2013/09/28

ルードヴィヒ2世(映画)


最近のヨーロッパへの渡航で利用する飛行機の中では、機内エンターテイメントをあまり利用せず、ひたすら、寝る+ご飯を食べるくらいしかしないようにしていることが定番になっていたのだが、ロンドン行きのシンガポール航空では、機内誌をパラパラと見ていたときに、ドイツ映画「ルードヴィヒ2世(Ludwig)」が機内映画であることを発見した。ハプスブルグ帝国オタとしては、この映画を観ないとダメだろうと直感的に思う。

そういえば、同名の映画はイタリアの元貴族映画監督であるヴィスコンティによって随分前に作られていたことがあったのは知っていたので、てっきりその映画かと思っていたら、実はそれではなく、ワーグナー生誕200年を記念して作られた映画だった。それも出演している俳優・女優たちは、若い人たちばっかりで演技派ばかりだった。
この映画の主役であるバイエルン国王「ルードヴィヒ2世」役をしたのは、ルーマニア出身で歌劇団出身であるザビン・タンブレア(Sabin Tambrea)。ルードヴィヒ2世の有名な肖像画を誰しもが見たことがあると思うが、あの肖像画をそのまま現代に映し出し、動いた形で表現している俳優としては、本当にこの人が一番ぴったりだと思うような俳優である。華奢な体格で、色白で、背が高くて、見るからに気品があるような振る舞いができそうな俳優と言う意味では、この抜擢をした今回の映画監督は素晴らしいと思っている。なにしろ、ルードヴィヒ2世が後世「狂人」とか「同性愛者」と言われるゆえんになった、何ごとに対してもナイーブで純粋な思考と、そしてノイシュバンシュタイン城を作るくらいの情熱を持っていたハートを、この俳優はよく演じているからだ。
映画の内容としては、全体的に、ルードヴィヒ2世とワーグナーの異常な絆とその周りの取り巻きおよび政治情勢という感じで書かれている。

小さいころから音楽や読書に傾倒していて、馬術や武術に対しては全くと言って良いほど興味を持っていなかったルードヴィヒ2世に対して、父王であるマクシミリアン2世(Maximillian II)からは頻繁に「そんなんじゃバイエルンをまとめられない」と怒られていた。戦闘と戦略が国家を守っていくものと思っていた父王とは、水と油、静と動のくらい考え方に違いがあり、ドイツ連邦内で覇権争いをしていた大国オーストリア・ハプスブルグ帝国とプロイセン帝国の狭間でバイエルンが生き残るのは、戦闘ではなく、藝術の都としてバイエルンはヨーロッパの中であるべきだということアバンギャルド的な考えを持っていたために、全く相容れなかったのだと思う。

そんなときに、突然のマキシミリアン2世の死が起こる。皇太子として父王のサポートをする役割になっていたため、そのまま必然的に王になることになっていたのだが、もともと王として君臨すること自体も嫌がっていたので、周りから「王、王」と騒がれることに対して、最初の嫌気を刺す。日頃から考え方の違いから怒られていたのだが、そんなルードヴィヒ2世にとって父王が亡くなったことは一番のショックだったようである。

王になってやったことは主に2つ。一番最初にやったのは、幼いときに観た歌劇に感動し、それを作ったワーグナーを招くことだった。しかし、家臣たちはワーグナーに対する印象は悪かった。なにしろ、ワーグナーは1849年にドレスデンで起こったドイツ3月革命の運動の中心人物として振舞っていたのであり、それを知っている家臣たちは悪の元凶になるような人物がバイエルンに来ること自体が許せなかったのである。国家基盤を揺るがすような力と思想を持っているワーグナーをそれでもバイエルンに呼びたかったのは、政治思想というよりも、ワーグナーの音楽能力を高く買っていたからであり、老家臣たちに「20年前のドレスデンでの出来事は忘れろ」と説得していくところは、その時代背景を知らないと、何を言っているのか全然分からないだろうと思う。一方、ワーグナーにとっては、半亡命生活をするようになっていたわけだし、奔走し音楽活動ができない状態から、大国で金がそこそこあるバイエルンに招待されたことは、千載一遇の思いだったに違いない。

次にやったのは、芸術の中立国家を目指した国づくりだ。宮殿内の執務室をいきなり植物園並みにプランタンを運び入れて並べたりしたことには、さすがの家臣たちもビックリしたことだろうと思うし「こいつで大丈夫なのか?」と徐々に思い始めたのだろうと思う。そして、ヴェルサイユ宮殿のような宮殿に憧れていたので、藝術大国に相応しい城を作ることを目指した。それがノイシュバンシュタイン城である。

