自分たち台湾人であるわけだし、前から馬総統は中国寄りの考えを持っている人であることは有名だったので、いまさら中国寄りの施策を進めることに対して反対と騒ぐ台湾人もアホだなとは同時に思った。台湾が台湾として常に独立していることが一番重要であるということを考えている人が総統であるべきなのに、それを選らばなかった台湾人は自業自得なのではないかとおもうのだ。
それにしても、中国との関係がうまくいっていない日本政府は、どうやら台湾よりも中国の顔色を伺っているためなのか、どこのメディアも台湾で揉めていることをほとんど報道しなかった。そして、1日や2日で終わるものだろうとおもっていたのだろうが、結局いつまで経っても収束しないので、とうとう日本のメディアでも仕方なく報道した感がある。どこまで中国に媚びないといけないのだろうか、いまの日本政府は?と思ったのはこの時である。
台湾の経済部:「両岸サービス貿易協議」に関する説明
URL : http://www.roc-taiwan.org/content.asp?mp=202&CuItem=489252
2013/09/01
陽明春天(台北)
川湯温泉に行ったときに堪能したベジタリアン料理(素食)が忘れられなくて、台北最後の晩は1人で過ごすことになっていたが、ここは意を決して1人でベジタリアン料理屋に行ってみることにした。だいたい中国語もそんなにできるほうではないので、料理の名前を見ても全くわかんないのは当然だが、それでもチャレンジするような意味で行くのもいいかなと思っていた。でも、実は、寸前までは、お気に入りのひとつの店である「極品軒」に行こうと思っていたのだが、全く趣向が違うところに行くのも、今回の旅行のテーマのひとつである「やったことがないことをする」に合致するかなと思ったので行くことにした。
今回選んだ店は「陽明春天」というところ。いくつかの最近創刊されたようなガイドには載るようになった店で探したのだが、店の雰囲気と料理の繊細さは定評があるということが書かれていたので行ってみた。店は陽明山に本店があるのだが、忠孝復興駅から忠孝東路沿いを忠孝敦化駅方面に歩いていくと、ちょっとしたシャレたビルが建っているところに出くわす。その建物の10階にある「忠孝店」に行ってみた。お店が入っている建物はほとんど食べものやばっかり。特に若い人がワイワイ騒げるような店が多く入っているので、落ち着いた雰囲気の店とはなんとなく違うのか?とガッカリするかもしれないが、それは下の階にある喧しい店たちのこと。日本でもしゃぶしゃぶの店として店舗拡大している「モーモーパラダイス」なんかも実はここの建物に入っている。
透明のエレベータに乗って10階まで行くと、落ち着いた雰囲気のレストランが現れる。しかしメニュをみてビックリした。なんとアラカルトは存在せず、1人680元または880元のセットメニュしかないのである。どちらのコースも、サラダ、前菜、メイン、スープ、付け合せ、飲み物、デザートの各ジャンルから、指定されている選択権のなかで1つを選ぶ形式になっている。これは季節によってメニュが異なるので、訪問するたびに異なるので、その場にみて考えるしかない。または事前に店のサイトにアクセスして、どういうものがいまは旬のメニュとして提供されてるのかというのを知った上で行くというのが良いだろう。選択肢の中で選ぶに値しないようなものしかなかった場合には、現地に行ってガッカリするよりは事前に知っていたほうが安心するとおもう。
この時に食べたメニュは以下の通り。
・繽紛田園四季沙拉
・朴葉焼
・豆腐咖哩鍋
・有機花草醋
・北茄燉津白
・鮮果汁
・五目御飯
・羊羹
他の席にはどういう人たちが来ているんだろうか?と思って様子をみていたら、ちょっとした正式の会食の場に使われてたり、金を持っているが、どうみてもデブでベジタリアン料理なんか食べても意味が無いだろうというような人なんかも来ていた。カップルなんかだと、シャレた店だから、ちょっと背伸びしてみようかなというようなデートコースに使っているようだ。だから、その中で1人でポカーンとしていると、こいつは一体何しに来たんだろう?というような怪しい顔をされるのは当然だ。だが、幸いなのか、隣りのテーブルに座っていた人も、1人でこの店にやってきたような人で、似たように料理の写真は撮るわ、終始落ち着かない様子でスマホをいじっているようなことをしていた。
