
そのひとつとして Marina Barrage というのがある。ここに行くには、MRT の Marina Bay 駅から無料の送迎バスがあるので、それを乗るのがいいと思う。ただし、バス停というのが知らない人にとっては、どこにあるのか良くわからないと思うので、人の流れについていけばいいと思う。とは言っても、誰の後を付いていけば良いのかが、人ごみが多いシンガポールでは分かりにくい。では、どういう人の後についていくかというと、それは凧を持っている人を付いていけばいい。というのも、この Marina Barrage という場所はとても広い場所であるため、実は地元のシンガポール人にとっては憩いの場所になっているのである。その娯楽のひとつとして、周りに何も高いところがない場所であることから、凧揚げのもってこいの場所になっているからである。日本で考えると、そんなのほかの場所でもやれるだろうとおもわれるが、考えてもらいたい。シンガポールは小さい土地であるが、超高層ビルが狭い間隔で競り建っている。そんなところで凧揚げができないというのが理由だろう。

そんな治水対策として考えられたのが、簡単に言うと「邪魔な水は、海に流しちゃえ」作戦だ。あぶれた水を海に流せば、市内は水浸しになることは無いと考えたのは良いが、なかなかそれを実現するには時間がかかったようだ。しかし、海に捨てると言っても、干潮時と満潮時では、海面の高さが異なるため、捨てる水との調整が難しいだろう。それを解決するために作られたのがこの Marina Barrage である。一種のダムのような役割をして、その貯められた水をどのように処理をするかがこの場所で行われているのだ。
建物の中に入ると、シンガポールの治水と灌漑用水の確保の歴史を紹介した博物館から始まる。内容としてはたいしたことが書かれているわけじゃないのだが、そのたいしたことではないところを、誇大広告のように光とデザインと迷路状にして紹介することで、来訪者に対して水に対する意識を高めてもらいたいという意図があるのだと思う。








Marina Barrage
URL : http://www.pub.gov.sg/marina/Pages/default.aspx
2 件のコメント:
はじめまして。Marina barrageについて気になっていましたが、説明いただいて、目的がわかりました。大変わかりやすかったです。ありがとうございました!hana
お役に立てて嬉しいです。
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