バイエルンが調子が良かった時代は、それでも良かった。問題は、プロイセンとハプスブルグの間で戦争をすることになった普墺戦争からである。このドイツ覇権戦争とでもいうべき戦争に対して、バイエルンはどちらの陣営で参加するかということだった。プロイセンのドイツ連邦からの脱退により始まったこの戦争を、バイエルンではプロイセンの背任だとしていたので、当然ハプスブルグ側に就くのは当然だと家臣たちは考える。ところが、意見や相談を既にワーグナーにいろいろしていたルードヴィヒは、ワーグナーからプロイセン側に就いたほうが良いということを言われる。家臣の考えとワーグナーの考えが真っ向から違うことで悩んだ末、「どちらにも就かない」という考えに一時期は陥る。なにしろ、もともと戦争なんか大嫌いの人物なのだから、どちらかに就けということを求められること自体が嫌なのだ。ただ、議会や家臣からはハプスブルグに就け就けと煩く言ってくる。戦争が起こると人が死ぬ。人が死ぬことに対して嫌気がしていたルードヴィヒも最終的には家臣の言うこと、議会の言うことを飲み、戦争への参加を宣言する紙にサインをしてしまう。サインをしたあとは、現実逃避をするかの行動に出る。こういう繊細なところの表現は巧いなと思った。

結果、バイエルンは敗戦する。多数の部下が戦争で死んだことの報告を受ける。内心は「だから言わんこっちゃない。あんな戦争に参加するからだ」と思っていた。のちに普仏戦争が始まる際には、プロイセンとともに「ドイツ」として戦い、フランスを撃破するのだが、そのときに、憧れのヴェルサイユ宮殿でプロイセンのヴィルヘルム1世が統一ドイツ帝国の皇帝として戴冠する式に参加することが、とても悔しくて仕方なかった。

いとこで、オーストリア皇帝のエリザベートの妹であるゾフィーと婚約するのだが、結局は婚約を解消する。それは映画の中では彼が同性愛者という形で描かれているのだが、それが納得いかない。何度もゾフィーのほうから「結婚はいつあげるの?」とリクエストされるのだが、「そのうち」という曖昧な答えを何度も出すことで、ゾフィーの父親が怒ったことが、より一層婚約解消に走ったことになっている。実際はどうなのかはわからない。このときの性的表現を、ゾフィーと結婚しなかったということと、かつて馬の世話をしていた家臣の1人に対して特別な感情を産むことになることで、同性愛者ではなかったかということを表現しているのだ。どこに惹かれたのかということは、映画の中では述べていない。なんとなく気に入ったから傍に置くようにして、そのうち仲がだんだん良くなるというありがちな描き方をしている。

その後、弟のオットー1世がキチガイになるのだが、それは戦争の後遺症によるもの。そのキチガイぶりを目の当たりにして、精神異常の世界に人間は陥るのは戦闘によるものだとより一層嫌気をさすことになる。

家臣たちは現実逃避していこうとするルードヴィヒに対して、「ルードヴィヒは政務を行うこと出来ないほどの精神異常者である」ということにして、王位から蹴落とそうと目論む。家臣たちはバイエルンの国家としてよりも、王が王らしく振舞わないことにイラついたことが原因だったようだ。最初は、精神病院化した城に隔離し、そこで異常病人のような扱いをする。こないだまで王だった人間をよくもまぁここまで虫けらのように扱えるなという、この突然の扱われ方の違いに、映画を観ているひともこころを痛むのだが、問うのルードヴィヒにとっても、こんなところで生きているのか殺されているのかわからないような生活を送るのは嫌だとして、湖に担当医者と行き、一緒に無理心中をするということで映画は幕引き。

若い頃のルードヴィヒを演じたザビン・タンブレアはすごいカッコ良いのだが、中年になってきたときのデブの姿になったルードヴィヒ役をしたひとは、やっぱり品がなさそうに見える。もともと、肖像画として残っているルードヴィヒの晩年の顔は、どこを向いているのか分からない。あの顔を忠実に表現している俳優だなと思った。個人的にはどうでも良いと思っている

映画はもちろん全面的にドイツ語なので、ドイツ語の勉強になるとは思うのだが、言葉が早すぎるために分かりにくい。そしてドイツ語もバイエルンの本拠地であるミュンヘンあたりで使われる上ドイツ語ではなく、標準語である下ドイツ語で話されているという点ではちょっと惜しいと思っている。

晩年は、戦争賠償金を支払うことで、国家としてのサイフが乏しい状態にはなっていたのだが、王は性懲りもなく、新しい城つくりにのめりこんでいく。そのうち家臣から「もう金が無いんです」と言われたときに「え?なんで?信じられない」と考えたとする俳優の表現が印象的。映画の中では、戦争に参加したのは自分が望んでやったわけじゃなく、乗せられて渋々言われたから参加するようにサインをしただけと思わせるような演劇をしていたことも、よく表現されていると思われる。

ロンドンの印象

ロンドンに1週間滞在した印象をまとめてみようと思った。ロンドンを訪問する前のロンドンの印象は、紳士の国、女王陛下とその貴族がいる国、金融の中心地、小説の舞台、ご飯がマズい、雨が多い、ブリティッシュ・ポップスの中心地という、定番の印象しか持っておらず、アメリカほどではないのだが、イギリスに対してもそんなに心から行ってみたいという気は全くなかった。