料理全体は本当に美味しくて、見た目は肉料理のようにも見えるものだったりするのだが、全然肉食料理では全くないのは当然のこと、すべての料理が日本人のような繊細な舌に合うようなものばっかりだったので、煙草で舌が麻痺しているような人だったら、全く味の違いがわからないだろうが、大抵の日本人だったらこの美味しさはすごく堪能できることだろうと思う。1つ1つの説明はあえてやらないようにしようとおもう。毎季節ごとに違う料理が出ているため、同じ料理が出てくるとは限らないから、参考にならないだろうから。
蔬食創意料理 陽明春天 忠孝店
URL : http://www.ymspring.com.tw/
住所:台北市忠孝東路四段98號10樓
電話:(02)8772-1829
FAX:(02)8772-4703
今回選んだ店は「陽明春天」というところ。いくつかの最近創刊されたようなガイドには載るようになった店で探したのだが、店の雰囲気と料理の繊細さは定評があるということが書かれていたので行ってみた。店は陽明山に本店があるのだが、忠孝復興駅から忠孝東路沿いを忠孝敦化駅方面に歩いていくと、ちょっとしたシャレたビルが建っているところに出くわす。その建物の10階にある「忠孝店」に行ってみた。お店が入っている建物はほとんど食べものやばっかり。特に若い人がワイワイ騒げるような店が多く入っているので、落ち着いた雰囲気の店とはなんとなく違うのか?とガッカリするかもしれないが、それは下の階にある喧しい店たちのこと。日本でもしゃぶしゃぶの店として店舗拡大している「モーモーパラダイス」なんかも実はここの建物に入っている。
透明のエレベータに乗って10階まで行くと、落ち着いた雰囲気のレストランが現れる。しかしメニュをみてビックリした。なんとアラカルトは存在せず、1人680元または880元のセットメニュしかないのである。どちらのコースも、サラダ、前菜、メイン、スープ、付け合せ、飲み物、デザートの各ジャンルから、指定されている選択権のなかで1つを選ぶ形式になっている。これは季節によってメニュが異なるので、訪問するたびに異なるので、その場にみて考えるしかない。または事前に店のサイトにアクセスして、どういうものがいまは旬のメニュとして提供されてるのかというのを知った上で行くというのが良いだろう。選択肢の中で選ぶに値しないようなものしかなかった場合には、現地に行ってガッカリするよりは事前に知っていたほうが安心するとおもう。
この時に食べたメニュは以下の通り。
・繽紛田園四季沙拉
・朴葉焼
・豆腐咖哩鍋
・有機花草醋
・北茄燉津白
・鮮果汁
・五目御飯
・羊羹
他の席にはどういう人たちが来ているんだろうか?と思って様子をみていたら、ちょっとした正式の会食の場に使われてたり、金を持っているが、どうみてもデブでベジタリアン料理なんか食べても意味が無いだろうというような人なんかも来ていた。カップルなんかだと、シャレた店だから、ちょっと背伸びしてみようかなというようなデートコースに使っているようだ。だから、その中で1人でポカーンとしていると、こいつは一体何しに来たんだろう?というような怪しい顔をされるのは当然だ。だが、幸いなのか、隣りのテーブルに座っていた人も、1人でこの店にやってきたような人で、似たように料理の写真は撮るわ、終始落ち着かない様子でスマホをいじっているようなことをしていた。
料理全体は本当に美味しくて、見た目は肉料理のようにも見えるものだったりするのだが、全然肉食料理では全くないのは当然のこと、すべての料理が日本人のような繊細な舌に合うようなものばっかりだったので、煙草で舌が麻痺しているような人だったら、全く味の違いがわからないだろうが、大抵の日本人だったらこの美味しさはすごく堪能できることだろうと思う。1つ1つの説明はあえてやらないようにしようとおもう。毎季節ごとに違う料理が出ているため、同じ料理が出てくるとは限らないから、参考にならないだろうから。
