2013/09/26

Pub Blackbird (ロンドン)

イギリスといえば、パブ。パブ無しの夜の生活はロンドンでは考えられないとは思っていた。日本の立ち飲み居酒屋みたいなもんかとおもっていたが、飲兵衛の集まりは同じだとしても、その喧しさは居酒屋より酷いかもしれない。そういうパブを1軒でも行ってみたいとおもって気軽に行ってみた。

とは行っても、どこのパブに行けば良いのかなんていうのは、東京のバーではどこに行けばいいのかと言われているのと同じくらいたくさんありすぎるので、ある程度紹介されているところにいくとか、現地に住んでいる人で、よく行っている場所に一緒に行くとか、そういう行為じゃないと選択することが出来ないだろう。いちおうガイドブックを持っていったがあんまりそれを意識しておらず、ホテルから近くて良さそうな評判のパブをトリップアドバイザーで探して行くことにした。

地下鉄アールズコート(Earl's Court)駅から南下してすぐのところに、日本人が考える典型的な外観を持つ黒光りした建物が見えたところが、今回行った「Blackbird」というところのパブである。

このパブに行ったのは夕方から夜にかけて、一番会社員が仕事を終わってホッとする時間帯である、18時半ごろだったかと思う。その頃の時間は日本でもサラリーマンが呑みに出かけている時間帯であるということを、旅行先で脳みそがアホになっている自分たちは、自分たちのような観光客がそろそろ店に行く頃だろうというくらいしか考えておらず、ローカルのひとたちの生活スタイルを全く無視していたことが、実際に店に行ったときにショックを受けたことの1つだった。

店に行ったら、もう既に満員御礼状態であり、酔っ払い寸前に成っている人たちもたくさん居た。入口の近くは飲み専門で店に来ているひとたちが立ち飲みスタイルで飲んでいるところ。奥のほうは食事をメインに来ている人達用にスペースを別にとっているところであり、店に入ってから店員が誘導してくれるかというと、そんなのはするわけが無い。空いているところでご飯を食べるなり飲むなりしてくれという感じだが、ただし、飲み専門の人は奥の食事エリアには絶対入るなということを暗黙の了解のようにこの店では行っているようである。なにしろ、入口近くは酔っ払うのが目的で来ている人達で一杯だが、奥のほうの食事エリアに行くと、パブなのに子供づれのひとが居たりして、ちょっとビックリした。最近では日本でも居酒屋に子供を連れてくるバカ親をたまに見かけるのだが、それと何となく似ているかもしれない。
店は行ってすぐのところにカウンターが存在しており、そこにビールの注文をするのだが、たぶん最初に行ったときにはなんのビールがあるのかチンプンカンプンなので、それなら店の人に「なにがいいかなー?」というような顔をしていたら、いろいろ教えてくれる。1パイントいくらということになっているので、ジョッキでも良いが、頼むたびに毎回精算するスタイルになっているので、金がなくなったら店から出て行くということになるのだ。これは便利なシステムなのだが、まぁツケが効かないという意味では、現金かけ値なしという商売の世界だろう。

さて、ここでは食事をもともとしたいと思ってきていたのだが、どうもテーブルも空いていないし、飲みの場所も、本当に店の床の上に立っているだけのスペースしかなかったので、食べるという行為はしばらく無理と思った。なので、席が空くまでは、ビールでも飲んで待っていようと思っていた。そのあと、テーブルが空いたので、そこにダッシュして座る。でも、飲みの席と食事の席のちょうど中途半端な場所をとってしまったので、店員がまったく食事用の注文を取りに来ないという結果にしばらく陥った。

ここで頼んだのは、温かいスープ類と、イギリス名物のフィッシュアンドチップス、そしてロシア料理の爆弾料理みたいな、皮をはぐと、中にクリーミーなスープが入っているというものだった。
 
 
所詮飲み屋のご飯だしとナメていたのだが、これまた実は美味いじゃないかと本当に思った。イギリス料理はマズいと先入観で思っていたが、確かにイタリア料理やフランス料理に比べると、なんの工夫も無いし、味付けもないのだが、それでも思ったほど人間の食べものだったということは分かったという程度だった。

ただ、夜間飛行でロンドンに到着した日であったことを忘れて、あちこちこの日は廻っていたので、夕御飯の時間帯に一番ピークの眠気がやってきた。おまけにそのときにビールなんか飲んでしまったので、眠気倍増になった。途中から寝ながらご飯を食べているという状態になったので、友達が「会話が無い!」という怒りだした。というか、もう帰ろうと何度も思ったのだが、せっかくパブにやってきたのに、なんで楽しまないのさーと余計怒られて、この日は後味が悪い日の終わりになってしまった。

The Blackbird
URL : http://blackbirdearlscourt.co.uk/
Address : 209 Earl's Court Road, London]
Tel : 020 7835 1855
Email : blackbird@fullers.co.uk
Open : 08:30 - 23:00 (Monday - Wednesday)
       08:30 - 23:30 (Thursday - Saturday)
       08:30 - 22:30 (Sunday)

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