実際にロンドンに行ってみると、想像通りということばかりだったのが正直なところだが、それは知らなかった!ということも結構ある。

まずは、想像通りだったことから言うと、ロンドンは高緯度にある場所なので、9月中旬に行くと実は結構寒い。薄手のコートはもちろん、マフラーや手袋もあったほうがいいくらい寒いのである。同じ時期に南欧にいくと、まだTシャツ1枚でも十分平気だったりするので、そのつもりで行くと、現地で寒すぎて死んでしまいそうになるだろう。今回は実はロンドンを足がかりに、スコットランドのほうまで足を伸ばしてみようとも思っていたのだが、スコットランドはもっと寒いところなので、厚手のコートが無いと、朝晩は絶対に歩けなかっただろうと考えるとロンドンだけにしておいてよかったと思う。寒さだけなら良いのだが、ロンドンは「霧のロンドン」というくらいの場所で、常に天気が悪い。自分たちが滞在中のときも結構雨が降っていた。でも、朝から晩まで雨が降っているということはほとんどなかったので、まだ幸いだったが、他の日にロンドンに行った人の話を聞くと、滞在中朝から晩まで雨が降っていて、傘が邪魔で邪魔で仕方なかったーということだった。それに比べると、自分たちは一時期だけ傘をささなければいけなかったことはあっても、それ以外は青天ではないが曇っている程度で雨はあんまり降らなかったと思う。やっぱり「晴れ男」パワーがいちおうは効いていたのだろうか?と思っている。

ご飯について言えば、ロンドンは世界に植民地を作っていたので、いまではどこの国の料理も食べることが出来る。イタリア、インド、中国、フランス、トルコなどなど。そういう他国の料理を食べている分においては、特にご飯は気にしないのだろうが、やっぱりイギリスに来たからには、噂のクソ不味いと言われているイギリス料理を食すことを省いてはいけないと思って試してみた。代表的なフィッシュ&チップスを頼んでみたのだが、1箇所で食べただけで判断してはいけないと思ったので、数箇所で食べてみることにした。結果から言うと、不味い理由が分かったということだ。それは味付けが全く無い白身魚のフライだからということ。料理と言うのは、手間・暇をかけて、調理をするということが重要であり、それが味として表れるというのもなのだが、イギリスの料理はだいたい手間をかけるということを不味しない。最小限の調理方法を使って調理をしているだけというのが実態であるために、味付けがないから不味いのである。もちろん、店によっては、ちゃんと味付けをしている店もある。そういうところは当然美味い。が、多くの店は不味い。これは正しい結果だった。

それと、イギリスと言ったらアフタヌーンティなのだが、これはどこの店も似たようなもので、普通のご飯に比べるとだいぶマシ。それにしてもスコーンというのは、どうしてあんなに口の中の水分を片っ端から減ってしまうような食べ物なんだろうか?と不思議に毎回思う。たぶん、珈琲や紅茶をたくさん飲めるようにしているために改良したんじゃないのか?とおもった。それにしても物価がもともと高いところだからかもしれないが、アフタヌーンティもそうだが、レストランの値段も高い。これではエンゲル係数が高くなるだけなので、こんなところには住めないなと思った。

エンターテイメントの世界が充実しているので、刺激を求めたいと言う人にとっては良い都市だとおもう。しかし、それなら東京でも十分だ。同じようなモノである。ただし東京とは圧倒的に違うことがある。それは博物館が無料であるということだ。東京だと、1500円以上くらいはする入場料を払わないと入場できないので、頻繁に博物館に行くと言うのは苦痛になるのだが、ロンドンの大きな博物館は無料なので、暇つぶしに行くとか、学生が知識や教養をつけるために行くという場が提供されているというのは素晴らしい環境だと思った。

ロンドンはオリンピックを開催したばかりだからかもしれないのだが、街のあらゆる場所のところが綺麗であり、落書きが全く見あたらなかった。ゴールデンウィークのときに言ったリスボンの場合は、ポルトガル経済が破綻に近い状態になっている社会だと、若い人たちが職につけなくて、エネルギーが余っているのに暇だから、落書きでもして鬱憤を晴らそうということになるのは当然なんだろうと思う。ロンドンの場合は、世界経済の中心の1つとしてもなっていることながら、あらゆる国から出稼ぎや職を求めてきているところであり、それを許容するたけの職がまだロンドンにはある。となると、それなりに金を得ることができる社会が形成されているわけだから、落書きなんかをしている暇よりは働いていたほうが良いという思考に変わるだけなんだろう。

また、やっぱり紳士の国だからということもあるのだが、観光客を除くと、物事がスマートで丁寧に振舞っているように感じた。雑な動きが感じられない。だから、雑な動きしかできないような中国人観光客というのが、異常によく見えてしまうのだ。きっとロンドンのローカルの人から見ると、こういう中国人は野蛮人としてしか見えていないんだろうなと思っている。

ヒースロー空港の免税還付所(ロンドン)

