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シェラトンホテルの裏側に存在するのだが、もともともモスクがあった場所に南インド系のイスラム教徒が1935年に建築したのがサイゴン・セントラル・モスク(Saigon Central Mosque)である。
このモスクは歴史的にも長いのであるが、全然劣化していないのが不思議だ。ただ、現在ではこのモスクを実際に利用している人が、元々作った南インド系の人たちのほとんどが1975年のベトナム統一とともに出国してしまったため、主として利用している南インド系の人はたったの6人。しかし、実際には信者は南インド系ではないイスラム教徒もいるので、もう少し多い。が、やっぱり他のイスラム教国とは全然イスラム教の教徒が少ないために、普段はほとんど人が居ない静かなところである。
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建物は白と緑を基調としたとても綺麗なところで、イスラム教の特徴である偶像崇拝や動物などを使った装飾が全くないところがいい。アラビア文字を利用した装飾や、タイルを使ったモザイクなどは、他のモスクと比べても遜色ないところだ。
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ベトナムのイスラム教徒の少なさは、モスクに対する扱い方まで変わってくる。というのは、神聖なモスクがある敷地なのにも関わらず、全く関係ない近くに住んでいたり、近くの店に用があるひとたちが、ここの敷地にバイクを無造作に置いており、その置き方がめちゃくちゃである。これじゃ、信者が来てもがっかりするだろうし、「モスクを冒涜しているのか!」とイスラム教徒が来た場合には、どのように対処するのだろうかとちょっと疑問に思った。
宗教に対する人の受け止め方は、それぞれ違うのだろうと思うが、他宗教とはいえ、なんだか寂しい感じがした。
サイゴン・セントラル・モスク
Address : 66 D Dong Du
Open : 08:00~19:00
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