蔬食創意料理 陽明春天 忠孝店
URL : http://www.ymspring.com.tw/
住所:台北市忠孝東路四段98號10樓
電話:(02)8772-1829
FAX:(02)8772-4703
故宮博物院2013年(台北)
朝から台風の影響で土砂降りになっていた帰国日の前日は、久しぶりに故宮博物院にでも行こうと思っていた。故宮に行くのはもうだいぶ前に行ったきり、ご無沙汰になっていたので、また新しい展示物でも展示しているだろうと思っていたことと、これだけ大雨になっているときであれば、外を歩いているのも嫌なので、屋根のあるところで1日過ごすのもいいだろうと思っていたからである。ところが、実際に故宮博物院に行ってみると、同じようなことを考えている観光客が想像以上に多くいたために、邪魔!と思うくらい邪魔なひとたちで館内はごった返していた。これまで故宮博物院には何度か来た事があるが、ここまで激混みの状態には出くわしたことが無かったので、到着した途端にもう帰りたいと正直思った。
今回の訪問時には、清の三大皇帝のうち、雍正帝の時代のことを特集していた。たまたま、以前、乾隆帝と康煕帝の時代の特集をしていたときにも故宮博物院に行っていたので、偶然にも三皇帝をすべて見ることが出来たということになる。もちろん特集として組まれているということは、お土産のところに雍正帝の特集を組んだ展示物カタログがあったりする。しかし、ここで売られている本は本当に価値あるものではあるが、めちゃくちゃ重いので、持って帰るのが嫌になる。台北に住んでいるんだったら欲しい本がめちゃくちゃたくさんあるのだが、今回もやっぱり持って帰るのは辞めた。
雍正帝の特集のほか、今回は石に関する特集も組まれていた。石といっても、その変に転がっている石というわけじゃなく、いわゆる宝石に該当するものの事を指す。翡翠や瑪瑙などもこれに含まれる。中華の世界では石は身につけておいたり、飾っておくだけでも、守ってくれたり、金がたまるというようなことを言われているので、かなり身近にあるものだ。でも個人的にはどうでもいい分野なので、今回の特集に対してはそれほど興味がわかなかった。その代わりに、書の特集のほうは、だいぶ興味を持って眺めることにした。
毎回思うのは、故宮で鑑賞をする際にはある程度、中華の文化と歴史について知っていないと、なんにも面白くも無いと思うことだろう。単なる塊が展示されているようにもみえるし、似たようなものが陳列していると、途中で厭きてくることになるだろう。しかし、展示している側からすると、似たようなものでも、それぞれは全然違うものであり、価値あるものだから見せているようなものなので、その歴史的価値に付いては、あとでもいいので書籍で確認して欲しいところだ。ただ、故宮の場合には展示する際にはできればイヤホンガイドを借りて欲しいと思う。そのほうが解説がよくわかるからである。だからなんの知識も無くここで時間を潰すような感覚になるのであれば、巨大な博物館が苦痛でしかなくなる。
昼ごはんの時間帯になったので、4階にある食堂の「三希堂」に行ってみた。お昼の時間帯ではあったのだが、幸いにも団体客がゴッソリ抜けたあとだったみたいだったので、1人で行ったのにもかかわらず、さっさと席に就くことができたのは嬉しい。今回はここではベジタリアンメニュと阿里山蜜茶を頼んでみた。全部で460元。
帰りはいつものとおりスで帰ろうと思って、外に出てみたのだが、あまりにも大雨だったし、なんといっても建物からバス停までの間がめちゃくちゃ離れているので、歩いているときにも傘を差しているのに、ほとんど傘を差していないのと同じようなくらい濡れた。幸いにもすぐにバスが来たのでラッキーだった。
また、今回は故宮博物院で前に買おうと思っていたのに買いそびれていた「これだけ観ろ100選」というのと「故宮の展示物をいかに奪ってきたか」という本を買ってみた。どちらも読み応えがある本である。正確の書籍名は以下の通りである。
