2007/05/25

マルタの自動車

マルタは1970年頃までイギリスの統治下であった影響からか、イギリス車が結構街中を普通に走っている。もちろん、小型車の代名詞にもなった日本車も多いし、金もちにありがちなベンツやBMWも走っていることは走っている。それでも、眼につくのはイギリス車だ。個人的にはあまり車に興味が無いのだが、あまりにも見たことが無いような車がたくさん走っているので、すこし気になってしまった。金持ちはアストンマーチンを乗っているのが普通らしい。
一般人はどうかというと、これまたイギリス車を乗っていたりする。それも、これは一体いつ作られた車なの?というくらいクラシックな車が、普通に汚いボディーのまま走っている。

ヨーロッパ南部の地方であればどこでもそうなのだが、綺麗に洗車をしている車は、タクシーや観光客相手に移動商売をしている車は別にして、だいたいが汚い。ちょっとは洗えよーというくらい汚い。理由は、「綺麗だと取られてしまうかも知れないからだ」なのだそうだ。もちろん車上荒しも同じ理由で、車が汚いと近づきたくも無いという雰囲気を車から出すようで、そういう犯罪から防止するために汚いのだそうだ。確かに、駐車している車にちょっとでも触ると、手を洗いたくなるくらい汚くなる。

話は元に戻して、普通に走っている車のうち次のようなものを見つけたので、ちょっと掲載してみた。

こちらは帰国後に調べてみたところ、Vanden Plas Princess 1300 という車だそうで、通称「バンプラ」と車マニアのなかでは言われているクラシックカーだ。この写真の車はその中でもAustinというシリーズのものらしい。結構検索で調べてみると、日本でも保有している愛好家がいるようだ。実際に、マルタではこの車かローバーミニの車をめちゃくちゃたくさん見かけた。

それから、最初はマツダのファミリアかなと思っていたのだが、なんとロシアの車も結構走っていた。その名も「ラーダ」。この車はたぶん、ラーダの中の「Forma」というシリーズの車だとおもう。車に詳しい人は教えてー。調べてみたら、旧共産圏では多く走っているのだが、構造が単純であるために、壊れてもすぐに直せるというのが重宝がられているらしい。しかし、マルタになぜロシアの車がこれだけたくさん走っているのだろうか?歴史的経緯がわからないので、車に詳しい人は教えて欲しい。

なんだか、マルタは建物もそうだが、時代が止まってしまったような感覚になる場所だ。それは文明的なものから歴史的なものまでなんでもだとおもう。車好きな人であれば、こういうクラシックカーが普通に走っているので、車観賞のためにマルタに行くのもお勧めだ。

マルタのメーデー

日本ではメーデーだと、なんだか労働組合の貧乏人が半分共産的な匂いをしながら集まって、わーわー騒いでいる嫌なものというイメージがあり、実際に、日比谷公園で互いの傷を舐めあって、自分達の生活改善のためには常に闘争だ!という意味不明なことを言っていたりするし、昔と違って、大規模なパレードのような自己主張をする場所でもなくなってきている。ところが、一般的に世界では、5月1日はだいたい休日で、このメーデーは大規模な祭りになっていたりする。共産国の場合はどうなのか知らないが、ヨーロッパではこの日だけはほとんどの交通機関は動かず、イベントにいって騒ごうというようなノリがある。

マルタのメーデーについて、出発前は全く頭の中になかったが、たぶん交通機関がお休みになるだろう程度のものしか考えていなかった。ところが実際には全然違った。唯一の交通機関であるバスはちゃんと動いていたのはびっくりなのだが、それよりも、昼間からヴァレッタの街中は、なぜか赤を貴重とした垂れ幕や旗などが、店や通りに数多く飾っていた。これを見たときに、「祭り?」と思ったのは言うまでも無い。

極めつけは、昼間から準備を行って、夜の日暮れ頃から始まった野外コンサートだろう。

たぶんヨーロッパまたはマルタではとても有名な人たちが引っ切り無しに数十組出演して、ヴァレッタの一番目抜き広場のところに仮説で作られたステージで演奏していた。ちなみに、このコンサートを見るのはなんと無料。どこかで入場制限をするためのチェックを行っているわけでもなんでもない。見たい人は見てくれーといわんばかりだ。そのためか、このコンサートを見るために、マルタ中から人が集まってきたみたいで、ヴァレッタのこの広場には、ぎゅ-ぎゅ-詰めで人がいっぱい居た。たぶん昼間のうちから前のほうを陣取っている人も居ることだと思う。こう言う人は、トイレに行きたくなった場合にはどうするのだろうか?謎だ。