ロンドンから帰国するためにヒースロー空港に到着したときにビックリしたのは、イギリス国内で買物をしたときに支払った金額によって、税金分を還付してもらおうとする手続きをする人たちで、手続場がめちゃくちゃ混んでいるという状態をみたことだった。ある程度高価なものを同一の店で同一日で購入した場合には、お店のひとに書いてもらった書類と実際の未使用の製品を係員に見せることで、税金分を現金または銀行口座への振込み、またはクレジットカードへの振り替えとして受け取ることが出来るというのは、どこの国でも行われているもの。

ヒースロー空港での免税還付(VAT)を受ける場合の手続や、対象品に関する情報というのはこちらのリーフレットに記載されているので、そちらを参考にしたら良いと思う。なにしろ、イギリスの消費税は20%であるため、高価なものであればあるほど、返って来る税金の額は多くなるので、メリットは大きいと思う。が、買物なんか全くしないよというひとにとっては、全くこれは役にたたないどうでもいい情報になる。自分としても、買物をするために海外旅行をしているわけでもなんでもないので、めったにはVATの申請をすることはない。このときのイギリス旅行においても特に申請することはなかった。

ところが、空港では先述の通り、その申請をするひとが並んでいる人がたくさん居たのだが、その並んでいる人たちを見ていると、どうやら香港かシンガポールかわからないのだが、中国系のひとたちばっかりが並んでいたことが良く目立った。そして、この申請処理というのは、実はチェックインをする前に実施しなければならないことになるので、彼らは一体いつになったらチェックインできるんだろうかというのが、他人ながら気になって仕方なかった。VATの申請をしていたので、チェックインができずに、飛行機に乗れませんでしたーというアホみたいなオチにならないことを祈るのだが、一向に進む気配がない列の動きを見ていて、可愛そうに・・という気持ちしか出てこなかったのは言うまでも無い。

日本人もバカ女たちが買物のためだけに海外旅行をしているひとというのは結構いるのだが、最近は金を手に入れている中国系の観光客は根が同じ。ブランド物を買い漁り、特にローカルの文化に傾倒したとか堪能したとかはどうでもいいこと。ブランド物を自分で使うのか、それとも単に転売するために仕入れているのかはどうかは知らない。商売根性の高い中国系の人たちにとっては、自分が使うのもそうだが、ちょっとでも儲けをとって利潤を稼ごうと思っている人たちは80%以上はそうだろうとおもうので、各人がVATの申請をしている荷物の量を見ていると、馬鹿みたいに多い量だったり、中にはダンボール数箱で申請と言う人も居たようだ。彼らは一体、どこで何を買って、VATの申請をしているんだろうか?インタビューをしたいと思った。

セント・メアリー・ル・ボウ教会で結婚式に出遭う(ロンドン)

ギルドハウスを出たあと、地下鉄に乗って帰ろうかなーと思っていたので、最寄の駅を探して歩いていると、どこかから教会の鐘が聞えてきた。教会の鐘は何気に聞いていると心地よいし、日本にいるとそんなに身近にあるようなものではないから、物珍しく思うものの1つなのだが、このときの教会の鐘は、てっきり時刻を示すための鐘だと思っていたのに、いつまで経っても鐘が鳴りやまず、それも今生の別れのような気が狂ったかのように鳴り響いていたため、なんか変なことでもいまロンドンで起こったのかなと思っていた。
鐘が鳴っていた教会は「セント・メアリ・ル・ボウ教会(St. Mary-le-Bow Church)」という。この教会の傍に行くと、その原因というのがすぐわかった。なんと、結婚式がその教会で行われるため、さっきからずっと鳴り続けていたのは、お祝いを示すための鐘だったというわけだ。

教会の入口付近には、花嫁の到着を待っている牧師と女友達がずらっと並んでおり、ちょうど自分たちが教会に到着したときに、花嫁を乗せた車が到着したところだった。どういう人が今回の主役なのかなと思うのは、通りすがりの観光客と言えども、やっぱり気になるところだ。車から降りてきた花嫁は、まぁまあ綺麗な人であり、長い裾の白いウェディングドレスを着ているため、その友達が裾を持って教会の中に入るのを手伝っていた。
しかし、その友達がすげぇデブ。ケツがデカイ!食が貧しいイギリスで、よくもまぁこんだけ太りましたなーというくらいのデブ。毎日ハンバーガーでも食っているんだろうか、この人は。
それよりもビックリしたのは2つ。教会の入口で牧師が花嫁の到着を待っていたということ。てっきり花婿が待っているのかと思っていたのだが、花婿はいち早く、教会内部の祭壇の前にいて、花嫁が来るのを待っていると言う状態だったからである。それと、花嫁のお父さんがスカートを履いていたということ。スカートを男性が穿くのはスコットランド人の正装。ということで、この花嫁または一族はスコットランドの人なんだろうというのが分かった。
 
ちょうど通りかかったときにお目にかかったのがこの結婚式。日本の結婚式は招待客以外は教会内部にはいることができないのだが、ここの教会は全く関係ない人でも結婚式の式典には参加できる。でも、教会の椅子のところに座って、仲間として参加するということは不可能で、端っこのほうで様子を見るということは可能だ。
 
