2013/09/26

Dean Street Townhouse (ロンドン)

イギリスに来たのであれば、アフタヌーンティでちょっと休憩をするというのは当然やりたいと思うもの。しかし、どこに行けば良いのかなんとなく迷ってしまうと思うのだが、ここは最初からいくつか検討をしておいたので、まずはたぶん予約をしなくても大丈夫だろうと思うところに行ってみることにした。だいたいガイドブックに書いていないようなところであれば、それほど混むことはないと踏んでいたからである。

アフタヌーンティだけを営業しているような店は存在しておらず、なにかと兼用として営業しているところがほとんどだ。一番分かりやすいのはホテルがメインとして営業をしていて、そのレストランで、昼食時間と夕食時間の間にアフタヌーンティを提供する時間として営業をしているところがほとんどだ。イギリス文化が少し残っているシンガポールでも、当然ホテルのレストランが中途半端な時間帯に提供をしているところばかりであるのと同じである。

スタイリッシュなデザインとしても結構人気が高いホテル「Dean Street Townhouse」のアフタヌーンティも結構評判が高いようだったので、今回はそこに行ってみた。しかし、場所が結構面倒くさい。どこの駅からも近いというわけじゃなく、中途半端なところにある。最寄の駅が地下鉄のトッテナム・コート・ロード(Tottenham Court Road)かレスタースクエア(Lecester Square)からしかいけない。なぜなら場所がソーホースクエアの傍にあるからだ。ホテルとしてもここに泊まった場合には近隣までは徒歩圏内でいけるとおもうが、それだと常に歩いていないといけないので面倒くさい場所だとは思う。このあたりは中華街にも近いというのがあり、中華街に用事があるような人は便利かもしれない。

しかし、ホテルはちゃんとドアボーイもいるようなきっちりしたところであるので、入口を入ったときに何か高い期待を持つことができるようなホテルであることは間違いない。とてもじゃないが、傍に中華街あるようなところに建っているホテルには見えないところがイギリスらしいのかもしれない。あくまでも中華街は後から出来た場所であり、ロンドンはもともとアングロサクソンが育て上げたところだからという自負はあるのかもしれない。

ここのアフタヌーンティは1種類しかない。アフタヌーンティセットは18ポンドのもので、サンドイッチにスコーン、ケーキのセットに何種類かのお茶から選べられるというもの。追加としてサンドイッチだけ欲しいとか、スコーンだけ欲しいとかはオプションで追加料金を払えば注文することも出来る。選べるお茶としては次のとおり。

<選べるお茶の種類>
・English breakfast
・Earl Grey Red Baron
・Peppermint
・Darjeeling
・Fresh mint
・Chamomile flower
・Lapsang Souchong
・Rooibos
・Sencha green

味については素朴な味であり、もっと甘ったるいのかと思っていたのだが、そうでもなかった。さすが紅茶の文化が育ったところで培った芸術品なのかなとは思うが、なんでデザートの世界は頑張れるのに、普通のご飯は全く頑張れなかったのかが不思議だ。たぶん、植民地時代で暇な時間をいかにして過ごそうかという文化は発達したのだが、それがないと死んじゃうというような基本的なところは頑張れなかったんだろうと思う。貴族社会がそのまま残っているイギリスだからなのだろう。ちなみに、紅茶文化が流行ったのは、イギリスが中国を占領して茶葉をほぼ独占として仕入れることができたということと、砂糖の供給地域も一緒に独占できたことによるもの。インドのアッサムやダージリンは、中国の茶葉をもともとの植民地であるインドに持ち込んで強引に育てたというものだ。
さて、店の雰囲気というのは、一見すると、アメリカ映画に出てくるサービスエリアの食堂のようなものかなとおもっていたら、奥のほうはソファのあるラウンジというような雰囲気があり、ホテルの外見からするともっと落ち着いたようなところかとおもったら、意外に店は夜になると騒々しいバーに変貌するんだろうなということは想像できるところだった。あと、食器類もなかなかシャレているのがいい。
 
ただ、お店で給仕する店員たちのユニフォームがちょっとエロい。かつて、エロっぽいファミレスとして名を馳せてはいたが、もうほとんどが閉店してしまったアンナミラーズの店員の衣装に似ていた。あれ、最近の日本アニメの世界に没頭しているひとがいたのであれば、衣装目当てにやってくる地元のひともいるんじゃないのだろうかとおもった。

しかし、この店、結構やっぱり人気があるようで、地元のサラリーマンが商談として使っていたりしているので、意外に混んでいる。観光客としてふらっとやってくると、「なにしにきた?」という顔はされることはないのだが、わざわざこんなところまでやってきやがったかというような雰囲気はされる。まぁ、そんなものは完全無視すれば良いわけだし、接客が悪いということはまずないので、普通にしていればいい。全体の雰囲気もいいので、ついつい長居をしてしまいがちになる。

アフタヌーンティー・Dean Street Townhouse
URL : https://www.deanstreettownhouse.com/
Open : 15:00 - 18:00(アフタヌーンの時間)
Address : 9 - 71 Dean Street, Soho, London, W1D 3SE, UK
Phone : +44 (0)207 434 1775
Facebook : http://www.facebook.com/pages/Dean-Street-Townhouse/176569229055647

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