マルタの歌手がマルタ語で歌っている場合には、もう観客も含めて大合唱。なんだかヨーロッパらしいな-と思った。このコンサートは、なんと18時ごろから、その後夜中の1時くらいまで続いていた。ホテルがちょうどバスターミナルのすぐ傍にあったため、その広場もバスターミナルをはさんでホテルの逆がわにあるから、コンサート会場の音楽が全部聞こえてくるのだ。窓なんか開けていたら、完璧に観客の声まで聞こえてくる。

しかし疑問だったのは、この会場に集まってきた人たち、どうやって帰るんだろう?バスはさすがに深夜運転はしていないのになー。マルタ人の不眠さをここで知った気がする。さらに、やっぱりヨーロッパ人は文化・芸術に対して元来寛容的で、よく文化を知っている人たちなのだと思う。マルタもそのヨーロッパの構成国の一つだとよくわかるイベントだった。

マルタの蜂蜜

マルタのゴゾ島の特産といえば、蜂蜜だろう。この蜂蜜、食べてみないと分からないと思うのだが、かなり濃厚である。日本で売られているような蜂蜜があまりにも薄く感じてしまうのだ。ゴゾ島の特産品にもなっているので、いろいろな店で売られているのだが、大体がホームメイドになっているのも驚く。つまり、自分達で蜂蜜を作っているというのだ。どこかの業者が纏めて作って、それを販売しているのであれば納得だが、個人商売で行っているから驚き。だから、はちみつのビンには、特に宣伝らしいものを貼っておらず、むしろ、貼るのも面倒くさいというのが伝わってきそうなものだ。だいたい、ビンを見ただけでは、蜂蜜にありがちな「何の花の蜜からできている」というのが全く分からない。たぶん雑種だろう。

それにしても、ゴゾ島ではどこにそれだけ蜂蜜を作れるスペースがあるのだろうか?ゴゾ島の高台に登ってみても、至る所の風景は、殺風景な荒地と岩の剥き出ししかなく、緑が覆っている広大な農地というのを見たことが無い。

マルタのパンも実は美味いといわれるものであるが、そのパンとこの蜂蜜の組み合わせは、のんびりマルタで暮らすときには最高の贅沢酒肴品だと思う。

マルタのバス

マルタの中を移動するに、ほとんど唯一というべき交通手段というのは、バスしかない。タクシーという選択もあるが、やはりそれなりに料金を弾まなければいけないので、公共交通機関としてタクシーを挙げるのはここでは言及しない。日本でも写真集が出版されているくらいマルタのバスは、なんだか田舎臭く、でもその姿が「となりのトトロ」に出てくるようなバスにそっくりなので、日本では「猫バス」と勝手に命名されている場合も有る。

しばらくマルタに滞在する予定であったので、ガイドにも書いてあったが、3日間券を買って、以後バスを乗り降りする際に、料金のことを気にせずに乗り込もうと思い、バスターミナルにあるインフォメーションで買おうとした。しかし、今はインフォメーションで買うのではなく、各バスの中で購入することができるらしく、そちらで買ってくれとのこと。コゾ島に向かおうと思ったバスの中で実際に3日間券を買ってみた。

ところが、意外なことに、バスの運転手は3日間券を買おうとしたときに「おまえは本当にそんなものを買うのか?」という顔をしたのが気になった。ちなみに3日間券でLm4.0だから、日本円換算すると結構高い(Lm1は約400円)。そして、ガイドに載っていたようなちょっとカラフルな有効パスではなく、普通の乗車券と同様、レシートのようなもので渡される。ただ、3日間券を買う人が少ないのか、単なるレシートだと、数日使っていればボロボロになるために、携帯常備薬を入れるような透明の袋をおまけにくれる。この時には運転手の怪訝な顔の理由は分からなかったのだが、あとで考えてみると、こんな3日間券を買う人は誰もいないという理由が分かる。