ある程度、式が進んでいくとつまんなくなってきたので、そろそろ教会を出ようと思った。その前に、なにか扉があったので、なんだろう?と何気なく開けたら、そこには階段があった。たぶんこの階段を上っていくと、鐘のところにいけるんだろうとおもったので、鐘のところから街並みでも眺めようと気軽な気持ちで上ってみたところ、なんと踊り場のところに人がたくさんいることを発見。なに、このひと?!よくよく見ていると、天井からたくさんの紐がずり下がっており、その1本1本に1人ずつが立っているのだ。さっき狂ったようになっていた鐘は、実は自動で鳴らしていたというのではなく、ここにいるひとたちのようなボランティアが、人力で鐘を鳴らすために紐を引っ張っていたということが分かったのである。
 
実は鐘は、ドレミファソラシドの8音から鳴っており、それを順番にならしていくような鳴らし方だった。鐘を鳴らすには、全身で紐を引っ張るような形で鳴らすので、結構鐘を鳴らすのもひと苦労のようだった。たまたまその場にいたおばさんが説明をしてくれたのを聞いていると、今回は結婚式が始まる30分前からずっと鐘を鳴らしっぱなしにしていたということ。「30分もですかぁ~?」と驚いたような顔をしてたら、「あーら、今回は短いほうよ。過去にはどれだけ長く鐘をならせるかという自慢大会みたいなのがあったらしく、壁に過去に結婚を上げたひとのプレートが並んでいて、最高気雄録は、8時間1分なのよ」だっていう説明を聞いた。金持ちがたくさんの人を雇って、その鐘鳴らしの大会らしきものに参加していたんだとおもうのだが、8時間も教会の鐘が鳴り続くっていう状況を想像してみるとわかるが、そんな長い時間鳴っていたら、きっと頭がおかしくなるんじゃないのだろうかと思う。うるさすぎて。
 だいたい、「最高記録の8時間1分の1分っていうのがおかしいですね?」という話をしたときに、説明をしてくれたひとがいうには、「さすがに8時間もなりっぱなしにするのは体力も限界がくるし、聞いているほうもうるさいからだんだん辛くなってくるでしょ?それまでの記録が8時間ぴったりの時間だったから、最高記録のひとは1分だけ長くしようと思ったみたいね」という話。まるで、セルゲイ・ブブカの棒高跳びの記録が1cmずつ増えていくようなものだなとおもった。それに時間とは関係なく長時間も鳴り続けている鐘は、ありがた迷惑にしかならないんだろうなとおもった。

セント・メアリー・ル・ボウ教会(St. Mary-le-Bow)
URL : http://www.stmarylebow.co.uk/
Address : Cheapside, London EC2V 6AU
Telephone: +44 (0)20 7248 5139

ギルドホール(ロンドン)

ロンドン博物館とイングランド銀行本店の間辺りは、金融街のど真ん中で、いわゆる「シティ」と呼ばれるところ。そのあたりに、比較的巨大な敷地面積を持つ、ゴシック調の建物が建っているのを発見した。それは「ギルドホール(Guildhall)」と呼ばれるところで、中世のヨーロッパでは同業者組合として、いたるところの町でもギルドが成立していたのは歴史の教科書にはおなじみのことだ。その同業者組合が使っていた場所はいまでは迎賓館として使われているところがここである。

敷地内には教会があり、誰でも入ることが出来る。このときには、なにかイベントをやっていたようだったので、教会を訪れた人は何故かお菓子とコーヒーが無料で貰えるというのをやっていたのだが、それは英国国教会への勧誘だったのだろうか?
 
 
 
 
ギルドホールの中に入ると、紅い絨毯と、木枠の出来た壁と天井が観て分かる。もともとは木造の建物だったのだろうが、それを補強するために石造りをカバーのようにしているようにも思える。パッとみたときには、教会かなと思ってしまうのだが、そういうところではない。そして、ここは晩餐会なんかが行われるときに、この広い部屋にたくさんのテーブルを並べて食事をするということをやるようだ。たまに、ランチョンミーティングと称して、王室メンバを迎えて政治家や著名なひとを集めて開催をしているようだ。
 
 
 
別の建物に行ってみると、こちらもまた天井の高いところに出てくる。こちらの部屋は、ロンドン市の市議会にあたる会議が行われるときに使われるところのようで、普段はイベントホールとしても使われるようだ。壁に品がないのだが、エリザベス女王が晩餐会にやってきたときのタペストリを掲げていたりしているのだが、これが本当に相応しくない。それも昔の風景だったらまだ良いのだが、よく見ると、最近じゃないかーとツッこみたくなるものだった。
 
 
 
そういえば、何気なく置かれていたので見落とすところだったのだが、ロンドン市長が誰から貰ったものかわからないが、輪島塗の漆器の壷が展示されている。その壷のほかにもインドやアフリカあたりから貰ってきたものも一緒に展示されているが、他に比べると、輪島塗の置物はひと際目立っているからすぐ分かると思う。