・故宮100選 皇帝の至宝
・新訂 故宮博物院物語
今回の訪問時には、清の三大皇帝のうち、雍正帝の時代のことを特集していた。たまたま、以前、乾隆帝と康煕帝の時代の特集をしていたときにも故宮博物院に行っていたので、偶然にも三皇帝をすべて見ることが出来たということになる。もちろん特集として組まれているということは、お土産のところに雍正帝の特集を組んだ展示物カタログがあったりする。しかし、ここで売られている本は本当に価値あるものではあるが、めちゃくちゃ重いので、持って帰るのが嫌になる。台北に住んでいるんだったら欲しい本がめちゃくちゃたくさんあるのだが、今回もやっぱり持って帰るのは辞めた。
雍正帝の特集のほか、今回は石に関する特集も組まれていた。石といっても、その変に転がっている石というわけじゃなく、いわゆる宝石に該当するものの事を指す。翡翠や瑪瑙などもこれに含まれる。中華の世界では石は身につけておいたり、飾っておくだけでも、守ってくれたり、金がたまるというようなことを言われているので、かなり身近にあるものだ。でも個人的にはどうでもいい分野なので、今回の特集に対してはそれほど興味がわかなかった。その代わりに、書の特集のほうは、だいぶ興味を持って眺めることにした。
毎回思うのは、故宮で鑑賞をする際にはある程度、中華の文化と歴史について知っていないと、なんにも面白くも無いと思うことだろう。単なる塊が展示されているようにもみえるし、似たようなものが陳列していると、途中で厭きてくることになるだろう。しかし、展示している側からすると、似たようなものでも、それぞれは全然違うものであり、価値あるものだから見せているようなものなので、その歴史的価値に付いては、あとでもいいので書籍で確認して欲しいところだ。ただ、故宮の場合には展示する際にはできればイヤホンガイドを借りて欲しいと思う。そのほうが解説がよくわかるからである。だからなんの知識も無くここで時間を潰すような感覚になるのであれば、巨大な博物館が苦痛でしかなくなる。
昼ごはんの時間帯になったので、4階にある食堂の「三希堂」に行ってみた。お昼の時間帯ではあったのだが、幸いにも団体客がゴッソリ抜けたあとだったみたいだったので、1人で行ったのにもかかわらず、さっさと席に就くことができたのは嬉しい。今回はここではベジタリアンメニュと阿里山蜜茶を頼んでみた。全部で460元。
帰りはいつものとおりスで帰ろうと思って、外に出てみたのだが、あまりにも大雨だったし、なんといっても建物からバス停までの間がめちゃくちゃ離れているので、歩いているときにも傘を差しているのに、ほとんど傘を差していないのと同じようなくらい濡れた。幸いにもすぐにバスが来たのでラッキーだった。
また、今回は故宮博物院で前に買おうと思っていたのに買いそびれていた「これだけ観ろ100選」というのと「故宮の展示物をいかに奪ってきたか」という本を買ってみた。どちらも読み応えがある本である。正確の書籍名は以下の通りである。
・故宮100選 皇帝の至宝
・新訂 故宮博物院物語
杭州小籠湯包(台北)
台北在住の人と夕御飯は一緒に食べることになって、普段はあまり行ったことがないような場所でご飯を食べようかと思って、金魚の糞のように付いていった。中正記念堂と新しくできたMRT駅である東門駅の間くらいにある小籠包の店に行ってみた。
店の名前は「杭州小籠湯包」という店。小籠包と言ったら、鼎泰豊が有名なのだが、それでも他にも実は結構小籠包の店はあり、この店はリーズナブルな値段で、そこそこ本格的な味が楽しめるというところだ。だから、昼になると、地元のサラリーマンがこぞってここで食事を取るというひとがかなり多いらしく、その昼食時間帯になると長蛇の列になるらしい。なにしろ、値段が激安だし、それにおなかがめちゃくちゃ一杯になるという、台湾にとっては願ったり敵ったりというところだから、人気なんだろうというのは理解できる。
ここで食べたのは以下の通り。
・小籠湯包:110元
・元蟲鶏湯:100元
・蟹黄湯包:180元
・角瓜蝦仁湯包:200元