これが運転席となりにある切符を出す機械。


というのも、マルタ島では、距離によってその料金は決まっているとはいえ、1回の乗車料金はだいたい20~50セントである。これは前払い方式であるため、どの人も乗り込んだときに運転手に直接行きたい場所を伝えると、それに見合った料金を運転手が伝え、料金と引き換えにチケットを渡されるというものだ。Lm4.0ということは、最大料金50セントの区間を乗ったとしても、4往復はしないと元は取れないことになる。それに、これはゴゾ島に行って初めて分かったことだが、マルタ島での3日間券はゴゾ島では全然使えない。ゴゾ島で3日間券を見せたときに「それは使えないから、金を払え」と言われた。実際に運行している会社が異なるようで、ゴゾ島はゴゾ専用のバス会社が発行している有効パスを持っていないと乗り放題にはならないのだ。これからマルタにいってバスを使う人は注意である。

こちらはゴゾ島のバス。銀色ボディに赤線が特徴。マルタ島のバスは黄色に赤線だ。


なんでもかんでも周りから甘やかされている日本人的感覚からすると、次のバス停のアナウンスは無いのはまぁ許すとしても、バスの行き先がないとか、バス停には行き先と番号を示す関係表がないとか、バスがどこを通るのかを示す案内がひとつも無いということを見ると、きっとかなり不安になるに違いない。でも、実際にマルタとはそういう場所である。バス停も「Bus Stop」と書いているだけなので、田舎のほうに行くとどこにバス停があるのかわからないという場合も多い。ヴァレッタ近郊のような場所だと、バス停らしくボックスになっている場合があるので、これなら分かりやすいが、郊外はそうじゃないので注意だ。また、行きのルートと帰りのルートが全然違う場合があるので、これも注意である。バス停があったので、そこでバスが来るのを待っていたら、全然バスが来る気配がない。そうすると、米粒みたいに小さくバスが走っているのが見えて、それが自分たちが変える方向に向かっているバスだったので、びっくりした。バスのほうも心得ているようで、警笛を鳴らしてくれて、「乗れ!」と叫んでいる。猛ダッシュで炎天下の中、走ってバスに乗り込んだことを思い出した。つまり、もう使っていないバス停が結構たくさんあって、それがそのまま放置されているというのもマルタの特徴である。


バス停を示す標識は無いが、こういう小屋が道路沿いにあると、そこはバス停だ。


ヴァレッタ市内にあるバス停。さすが都会だけあって、ガラス張りのバス停だ。


ここまで行き先を記載したバス停は珍しい。大体は「Bus Stop」のみ。


ヴァレッタのバスターミナルから乗る場合には、バスの番号によって停車場が決まっているので、それを頼りに乗り込むことは可能である。バスターミナルのどこの位置にどの番号のバスが止まるかは、ターミナルのインフォメーションで、行き先一覧表をもらえるので、その表の中に図解があるから、それを参照するのが良い。


マルタのバスは、暑いところだからというのが理由かもしれないが、まず乗降するドアを閉めない。おまけに、運転は結構荒い。「つり革をおつかまりください」なんていう生易しいアナウンスなんて絶対しない。転んだら転んだ人が悪い。ドアから落ちたら落ちた人が悪いというのがここの慣わしである。だから、誰一人として、床に荷物を置く人はいないのだ。急停止急発進で、もし荷物が外に出た場合には、それこそ一大事だからである。特に人気路線では、座っている人以上の人がバスの中で立っている場合があるが、そのひとたちは本当に危険だと思う。幸い、滞在中、バスの中で立ちっぱなしになることはなかったので、そのような危険性は無かったのだが、老人たちにとっては辛い乗り物かもしれない。

観光客が行くような場所は、だいたいみんな同じようなところに行くので、運転手のほうも慣れている。観光客が行く場所に近くなると「○○だよー」と叫んでくれるので、それを目当てに降りることにしよう。だいたい、バスに乗るときに「~へ行きたい」というのだから、運転手も客がどこで降りるかというのを把握しているものだ。そして、辺鄙なところでもだいたいどの時間帯でも観光客はいるので、降りる場所に不安であっても、他の観光客の尻を金魚の糞のように付いていくと目的地に到着することができる。日本のガイドより、ドイツ人が持っているガイドのほうが、同じヨーロッパの国の案内なので情報量が豊富であるため、信頼できる情報が載っているから、ドイツ人を見つけて同じ方向に行くのかどうかを見極めたほうがいいと思う。マルタではかなりたくさんのドイツ人観光客を見かけることがあった。