ギルドホール(Guildhall)
URL : http://www.guildhall.cityoflondon.gov.uk/
Address : Guildhall Yard, Gresham St, EC2, London
Open : 10:00 - 16:30
Admissioon Fare : 無料

名探偵ポアロの家(ロンドン)

イギリスのTVドラマと言えば、「名探偵ポアロ(Agatha Christie's Poirot)」。これほど面白いものは無い。原作の小説を忠実に再現しているところが共感を呼ぶところで、ずっと長い間、イギリス本国でもとても人気があるドラマであったことは言うまでもなく、日本でもNHKで熊倉一雄の声で行われていたので、結構海外ドラマとしては人気だったんではとおもう。

ドラマの中での主人公であるエルキュール・ポアロ(Hercule Poirot)は探偵として活躍するのだが、もともとはベルギーの警察官。そのあと、持ちまえの洞察力により迷宮入りしそうな事件を悉く手助けすることで探偵としてイギリスで活躍するというもの。ベルギー人であるという設定なので、よく他人の紳士のことを「ムッシュー」という言葉を使って言うところなんか、イギリス人ではないという設定を誇張するものだが、厭味には聞えない。そして、フランス語を話すからといってフランス人に間違われると、めちゃくちゃ怒るのは可愛い。

そんなポアロが住んでいることに「なっている」建物が実はロンドンには実際に存在する。ポアロの家を観に来る人は結構いるみたいで、自分たちが行ったときにも同じように見学に来ている人がいて、さすが世界的に有名なドラマは違うなーと思った。しかしなんでみんなポアロの家の場所なんか知っているんだろう?と思うのだが、やっぱり世界的なドラマだとファンも大勢いるようだし、それに伴ってネットで場所を公開しているようなものもいるので、いまでは簡単に情報が簡単に見つかってしまう。

ポアロの家は、地下鉄バービカン駅(Barbican)から歩いて5分くらいのところにある。バービカン駅は地下鉄の駅なのに、谷になっているからかわからないが、丸の内線の四ッ谷駅みたいに地上になっている部分でもある。でも場所はシティのど真ん中にあるので、なんとなく不思議だし、駅で降りて地上階に上ってくると、周りがビジネス街なので、こんなところにポアロの家があるなんて、なんか雰囲気が違うなーと思うのだが、それは気にしない。なぜならポアロの家は、そんな地下鉄駅前のように喧騒としているところではなく、裏道に入ったところにあるので、表通りと全く違う雰囲気に一瞬戸惑ってしまうだろう。
 
ポアロの住んでいた家と称するところは、マンションなのだが、曲線を描くような特徴のある形のマンションなので、建物を知っている人だったら、すぐに分かると思う。駐車場と化している広場がマンションの前にあるし、その広場を囲むように他にもマンションが建っている場所があるので、それを探せば簡単だ。
 
 
実は自分たちが訪れたときにはマンション自体が補修工事中だったので、最初はどこにマンションがあるのか分からなかったのだが、それでもあの特徴のある曲線の建物をさがすとすぐにわかった。
 

イギリスのお金

世界通貨の1つになっているイギリス・ポンドだが、お隣のヨーロッパ大陸には、巨大マーケットであるユーロが存在しており、いまだイギリスはユーロを導入せず、自国の通貨を使い続けているのは、ユーロを導入することにより、イギリスの価値が消滅してしまい、存在価値がなくなることを防いでいるとも言われている。ユーロとは違う貨幣動向を作ることによって、スイスフランと同様、他国の影響を受けにくくしているというのはある。昨今の南ヨーロッパの経済的にどうしようもないような国が同じ通貨圏にいることによって、ユーロ全体の価値が弱くなるというのは、ユーロを牽引しているドイツとしては、南ヨーロッパの奴らがなんの努力もしないのは許せないということになるように、イギリスも自国のことは自国のことで守りたいという思いがあったのだろう。

イギリスの紙幣は実はすべて現国家元首であるエリザベス女王の肖像画になっている。これは他のイギリスを宗主国とし国家元首をエリザベス女王にしている国は統一的に行われていることだ。タイのような王国も同じである。しかしながら、こういう紙幣を見ると、その国家における王家の扱われかたがよくわかると思うのだが、たぶん絶対に日本では今上天皇が紙幣の肖像画になることはまず無いだろう。意味がわかんない天皇正反対論者がたくさん存在するからだ。こういう非国民のような人たちは、もう日本に住まなくて良いと思う。そして、日本には天皇制があるから世界で実は尊敬されていることに実はあんまり気づかされていないということも知ろうともしないのだろう。世界最高ランクの扱われ方をしている日本の天皇はエリザベス女王と同格、またはそれより上として実は世界の常識として扱われているのだ。