どれもこれもぺろっと食べてしまうものばかりだった。注文は、鼎泰豊のように、テーブルに掲げられているメニュに、自分で鉛筆で食べたいところにチェックを入れて、店の人にもっていけばいいだけ。あとは勝手に料理が出来た順番にテーブルに持ってきてくれる。お茶や生姜やソースのようなものは、自分で店の真ん中あたりにあるところから持ってくることになる。
杭州小籠湯包
住所:台北市中山區杭州南路二段17號
電話:02-2393-1757
営業時間:11:00-23:00
定休日 :無休
店の名前は「杭州小籠湯包」という店。小籠包と言ったら、鼎泰豊が有名なのだが、それでも他にも実は結構小籠包の店はあり、この店はリーズナブルな値段で、そこそこ本格的な味が楽しめるというところだ。だから、昼になると、地元のサラリーマンがこぞってここで食事を取るというひとがかなり多いらしく、その昼食時間帯になると長蛇の列になるらしい。なにしろ、値段が激安だし、それにおなかがめちゃくちゃ一杯になるという、台湾にとっては願ったり敵ったりというところだから、人気なんだろうというのは理解できる。
ここで食べたのは以下の通り。
・小籠湯包:110元
・元蟲鶏湯:100元
・蟹黄湯包:180元
・角瓜蝦仁湯包:200元
どれもこれもぺろっと食べてしまうものばかりだった。注文は、鼎泰豊のように、テーブルに掲げられているメニュに、自分で鉛筆で食べたいところにチェックを入れて、店の人にもっていけばいいだけ。あとは勝手に料理が出来た順番にテーブルに持ってきてくれる。お茶や生姜やソースのようなものは、自分で店の真ん中あたりにあるところから持ってくることになる。
杭州小籠湯包
住所:台北市中山區杭州南路二段17號
電話:02-2393-1757
営業時間:11:00-23:00
定休日 :無休
内湾老街の風景(台湾)
山奥の客家の村である内湾にまで来てみた。内湾のほうがなぜか北埔より人がたくさん来ていることにビックリした。なんでこんなド田舎村に遊びに来ているんだろうというのが正直不思議に思った。だいたいこの人たちは一体どこから現れてきたひとたちで、どこの出身の人たちなんだろうか?それだけ人がたくさんいるということは、街のなかもそれなりに楽しいところなんだろうと、駅を降りたときにとても期待する。
終着駅の内湾駅を降りると、駅は高台の上にあるようで、街のメインストリートに行くには、少々の階段を下りないといけないようになっている。そして、駅の入口は、このあたりに住んでいたであろう原住民の像が守り神のように立っているのがおかしい。
駅前に広がっている商店街を、中心地のほうではなく郊外のほうにいってみることにした。中心地ではないほうは、実は川があり、そこにはつり橋がかかっているところがあるのを見つけた。つり橋なので、結構たくさんのひとが渡ると、その人の歩みで橋が揺れるのが面白い。そして、橋は下が丸見えの状態の板を張り合わせた形式であるため、高所恐怖症のひとにとっては、オシッコちびりそうになる体験になることだろう。
意外に広い川幅の上にかかっているつり橋を渡りきると、これが一体どこがおもしろいのか教えてほしい寂れた遊園地があることを発見した。ひと昔前のデパートの屋上にあったような遊園地だったのだが、これまた誰も遊んでいるひとがいないというオチが着いていた。
商店街のほうに戻ってみる。道沿いには、台湾が凝縮したような屋台が両側を埋めていた。その屋台は台湾国内ではどこでも見ることが出来るようなばかりのもので、面白いみが全くない。中にはだれがこんなもんを買うんだよーというキャラクタの店もあったりするから、こういう街並みは面白いではないか。
三叉路のところに出くわしたのだが、内湾戯院と言われた昔の映画館跡。ここではかつての映画館として機能していた歴史の紹介と、中では昔の映画を観ながら食事が出来るところがある。しかし、併設としてお土産屋もあるのだが、これがつまらないものばかり。まぁ、ここまで来たのだから、どんなくだらないものでもいいから記念として買って帰ろうと思っている人たちを狙って売っているのだろうか?
