2012/10/11

空港・航空券の謎と不思議

ノーマルの航空券なんか一度も使ったことが無いのだが、格安航空券もいろいろな種類があって、それは航空券に記載されているとは言えども、航空会社や旅行会社に勤めていないと、記載されている格安航空券の利用条件の詳細についてはまったく知るよしもない。だいたい、格安航空券だからといって困ったことは数回しかないが、飛行機が飛ばなくなったときくらいなわけで、普通に旅行をしている分には、同じ飛行機に乗っているのに、隣りの人が買った航空券の値段と自分の航空券の値段は違うなんていうのは、当然あったりする。これが、シンガポールのように、航空会社で購入しても旅行代理店で購入しても、価格コントロールされている場合であれば、誰がどこで買っても同じ値段というのは当然だということになるだろうが、日本は自由経済なのでそんなことはない。

ちょっとは航空券についての知識も知っておこうかなという程度で、ebookoffで100円で買ったのが「空港・航空券の謎と不思議」という本だ。航空券の知識だけとおもったのだが、そういうのがなかったのが残念。たぶん、航空券だけだったら本になるほどの情報がないのだろうか?

本の内容は豆知識集のようなものなので、特に専門書に対して気合を入れながら読むということは全く無い。お気楽に寝転がりながら読んでいればいいものなのはありがたい。たぶん、行き帰りの1往復の通勤時間でかるく読めちゃうというものだ。そして、内容は1問1答のQ&A形式になっているので、気になっているジャンルだけ読むというのもありだろう。

個人的には航空券のことを知りたかったのだが、大半は空港に関する知識集になっているのが残念だ。空港とは自分にとってバス停や駅のようなもので、特に空港になにか特別な思いがあるわけがないので、あんまり興味がなかったのだが、空港には実は機能として数種類に分けられているという情報は知らなかった。軍用空港と民間空港というような区別かとおもっていたらそうではなく、それ以外にももっと詳細な区別があるようだ。それは本を読んで貰えればいいわけだが、ただ、それを知ったところで所詮「ふーん」としか思わないから、知識の本を読んでもなんの役にも立たないものだった。

じゃ、肝心の航空券のことはどうなっているのかというと、この本が記載されたときが随分前のことなので、いまではありきたりな世界一周チケットやら、同じアライアンス系統の航空会社を使った場合での乗り継ぎについてとか、LCCってなにかなんていう、もう誰でもいまなら知っている内容というのが書かれているので、情報がすごい陳腐化されていたのにはガッカリ。だいたい、最近は航空券なんて、ほとんどEチケットになっているので、昔みたいに厚紙のような航空券をパスポートと一緒になくさないように持ち歩くということを全くしなくてもよくなったわけだが、Eチケットになると、過去に複雑怪奇に書かれていた、条件に関する文言は全くなくなってしまったのは惜しい。だから、居間になってチケットの条件を知ろうと思っても、特に知る必要は無いということにも繋がるし、本に記載されていなくても、いまでは全く支障が出てくるわけじゃないということにもなるわけだ。

ということで、こういう情報が古い本を読むときには、最新情報も知りつつも、基礎知識を得るためのものと考えて読み始めるほうが良い。10年遅かった気がする。

空港・航空券の謎と不思議
著者:谷川 一巳
出版社: 東京堂出版
発売日: 2008/08


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