2006/10/11

MRI検査

昨日のブログにも書いたとおりに、今日は予約していたMRIの検査を受けに会社を早退して出かけることにした。内臓を検査するわけでもないので、昨日の段階でも「普通に昼ご飯を食べてきていいです。ただし、喰いすぎはダメですよ」と言われたので、普通に昼ご飯を食べて早退することにした。といっても、会社の近くの蕎麦屋でまた気持ち悪くなるのは嫌だったので、別のところでご飯を食べることにした。

MRIの検査は16時からではあったが、午後半休を取って家に帰るのだが、なんだか、この時間に帰路につくのは、ダメ社員か病人しかいないことがよくわかる。朝の通勤時間帯の電車の混雑とは全然違って、電車の中はすかすか。毎日の行き来がこのくらいの空いている状態だったら嬉しいな-と思う。そうは思っても、やはりまだ頭痛と気持ち悪さは全然治らないので、不定期にやってくる頭痛と気持ち悪さに、都度我慢しながら帰る事にした。帰りがけに、頼んでおいた「ねこぢる」の本を、コンビニで受け渡しをして貰って帰る。ちょっとわくわく。この「ねこぢる」の本は、また別の機会にブログに書くことにしよう。

さて、病院だが、家の傍からバスで病院前まで直通でいけることが前回の病院訪問でわかっていたので、今日はバスで病院にいくことにした。「10分くらい前までに来てくださいね」と昨日言われたので、時間を逆算してバスにのろうと思ったが、なぜか夕方の時間帯になるとうちの近所は渋滞になるため、バスの到着時間から予定して5分ほど遅れてきた。遅れてくるなら良いが、道沿いに真っ直ぐバスは行くものかと思っていたところ、なんとバスは遠回りしていくことが、乗ってはじめて分かる。もしかして16時に間に合わないのかもしれないと少しバスの中で焦る。こんな精神状態だと、もしかしてMRIで変な結果がでてくるかもしれないなーと、要らない心配をしてしまうのは、病人のサガだろうか?焦っても仕方ないので、バスに「なんとかしろ」と心の中で祈りつつ、目的地まで乗る。この時間帯にバスに乗ってくるひとたちも、ほとんどが爺と婆しか居ないのも笑える。

なんとか16時5分前に病院に到着して、受付を済ませる。MRIの検査は時間が指定だったので、病院で待つことは無く、そのまま検査のある場所へ移動。金属類はすべて外してくださいーといわれたのだが、特になにも身につけているわけでもない。脳みその検査ではあったが、ベルトも外さないといけないらしい。さらに、クレジットカード類についても検査場には持ち込むことは出来ないらしい。強力な磁気を発するために、クレジットカードやキャッシュカードがだめになるのだそうだ。だから、特別の金庫に持ち物を全部保管して貰う。検査場に入ってみると、テレビでみたことがあるような、白い筒状の機械とベッドがあった。どうやらここに寝転ぶらしい。しかし、気になるのは、さっきから鳴り響いているカン・カン・カンという音。なんだこれ?!医者が注意事項として「検査中はめちゃくちゃうるさいですけど、我慢してくださいね。あと、動かないように。それと、うるさい音はいろいろあるのですが、別に壊れたわけじゃないので、気にしないように」と意味不明なことが言っていた。うるさい音って、このカン・カン・カンっていう音のことか?と勝手に思っていたが、実際には全然違った。腹部の検査のように、なにか頭に塗り薬でも塗られるのかなと思ったのだが、それは全然無い。頭を固定するようなベルトみたいなのをつけられただけ。意外に簡単である。あとは、顔の上を覆うような擬似マスクみたいなのを被せられて、そのまま穴の中にぶちこまれる。

穴の中にベッドが吸い込まれていくときには、なんだか宇宙物の漫画にでてくるような冷凍睡眠の蚕の中に入っていくような気分だった。あと、同時に思ったのは、「デブはこの穴の中にはいることができるのだろうか?」ということ。デブは何かと不便だろうと思う。自分自身は全然デブでもないので、早く終わんないかなとおもう。医者から「だいたい20分くらいかかります」と聞いていたので、結構長く我慢しなくちゃいけないのかーと、検査前にうんざりしていたが、意外にそうでもない。というのも、さっきから響いているカン・カン・カンという音が、♪=240の速度のメトロノームに聴こえていたからだ。ちょうど、それがクラブで流れる音楽のように聞こえて、検査前から、少しだけ気分は意識的にトランス状態に入れる。そして、医者から言われた「うるさいですよ」と言われるのは、MRIの撮影のための何かしらの駆動の音だとおもうのだが、それがカン・カン・カンという音と妙にシンクロして、本当にアシッドクラブのなかのイベントにいるような気分になる。そして、途中にうるさい音は、いろいろな駆動を使っているために音が変わったりするところが、またクラブ音楽のように思えて、検査をしているというときにもリラックスすることができた。ただ、一部、うるさい雑音が、カン・カン・カンという音と、全くシンクロしなくて、壊れたターンテーブルを使っている下手糞なDJの音楽を聴いているように思えたのは、ほとんどクラブ病かもしれない。

20分の検査も、勝手にクラブイベントと思い込んだために、結構短いものに感じた。特に直接的に体に何かを触れられるわけでもなく、じっとベッドの上で寝ているだけなので、イヤフォンをして大音量でクラブ音楽を聴いているのと同じ感じに思えたのが良かったかもしれない。検査後、放射線科の医者に「なんだか、クラブにいるような感覚でしたよー」と言うと、「若い人はみんなそういうんですよねー。できれば、ドラムやサンプリングをもっと増やしてほしいなんていわれるんですよ」とのこと。同じことを考えていた人は居たのだなとおもう。さらに医者は「年よりは、あのカン・カン・カンという音が”馬鹿、馬鹿、馬鹿”と聴こえるらしく、MRIの検査中不快になるひとは多いですね」ということ。ははぁーん、なるほどー、そういう風に聴こえる場合もあるんだーと改めておもしろいと感じた。

MRIの検査は人間ドックの特別オプションで昔値段をみたことがあったのだが、すごい値段が高いというのを見たことがある。それを想像していたので、今回の検査も絶対万単位の請求があるだろうと想像していたのだが、実際に精算したときに、5000円程度だったのは嬉しい。やはり、病気でMRIを受けたときと、病気じゃない状態でMRIを受けたときには、保険が利くかきかないかの違いのために大きいのだと思った。

なお、検査結果は今週の土曜日に医者から伝えられる。

そういえば、昨日ネットで自分の症状から、想定される病名を調べてみたのだが、どうやら頭痛と吐き気から考えると、髄膜炎か脳腫瘍の可能性が高いことが分かった。どちらも大変な病気だと思うが、後者の場合、生存率はあまり高くないし、ゴッドハンドの手術をしてくれる脳外科の医者の力を借りないと生存できないだろうと思う。前者の時には、静養が必要なのだそうだが、いずれにしても土曜日にならないと勝手な想像の範囲は越えることはできない。一体、どんな病気なのかなー。わくわく。

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