街並みとしては、どこが客家の村なんじゃいっというくらい、全く客家語も客家らしい店を見つけられなかった。店員は北京語を話している人ばっかりだったのだが、これは観光客としてきている人たちが台北あたりから来ているひとたちなので、必然的にえ近後を使っているということなのかもしれない。山奥のほうだから、北埔よりもっと客家臭いところなのかとおもっていたが、期待はずれだった。というより、台湾はどこにいってももう特長があるという場所はなくなってきたのかもしれない。
終着駅の内湾駅を降りると、駅は高台の上にあるようで、街のメインストリートに行くには、少々の階段を下りないといけないようになっている。そして、駅の入口は、このあたりに住んでいたであろう原住民の像が守り神のように立っているのがおかしい。
駅前に広がっている商店街を、中心地のほうではなく郊外のほうにいってみることにした。中心地ではないほうは、実は川があり、そこにはつり橋がかかっているところがあるのを見つけた。つり橋なので、結構たくさんのひとが渡ると、その人の歩みで橋が揺れるのが面白い。そして、橋は下が丸見えの状態の板を張り合わせた形式であるため、高所恐怖症のひとにとっては、オシッコちびりそうになる体験になることだろう。
意外に広い川幅の上にかかっているつり橋を渡りきると、これが一体どこがおもしろいのか教えてほしい寂れた遊園地があることを発見した。ひと昔前のデパートの屋上にあったような遊園地だったのだが、これまた誰も遊んでいるひとがいないというオチが着いていた。
商店街のほうに戻ってみる。道沿いには、台湾が凝縮したような屋台が両側を埋めていた。その屋台は台湾国内ではどこでも見ることが出来るようなばかりのもので、面白いみが全くない。中にはだれがこんなもんを買うんだよーというキャラクタの店もあったりするから、こういう街並みは面白いではないか。
三叉路のところに出くわしたのだが、内湾戯院と言われた昔の映画館跡。ここではかつての映画館として機能していた歴史の紹介と、中では昔の映画を観ながら食事が出来るところがある。しかし、併設としてお土産屋もあるのだが、これがつまらないものばかり。まぁ、ここまで来たのだから、どんなくだらないものでもいいから記念として買って帰ろうと思っている人たちを狙って売っているのだろうか?
街並みとしては、どこが客家の村なんじゃいっというくらい、全く客家語も客家らしい店を見つけられなかった。店員は北京語を話している人ばっかりだったのだが、これは観光客としてきている人たちが台北あたりから来ているひとたちなので、必然的にえ近後を使っているということなのかもしれない。山奥のほうだから、北埔よりもっと客家臭いところなのかとおもっていたが、期待はずれだった。というより、台湾はどこにいってももう特長があるという場所はなくなってきたのかもしれない。
内湾へ(台湾)
北埔へ客家の文化を堪能したついでに、通り道として竹東駅にもバスがいくことから、内湾線に乗って内湾にまで行ってみようかと思った。たぶん二度とこんな田舎の町にはこないだろうと思っていたから、初めて特集の台湾で当然行ってみたいとおもったところではある。
竹東から終着駅の内湾駅までは電車で25分。のんびり各駅で2両編成の電車で行くという風情がいい。内湾までの路線は田舎道を走っているみたいで、景色がとてもいい。街並みにを走っているのだと、コンクリートジャングルばっかりで面白くもなんとも無いのだが、田んぼあり、林ありなどの風景が車窓から見られるというのは、ボーっとしているだけでも楽しいものだ。
途中に大きな川を渡る場所に出くわすのだが、この鉄道用の橋に、欄干は存在しない。雨が降ったり、風が強くなったりした場合、すぐに列車が運休してしまいそうな気がするのだが、実際はどうなのだろうか?おそらく橋に欄干がないというのは、大水が出たときに橋は水没するだけになって、欄干に材木やらごみやらがたまって、ちょっとしたダムにならないための工夫なんだろうと思う。でも、欄干がないので、窓から覗くと、すぐ真下が川の流れっていうのは、なかなかスリルがあるものだ。