バス待ちの女子高校生。マルタはいちおう制服らしい。何処の国も似たような待ち方だ。


ヴァレッタのバスターミナル傍には、キオスクがたくさんある。遠出をするのであれば、水やスナック類を買い込んで乗り込みたい。だいたい、バスで行った先に、まともにカフェやキオスクやコンビニがあったためしがないからだ。

マルタの通貨

マルタの通貨は「マルタリラ」と言う。補助通貨は「セント」だ。日本では直接換金することができないが、マルタに到着したら空港または銀行で換金することで対応可能だ。たぶん多くの人はマルタリラに換金するのは空港なのだろう。

しかし、マルタはEUに2004年に加盟し、2008年からはユーロの導入が予定されている。従って、観光地のレストランやお土産屋では、いまからユーロに対応した価格表示も行われているので、お土産やレストランだけお金を使うということを考えているのであれば、ユーロだけでも可能だ。しかしながら、遺跡を見たり美術館に入ったり、バスに乗ったりするときや、田舎に行ったときには、まだまだマルタリラじゃないと通用しない。だいたい、いまからユーロに対応しているところは、クレジットカードでも全然対応できるところなので、そういうところでユーロを使うより、クレジットカードで対応したほうがいいだろう。

2007年4月末現在のマルタリラは、Lm1 = 400円である。あのポンドよりも数字がでかいために、日本円からマルタリラに換金したときに、その数字の少なさに愕然とした。そして、価格表示が結構小さい数字なので、一瞬安いのかな?と錯覚してしまうのも困る。

例えば、下記の紙幣は10マルタリラと5マルタリラの紙幣だ。

この「数字」だけ見ていると、10とか5とかだと、思いっきり安く見えてしまうから危険だ。実際には、4000円の価値と2000円の価値の紙幣なので、それなりに高価だ。この10マルタリラが、どうも1000円くらいの感覚に思えてしまって、値段を見てすぐに使ってしまう。あとで「あっーっ、4000円分も使ってしまった」と悔やんでしまうのだが、それは後の祭りだ。

それに比べて、バスやキオスクのようなところでは、硬貨を使うことがほとんどである。1マルタリラ以下は硬貨になり、その中でも良く使うのが10セント硬貨と25セント硬貨だろう。アメリカに行ったことがある人であれば、Quaterは使いやすいと感じるらしいが、アメリカに慣れていないので、この25セント硬貨に最後まで馴れずに終わったと思う。どうしてこんな中途半端なのだろうと何度も思った。


ちなみに他のヨーロッパ諸国を経由していくひとであれば、マルタリラが残った場合に、ユーロに変更してもいいと思うが、かなりレートが悪い。だから、あまりマルタリラを残さないように、現地で全部使えるだけ使ってしまいたいところだ。最終的にお金が余った場合には、マルタの空港でお土産代としてすっからかんになるまで使ってあげよう。ユーロになったら、もっとマルタでの買物も使いやすいものになるだろう。

マルタの飲み物



イギリス統治の影響のために、地中海の島国であるにも関わらず、なんとマルタ独自のビールが作られている。その名もチスク(Cisk)。だいたいレストランでビールと頼むとデフォルトで出てくるのがこのチスクだ。もちろん、他の外国ビールを注文して、その店にあれば提供してくるだろう。味は日本人の口にあうものだと思う。日本のように苦味だけを追求したような飲み物ではないため、ドライビールが好きな人にとっては、なんだか気抜けしたようなビールというものに思えるだろう。純粋なビールという味がする。

もう1つマルタには代表的な飲み物がある。それはノンアルコールの飲み物であるが、それはキニー(Kinnie)という飲み物だ。味は困ったことに、絶対に日本人の口には合わないと思う。炭酸飲料に属することができるが、シチリアの赤オレンジジュースにハーブの味をミックスしたような、いわゆる「けったいな」味である。これが実に至る所で売られていて、コカコーラと同じくらいよく売られている。飲んでいる人は地元の人は多いが、他の外国人は飲むのだろうか不思議だ。自動販売機も結構いろいろなところに設置されており、やっぱりメインで売られているのはキニーである。ガイドブックにチスクビールをキニーで割ると美味いと書いてあったので、ちょっとおっかなびっくりやってみたが・・・結果はコメントし難い味だったと報告したい。

