ホーチミンにある一番大きいヒンズー寺院はマリアマン・ヒンドゥー寺院(Chua Ba Mariamman)だ。ここは、南インドの空気をいっきにホーチミンに持ってきたような雰囲気があるところで、ヒンズー教の人たちだけではなく、普通のベトナム人や中国人にとっても奇跡を起こすパワーを持った聖なる場所と評判のところとなっている。だから、実際に参拝に来るひとたちを見ていると、インド系の服装をした人たちばかりではなく、どう見ても華僑だろうというようなひとや、ベトナム人なんかも多く見られた。
特に入って中央のところには、マリアマン像が祀られている。マリアマンは南インド農村部の地母神であり、特に病気からの保護へ向けて崇拝されていた女神である。したがって、これを建てたインド系の住民は、タミール系のひとたちであることがこれでよくわかる。イギリスの植民地だったシンガポールやフィジーなどのインド系の寺院も、タミール系の人たちが建てたため、スリ・マリアマン寺院という名前のヒンズー教の寺院がたくさんあるのだが、それと基本的には同じだ。遠いところからやってきたタミール系のインド人にとって、ベトナムは所詮、文化の違う異国の地。そこへやってきた移民たちは、この神社を同じタミール系のインド人のコミュニティセンタとして利用していて、お互いの情報交換をしたり、もちろん重要な信仰の場として利用していたのは、他国にあるヒンズー教の寺院と全く同じ役割である。
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中心にマリアマン像の廟があるが、その周りには、ヒンドゥー教の各神様が綺麗な人形として飾られているのを観ているだけでも楽しい。たくさんいるヒンドゥー教の神様は、毎回見てもわからない。仏教にも通じるものがあるので、仏教に精通していてもヒンドゥー教の神様はわかるとおもうのだが、あいにく、仏教についても中途半端な知識しかないので、観てもわからない。やっぱりもう少し寺院に行く前に勉強をしておくべきだと、毎回後悔してしまう。
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さて、参拝の様子を観ていると、華僑の影響からか、線香やお供え物を供えているひとたちが結構見受けられる。当然、それを狙って、強引に線香やお供え物を売りつけてくる憎らしいベトナム人にも出くわすので注意だ。もちろん、これらの物品はすべて金がかかるし、個人のお布施の金額と同じなので、値段はあってないようなものである。むやみやたらに金を払わないようにしたいものである。相場を知らないのに、あってないような値段を支払うのは馬鹿馬鹿しい。しかし、敷地内はつねに線香がともっており、匂っている。これだけでも感度の高いひとはトリップできるのではないだろうか。
1 件のコメント:
カオダイ教を見たかったのですが、ツアーこみしかなかったので、ホーチミンで検索をかけたらこちらのブログをみつけました。どうもありがとうございます。
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