内湾までの道のりはいくつかの駅を止まって、最終的には終点までいけばいいので、ついうとうと寝てしまった場合でも、終点についたら人の流れで目が覚めることだろう。
行きの電車はちょうどお昼時間になるときの列車に乗ってしまったためか、台北あたりから遊びに来ているひとたちがちょうど新竹で乗り換えて電車で来たんだろうという時間帯に遭遇してしまったので、この田舎電車のくせに満員だった。しかし、帰りは実は滞在時間がそんなに長く居なかったこともあり、同じようにさっさと帰る人が居なかったから、内湾から竹東駅にいく電車はそんなに混んでいるわけじゃなかった。
実は内湾線は高鉄新竹駅と六家駅で繋がっている。駅名は異なるのだが、双方の駅は歩いていける範囲であるために、素直に内湾から六家駅までいき、そこで高鉄の電車に乗り換えるというのが一般的だ。しかし、せっかくバス1日乗車券を持っているので、これを使っていたいということもあり、一度竹東駅で降りて、ちょうどいい時間帯にやってくる高鉄新竹駅に向かうバスに乗り換えてみた。
高鉄新竹駅からは、台北に向けてささーと帰る。あっという間に台北に到着するというのがいいのかわるいのかわからないが、時間がない旅人にとってはとても便利な交通手段だと本当に思った。
竹東から終着駅の内湾駅までは電車で25分。のんびり各駅で2両編成の電車で行くという風情がいい。内湾までの路線は田舎道を走っているみたいで、景色がとてもいい。街並みにを走っているのだと、コンクリートジャングルばっかりで面白くもなんとも無いのだが、田んぼあり、林ありなどの風景が車窓から見られるというのは、ボーっとしているだけでも楽しいものだ。
途中に大きな川を渡る場所に出くわすのだが、この鉄道用の橋に、欄干は存在しない。雨が降ったり、風が強くなったりした場合、すぐに列車が運休してしまいそうな気がするのだが、実際はどうなのだろうか?おそらく橋に欄干がないというのは、大水が出たときに橋は水没するだけになって、欄干に材木やらごみやらがたまって、ちょっとしたダムにならないための工夫なんだろうと思う。でも、欄干がないので、窓から覗くと、すぐ真下が川の流れっていうのは、なかなかスリルがあるものだ。
内湾までの道のりはいくつかの駅を止まって、最終的には終点までいけばいいので、ついうとうと寝てしまった場合でも、終点についたら人の流れで目が覚めることだろう。
行きの電車はちょうどお昼時間になるときの列車に乗ってしまったためか、台北あたりから遊びに来ているひとたちがちょうど新竹で乗り換えて電車で来たんだろうという時間帯に遭遇してしまったので、この田舎電車のくせに満員だった。しかし、帰りは実は滞在時間がそんなに長く居なかったこともあり、同じようにさっさと帰る人が居なかったから、内湾から竹東駅にいく電車はそんなに混んでいるわけじゃなかった。
実は内湾線は高鉄新竹駅と六家駅で繋がっている。駅名は異なるのだが、双方の駅は歩いていける範囲であるために、素直に内湾から六家駅までいき、そこで高鉄の電車に乗り換えるというのが一般的だ。しかし、せっかくバス1日乗車券を持っているので、これを使っていたいということもあり、一度竹東駅で降りて、ちょうどいい時間帯にやってくる高鉄新竹駅に向かうバスに乗り換えてみた。
高鉄新竹駅からは、台北に向けてささーと帰る。あっという間に台北に到着するというのがいいのかわるいのかわからないが、時間がない旅人にとってはとても便利な交通手段だと本当に思った。
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