もちろんマルタには地中海文化の特徴であるワインも、特産のひとつになっている。イタリアやギリシャなどでは人類がいるときから作られているといわれているように、マルタでも同様に歴史時代から作られているのがワインだ。マルタの赤ワインは飲みやすく、赤ワインの独特であるタンニンの強さはそれほど強くない。ところが、ヴァレッタ市内で酒屋というものにろくなものがない。いちおう酒屋はある。目抜き通りに面したところに酒屋はあるのだが、肝心のマルタワインを置いていないのだ。スピレッツとかバーボンとか、外国人が好みそうな酒しか置いていなく、それでこんなところで酒屋をやっているのが不思議である。あと、小さなスーパーにもいちおうワインは置いてある。がぶ飲み用ワインは置いてあるので、それを購入するのも良いだろう。しかし、お土産にするようなワインは残念ながらヴァレッタでは手に入ることができない。他の町にいけばそれなりにワインが手に入ったかもしれないが、一番いいのは、「マルタ空港で買え」だ。そこなら必ず特産のマルタワインが手に入る。

2007/05/24

Le Meridien Phoenicia


マルタで泊まった場所は、ヴァレッタのバスターミナルのすぐ傍にある、メリティアン系のホテルである「メリディアン・フェニシア(Le Meridien Phoenicia)」だ。マルタ島ではたくさんのリゾートホテルがあるのは知っていたが、何処に行くにも、マルタではバスで移動しなければならないという点を考慮すると、バスがヴァレッタを中心に放射状に走っているため、ヴァレッタに泊まっていたほうが何かと便利だろうと考えたのが理由だ。確かに後から考えても、マルタのなかを色々観光として遊びにいくのであれば、このホテルに泊まったのは正解だったと思う。2度目以降、マルタでのんびりと過ごしたいという人であれば、他の場所で泊まるのも良いだろう。

今回は、事前に楽天トラベルで予約と支払いをしていたので、実際には支払いはする必要が無い。だから、クーポンの代わりになる予約表を渡して、すんなりチェックインだったのだが、ちょうど暇な時間帯に到着してしまったらしく、チェックインカウンターの人たちは、やたら話し掛けてくる。日本人が珍しいのかな?と思ったが、そうでもない。大体が団体旅行で来るのに、個別旅行で来たのが珍しく思ったらしい。そんなに日本人って団体旅行をする客だと思われているのかな?と思ったが、それは翌日の朝食のときに、よくわかった。朝食会場には、日本人を結構見かけたが、だいたいが、団体旅行でマルタ滞在1~2日というような人で、それも年配のほかのヨーロッパはもう行ったことがあるから、ちょっと趣向が変わったところに行ってみたいという主旨で来ているおばさん・おっさん達だったからだ。

部屋はというと、シンプルながら結構ひろいベッドと、ちゃんとアメニティも用意されていた。

クローゼットも広いので、たくさんの服が掛けられるので、これは重宝。一緒に旅行したやつが、途中で洗濯をして、その洗濯物を干すために、たくさんハンガーを使う必要があって、便利だったようだ。
ヨーロッパのホテルに泊まると毎回おもうのだが、テレビとネット環境は、どう考えてもアジア諸国の同等レベルのホテルに比べて設備が悪いと思う。それは仕方が無い。ちなみにマルタのホテルでは、マルタの放送局はもちろんだが、イタリア、ドイツ、フランスの放送局は全部見られる。面白いのは、チュニジアとトルコの放送局も見られるところが、アラブに近い場所なのだなと実感できる。しかし、何を言っているのか全然意味がわからない。そういえば、マルタ滞在中、ほとんどテレビを見なかった気がする。時間を知るためにテレビをつけていたことはあっても、大して面白そうな番組がやっていないので、見なかったのだ。

朝食は1階の、正面玄関前にある大型レストラン会場で取ることが可能だ。レストラン会場前のところは、これまたロビーの代わりに使っている広いスペースがあり、色とりどりのソファが並んでいるのは綺麗だ。