ロンドンだけにいると、一般的には見慣れているポンド紙幣と硬貨を見ることになるんだろうが、日本でも日本銀行が発行した紙幣と硬貨が唯一の国家紙幣と硬貨だというわけじゃなく、イギリスの場合は、イングランド銀行が発行したのは確かに世界で通じるポンド紙幣と硬貨であり、それは正しい。しかし、イギリスには国家名にもなっているとおり、複数の国の連合国家であるため、それぞれの国で実は通貨が違うのである。大抵は、イングランド銀行の発行した通貨であるスターリングポンドなのだが、スコットランドだけは違う。スコットランドは、独自の複数の銀行が発行した紙幣が使われているのである。香港に行ったことがある人であれば分かると思うのだが、香港は地元の3行が発行した銀行券が正式の通貨紙幣と硬貨として使われており、それぞれの銀行から発行された紙幣はデザインも違う。スコットランドも実はこれと同じ仕組みなのだ。スコットランド紙幣を手に入れてしまった場合には、スコットランド内でしか利用できないので、さっさとスコットランドで手放したほうが良い。マカオの紙幣とマカオの通貨は、もちろんマカオで使われており、となりの香港紙幣も当然マカオで利用できるが、マカオの通貨は香港では使えないのと同じである。

紙幣に付いては、前述くらいしか特徴が無いのだが、硬貨のほうに注目したい。硬貨は、単位として「ペニー」を使っている。複数形だと「ペンス」だ。昔はシリングを使っていたが、いまはそんなのは使っていない。意外にもペニー硬貨は使う場所は多い。イギリスの硬貨は、1/2/5/10/20/50/1ポンド/2ポンドである。ここで特徴的なものだけを言及しようと思う。

硬貨として一番大きなものは、2ペンス硬貨。一番分厚いのは1ポンド硬貨。そして20ペンス硬貨は八角形になっている。実は旧イギリス領土だったところは、意外にも八角形の硬貨をいまでも採用しているところは多い。香港もそうだし、フィジーだってそうだった。本国イギリスでももちろん20ペンスの八角形硬貨は現役バリバリである。そして、銅貨なのは、5ペンス以下の硬貨であり、10ペンスから50ペンスは銀またはニッケルになっており、1ポンドと2ポンドの硬貨は、ユーロ硬貨と似ているが、金縁になっていたり、全面金メッキだったりするから、パッとみたときには種類が多い硬貨でも、なんとなくすぐにわかるような気がする。

紙幣として一番良く使うのは5ポンド紙幣なのだが、それが細かく崩されると、2ポンド以下の硬貨になるわけなので、必然的にサイフにはイギリス硬貨が増えてしまうということになる。

ペニー・ブラック(ロンドン)

実はロンドン滞在中で夕御飯にいくときに、事前に唯一予約したところがある。いちおうイギリス料理としているところだったので、予約したのが「ペニー・ブラック(The Penny Black)」というところ。ホテルからも歩いていくことができる場所だが、ちょっと歩くには散歩する程度の覚悟がいるところに場所はある。場所としては、フルハム通り(Fulham Road)にあるので、これはホテルがあるクロムウェル通り(Cromwell Road)からだと、通りがクロムウェル通りとほぼ平行しているため、南に歩いていく感じになる。

ホテルからレストランがある場所までの道中は、本当に一般住宅地を通っていくような場所だから、特に目立った店もあるわけでもないし、観光名所もあるわけでもない。ところが、こういう裏道のようなところこそ、日本人が思うイギリスの住宅や一般家庭風景なのではないかと思うくらい、どの家もガーデニングもすばらしく、マンションもつまらない社会主義的なデザインの建物ではないために、あちこち見て歩いているだけでも楽しいものだった。しかし、夜になると車もまともに通る場所ではないので、1人でこのあたりを歩いていると、後ろから前から襲われてもおかしくない場所ではある。それほど明るい場所でもないので、気をつけたほうが良いとはおもうのだが、場所は一流住宅地であるため、不審者らしきものはそんなにいることは無いと思う。
 
 
 
フルハム通りに出てくると、車の行き来が激しい通りであることがすぐ分かるので、どこを歩いているかわからなくなると言うことは無いと思うのだが、この通り沿いも結構実はいろいろな店が存在しており、生活をするには困ることは無いだろうし、レストランも実は一杯あることに気づいた。もっと早く気づけばよかったのだが、それは長いこと住んでいないと分からないものだ。

さて、店に行ったときに、実は最初誰も店内にはいなくて、まだ開店していないのかな?と実は気になってしまった。でも、事前に19時に予約をしていたから、19時に開いていないということはないのだが、店を間違ったのかな?と不安になってきた。もともと予約をしたのは、すごい人気の店だから、予約をしてでも食べたほうが良いというのをネットで見つけてしまったので、店に行けば、先客が既にたくさんいてワイワイやっているところの店なんだろうと勝手に想像していたから、実際とのギャップで判断が鈍ったのかもしれない。その代わりに、すぐ傍にあった店のほうが大盛況だったので、そちらの店が本命のところなのかな?と勘違いしてしまった。