朝食は、メリディアンであるため、それなりにまともなヨーロピアンスタイルのご飯が食べられる。ホットミールはもちろんだが、ヨーロッパでは当然では有るが、豊富なパンの種類は絶妙。最初は気付かなかったが、サラダ類もちゃんとあるので、ビタミン不足になることは無い。よくありがちなヨーロッパスタイルだと、肉ばかりでサラダが無かったりするが、そんなことはここではない。コーヒー・紅茶類も、デフォルトだと、普通のコーヒーやダージリンが出てくるが、注文時に言えば、カプチーノも飲めるし、紅茶もTパックではあるが、色々な種類のものを提供される。朝ご飯はしっかり食べれば、昼ご飯は適当に食べてもいいので、毎回ちゃんと朝ご飯は食べる。朝の弱い人と旅行をすると、「食べなくてもいいから、寝ていたい」といわれたりするが、それでも強引に連れて行く。

ホテルは空港と結ぶリムジンバスは特にない。だから、空港に行く場合には、ホテルのコンシェルジェに頼むのが一番だ。だいたいがドアマンが兼用だったりするので、その人に言えば、タクシーの手配はしてくれる。料金はホテルからだと決まっているようなので、事前にホテルマンに確認すれば良い。降車時に料金を払うが、そのときにはホテルマンが言った値段を払えばよい。ただし、チップを上乗せして払うのが必要。
これは、夕方ホテルの外から撮った写真。夕陽を浴びてとても綺麗だったので、思わず撮ってしまった。
ホテルの部屋から、ヴァレッタのバスターミナルを撮ってみた。このように、バスターミナルは、中央の噴水広場を中心に、おなじみの「猫バス」がたくさん止まっていて、行き先によって、バスの止まる位置が違うが、行き先は記載が無い。バスについては別途記載したいと思う。

ホテルからは、マルタの城壁の各部分が見えるのだが、その一部に緑で映えた部分がある。最初は難だろうと思ったのだが、ここがなんと、マルタのサッカーチームのホームグラウンドだった。城壁の街という点を利用している点に感動してしまった。部屋からだと、練習風景がとても小さくしか見えないので、双眼鏡でじっくり眺めた。
ちなみにホテル名にもなっている「フェニシア」だが、これは、古代地中海沿岸を支配していた「フェニキア」に因る。世界史の授業でしか見たことが無いような単語だが、確かにここはフェニキア人の本拠地になりえた場所だろう。なぜなら、すぐ傍にシチリアやカルタゴといった場所があるのだから、マルタもその中間にある地点に存在する島なので、当然フェニキア人が住んでいたことだろう。マルタの人はフェニキア人の末裔だと思っているのかもしれない。

ANA株主優待券

ANAの株主優待券も今年も家に届いた。JALとは同じ株数を保有しているが、優待券で配られる株数はANAのほうが多い。やっぱり調子が良い会社と調子が悪い会社では全然対応が違うのだろう。昨年はいろいろなホテルのプロモーションも兼ねてなのだろうが、日本各地の格安ホテル割引券も入っていたが、今回は入っていない。全日空ホテルは海外に無いために、JALとは異なり海外ホテルの割引が無いというのも違いだろう。その代わりに、空港で使えるお買物券があるのは便利だ。

ただ、今年からはたぶんあまり国内出張が無いと思うので、そうなるとこういう株主優待券はあまり活用できないと思う。個人的に国内旅行をすることがあれば使ってみたいが、いつになることやら。ただ、いつでも使えて、普通料金と同じ待遇で乗れるので、飛行機の予約をしても、あとでやめることができるから、思ったときにふらっといくという旅行に使いたい。

台湾温泉の本

台湾は日本から近く、そして日本の風景と似たような場所なので、最近は、本当に日本でもリピータが増えた場所である。その要素の一つとして温泉が至るところにあるのも、台湾の魅力の一つなのだろう。台湾の温泉に関する情報というのは、いまではネット上に溢れんばかりに載っているのを見つけられるが、実はそれは最近の話。その前は、あまり温泉についての情報は載っていなかった。台湾の温泉情報が載っていたとしても、台北から近い北投や陽明山、そして台北郊外にある烏來くらいしか、以前は載っておらず、台湾全体が火山島である特徴のように、あらゆる場所に温泉があるというのはあまり紹介されていなかったのだ。