目的のレストランに到着したときに、隣りの店との客の人数の差を見せ付けられたとき、「どこが人気店なんじゃい」という思いと「もしかして、今回は大失敗したか?」という不安に思ってしまった。一番奥の席に通されたので分かったのだが、自分たちが来た時間が実は早い時間であっただけで、ここの店は最初に聞いていたとおり、最終的には満員御礼になってしまうくらいの人気店であり、予約無しでやってきたひとたちが何組もいたのだが、店で追い返されてしまっていたのを良く見かけた。
 

店はイギリス料理というのを触れ込みで出していたのだが、たぶん伝統的なイギリス料理にひと手間もふた手間もかけて、モダンな料理にしたものを客に提供しているという店であり、店の内装も仰々しくなく、シックな雰囲気だったということもあるし、なんといっても店員のもてなしと振る舞いが、さすがイギリス・貴族の国というのを感じさせてくれるものだったし、なんと言っても、客層として喧しいひとが来ているわけじゃなく、ビジネスの懇親として来ているひととか、デートとして使っているひととかが来ているのであって、子連れだったり、飲んだらはじけちゃうような人なんかはここにはいなかった。たぶんそういうひとたちは パブのほうにいくんだろうと思う。とはいっても、ここはドレスコードをしっかりしないとダメという店ではなく、カジュアルな格好で行くのはなんら問題なし。ただし、Tシャツ短パンorジーンズがOKかどうかは不明。

頼んだ料理は下記の通り。前菜とメインとデザートの組み合わせである。

・Smokes haddock & poached egg with bubble 'n'squeak & holandaise:£10.00
・Seared duck breast, pink grapefruit & pumpkin seed salad:£9.00
・Aberdeen Angus beef, 28-day aged sirloin 200g (English mushroom saurce):£13.00
・The Penny Black surf 'n' turf :£25.00
・Braeburn Apple Crumble, custard:£6.00
・Grilleo pineapple with cinnamon sugar, mango sorbet & pomegranate:£6.00

前菜で出てきたのは、大好きな鴨の胸肉をフルーツソースとカボチャの葉をサラダ風にしているものはもう最高。基本的にはフルーツソースは嫌いなのだが、これならさっぱりしたサラダとして食べられるのでとても美味しいし、もっとたくさん鴨肉持ってきて~と思いたくなるものだった。オランダ風のポーチエッグのほうは、友達が注文したのだが、「ザ・卵」と言っても良いくらい、卵好きにはたまらないものの料理の1つだった。クリーミーな卵であるのは当然だが、それをタラの白身魚と一緒に絡めて食べるのはまた絶品。肉と卵の組み合わせは一般的だが、魚と卵って意外にあうのね?と思うのは、オランダやベルギーのフランダース地方の定番である料理を知っていればのこそ注文ができるというものだ。
 
メインはシンプルな肉料理と、シーフードと牛肉のコンボという取り合わせ。シンプルな肉料理は、アバディーン・アンガスの牛肉を使ったサーロイン。28日間を熟成させたあとの肉を使っているので、肉が柔らかくなっているし、一番丁度食べやすくなる牛肉をサーロインとして食べることにした。牛肉は適当に食べると、牛肉臭いだけで、肉臭い人にはたまんないものがあるんだろうが、あんまり牛肉が好きじゃない場合にはこれはちょっと苦手。そういう人でもこれだけ熟成している肉をつかったサーロインでもめちゃくちゃ美味く食べられる。豚の角煮のようなさわらかさと味付けを感じるのは不思議だ。今回はマッシュルームソースを使っているので、もっと肉臭さを消すようにしたのだが、もしかしたら、シイタケ味にするのも面白いのではないかと食べたあとに思った。もう1つのコンボのほうは、牛肉だけじゃつまらないと言う人には是非頼んで欲しいと思う。伊勢海老と牛肉とサラダという一番楽しめるものだと思うからだ。肉に厭きたらエビ、エビの味が強くなったら肉と両方の味を堪能するには良いと思う。
 
 どれもこれも美味いと思ったので、きっとデザートも美味いのだろうと、当初は予定していなかったデザートもここで頼んでみることにした。どちらのメニュもすごい美味い。やっぱりメインが美味い店のデザートは美味いという常識はここでも通用した。デザート頼んで満足、満足。
 
 そういえば、ここで飲んだのはビールとカクテル。ブールはドラフトビールで地元イギリスのもの、カクテルはイギリスを称えて(?)ブラッディーマリーを注文。定番過ぎるほど定番にちょっと笑ってしまったのだが、それも楽しみの1つだろうと思う。
 
レストラン ペニー・ブラック (The Penny Black Restaurant & Bar)
URL : http://www.thepennyblack.com/
Address : 212 Fulham Road, Chelsea, London SW10 9PJ
Open : LUNCH - Fri & Sat 12pm - 3pm
       DINNER - Tues to Sat 5pm - 12am
       SUNDAY - all day from 12pm - 10pm
Phone:  +44 20 7349 9901
Email:  info@thepennyblack.com
Facebook : https://www.facebook.com/ThePennyBlackRestaurant
Twitter : https://twitter.com/PennyBLondon