そこで、以前、台湾の温泉めぐりをしてみたいなーとおもって使ったのが、この単行本だ。



新潮OH!文庫「台湾温泉天国/高田京子著」


この本を実は読んで、台湾には温泉オタクのこころを擽るような温泉がたくさんあることを知る。筆者が実際体験したことを元に記載している旅物語のような記載なので、行き方や温泉の入り方、そして温泉地のなかでもどこの温泉に入るべきかというようなことを書いてあるので、とても参考になる。世界でも珍しい温泉がある台湾の魅力を文章という観点から表現した本としては最高だと思う。

そしてもう1冊、台湾の温泉の魅力を満載に掲載した本が刊行した。それがこの本だ。



まどか出版「湯けむり台湾紀行―名湯・秘湯ガイド」


こちらの本は、前者とは異なり、台湾のほとんど全ての温泉地を紹介している。「台湾温泉天国」は台湾の温泉の中でも15箇所の温泉を紹介しているので、台湾温泉ビギナーとしては十分だと思うが、こちらの本は、通好みの温泉地も含めてほぼ全域を網羅しているので、こちらのほうをバイブルにするのも良いとおもう。一番良いのは、前者が「文章での温泉地を紹介」しているのに対して、こちらは「写真での温泉地を紹介」であるため、ビジュアル的に台湾の温泉地がどのようなものかが一目瞭然なのが良い。実際に台湾の温泉に行ったことがある人にとっては「あぁ、こんな感じだった!」と懐かしむだろうし、台湾に入ったことが無い人、台湾の温泉は知っていても行ったことが無い人は、「台湾の温泉地って日本と変わらないな」というのが分かるだろう。

もう時期としては台湾は暑い時期なので、温泉に行きたいという気分にはならないかもしれない。しかし、これらの本を見たら、是非、2泊3日での台湾温泉旅行に言ってみたくなるに違いない。

神保町に蛇発見!

神田神保町といえば、東京の街中の街中という場所であるが、なんと職場の近くで帰りがけに蛇を発見してしまった。最初、目の錯覚かと思っていたのだが、道路の真ん中に転がっていた紐のようなものが、うにゃうにゃ・・・と動き出して、蛇だ-!と分かる。蛇なんて、むかーし、父の都合で地方都市にすんでいたときに見た以来だから、かなり昔だが、それ以来、野生で生きている蛇を見たのは初めてだ。誰もその蛇の存在を回りの人は気付かなかったようだが、こちらが携帯のカメラで何かを撮ろうとしている様子が異様だったのか(確かに、スーツにカバンを持っていて、道端に座ってなにかしている光景は怪しいと思われるだろう)、その様子をみて、だんだん人があとから集まってきてしまった。田舎にすんでいる人から見ると、蛇なんて至る所にもいると思われるかもしれないが、場所が東京のど真ん中だと、これは珍事としかいえない。東京の田舎化だろうか?謎
これが、神保町で見つけた蛇。壁沿いに逃げようとしていた。

2007/05/22

マドンナ「Hey You」


7月7日、7大陸で開催され、通算で24時間のセットを展開する一大チャリティライブイベント、Live Earthに向けて、Madonnaが動き出した。彼女の新曲となる"Hey You"が現在Live Earthに協力するMSN.comのキャンペーンサイトに公開されており、最初の100万回まではなんと無料でダウンロードできるという企画がスタート。さらにMadonnaはこの100万回分それぞれに25セント、すなわち25万米ドル(約3,000万円)を、気候変動に対する対策を訴える団体、the Alliance for Climate Protectionに寄付するという。


このLive Earth、Red Hot Chilli Peppersやthe Beastie Boys、Genesis、PoliceからJohn Mayerまで多数のアーティストが参加するスーパーイベント。アーバンミュージック系では、Kanye West、Ludacris、Rihanna、Akon、Alicia Keysらが参加を決めている。ちなみに昨年のライブ8ではアフリカでのエイズ対策を訴えたが、さらに規模を拡大、地球環境への危機意識を喚起する目的で開催される。


一度聞けば、「あーっ、マドンナらしい曲だ」と思うはず。Vogue 以来、しばらく話題になってはいたがそれほどヒット曲が無く、この間の Hung Up! が入ったアルバムは久々の大ヒットになったマドンナ。久しぶりに昔のマドンナの曲をたまに聞いたりすると、この頃、なにをしていたかなーというフラッシュバックの気持ちも出てくるが、曲も、その当時では先端的な要素をいろいろ取り揃えていたなーという努力は良く見えてくる。いまさら、Hung Up! 等の最新アルバムについてはここでは述べないが、これからも、デブになったとは言え、もう50歳も過ぎたいちおうババァなのだが、それなりに頑張っているので、温かく見守っていきたいと思う。


『ライブ・アース』 マドンナ チャリティソング ダウンロードページhttp://liveearth.msn.com/green/Madonnadownload

2007/05/21

甘味処・竹むら

神田須田町の食事エリアにおいて、食事ではなく、デザートのような小休憩をしたいのであれば、やっぱり「甘味処・竹むら」だろう。

ただ、この店の写真を見ても分かるように、なぜか入り口は入り難い感じだ。他の店もそうなのだが、とにかく昔風の店なので、店の中の様子を外から見ることが出来ない。なんどもこのあたりの店で食事をしていたのだが、この店だけはどうしても入れない風格を感じてしまっていた。単なる甘味処なのに、この威圧感は一体なに?とずーっと思っていた。なにせ、入り口に、どういう甘味を出しているのかというサンプルも提示していないし、入り口の扉のところに「あわぜんざい有ります」を短冊で掲げているだけなのだ。値段はいくらなの?どのくらいの大きさなの?なにか他にあるの?というような、いわゆるほかの店のショーケースにあるような展示物は一切無い。だから、少し恐怖を感じていたのだが、この間、意を決して入ってみることにした。

中に入ると、昭和の初期くらいの店の風格をそのまま残したような感じだった。テーブル席が奥と手前にあり、一段高くなっているところに座敷部屋もある。座敷部屋はテーブルで4客くらいしかない。店の中に入ると、外の喧騒とは全く異なる時間感覚と時代感覚を感じてしまう。
ここの店では、やはり名物になっている「あわぜんざい」を食べよう。あわぜんざいは、浅草あたりの甘味処でも多く提供されているが、神田辺りではこの店くらいしかないような気がする。あわぜんさいを注文すると、桜の花弁を浮かべた桜茶と一緒に、抹茶と、口直しに辛い細かい漬物風のものがついてくる。メインのあわぜんざいは、甘すぎず、いま作りましたというのが分かる丁寧な味付だとすぐわかる。味の表現というのを、貧困な語彙で表現するのはとても難しいのだが、単なる善哉とは異なり、おはぎみたいなものとは異なる、初めて食べる食感だと思った。

座敷部屋に入ると、本当に時間を忘れて長居してしまうので、昼休みの時間に食事をして、そのあとに寄るというひとは注意して欲しい。
あと、この店は、やはり常連さんや年配の人には有名なようで、いつの時間にいってもたくさん人がいる。混んでいるのか混んでいないのかは中に入らないと分からないので、まずはいってみよう。




■住所 : 東京都千代田区神田須田町1-19ー2

■電話番号 : 03-3251-2328

■営業時間 : 11:00-20:00

■休み : 日曜・祝祭日

■席数 : 40席

■カード利用 : 不可

偽高校


たまには息抜きのサイトのご紹介


キーワードを入れると、適当な標語や校歌などを作ってくれる「高校メーカー」というサイトがある。ランダムに言葉を選んでいるのかどうか、その作成方法はよくわからないのであるが、とにかく作られた検索結果は笑える。


ちなみに「猫的生活」という言葉を入れて、「猫的生活高校」というのを作ってみた結果は下記のとおりだ。


====


校訓 : 去年・競艇・確変


生徒数 : 男子274名 女子68名 計342名


データ 偏差値50

     <出身者職業ベスト3> 自動車整備士・ディーラー・競輪選手

     <主な留学先> ドミニカ国・カンボジア・スリランカ


進路  <昨年度>

     大学進学率29.2% 就職率43.3%

     大学100名(四年制60名 短期40名) 専修・各種学校9名

     民間就職0名 公務員148名

     家事・その他85名


校歌  カーテンちぎれた教室で 

     最盛期はやっつけでゴー 

     右手に絆、左手に長財布 

     行けばわかるさけもの道 

     細く切なく拭きやすく 

     尊敬するなら金をくれ 

     嗚呼 時は来た 猫的生活高校 


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まったくわけがわからないが、とにかく面白い。


リンク先として「都市名」「Tシャツ」「相撲部屋」という項目もあるので、是非へんてこりんな言葉を入力してみて、検索結果を楽しんで欲しいと思う。