2013/09/28

リバーボートクルーズ(ロンドン)

隅田川の川くだりがとても人気になっているのと同じように、テムズ川のクルーズというのは観光客にとってはとても人気のものになっている。テムズ川の沿岸にロンドンの町が出来上がったといっても過言でもないので、この川沿いにある建物を見るだけでも、ロンドンの半分くらいは見たと言って良いだろうとは思う。しかし、ロンドンのテムズ川クルーズと簡単に言っても、いろいろ存在する。

クルーズの種類としては、どこからどこまでいくクルーズなのかによって決まってくる。基本は、ビックベンがよく見えるウェストミンスター桟橋から出て行くものと思って良い。そこからテムズ川の上流にいくのかそれとも下流にいくのかでまず分けられる。そして、河口のほうにいくのであれば、ロンドン塔のところまでか、グリニッジまでいくか、さらに下流のテムズバリアまでいくかというので分けられるだろう。

London Passを持っていると、このリバークルーズも実は無料で乗ることが出来る。どの路線に乗るかは乗客次第だと思うのだが、一番人気なのはロンドン塔とウェストミンスターを結ぶ、観光の目玉になっている場所だけを見るという路線だ。ロンドン塔の一番川沿いまでいくと、その乗り場である桟橋が見えてくるので、そこから乗ることにしたら良い。しかし、もちろん乗る前にはクルーズの出発時間は事前に調べたほうが良い。
自分たちは予定通り一番船の出発に合わせてロンドン塔の乗り場に到着したのだが、切符売り場の人が「一番船は今日はキャンセルになっちゃった」と言われた。なにー?じゃぁ、次の船はいつ?とおもったら、なんと1時間後とのこと。しかし、乗り場には全くと言って良いほど休憩をする場所が無いし、風除けの場所がない。だったら、ロンドン塔の傍のところにあるカフェでも行って、時間まで待っているというのもありかなとは思った。しかし、せっかく乗り場に一番にやってきたのだから、ここに来て、余計なほかの客に良い場所を取られて乗るのは嫌だなと思っていたので、船が来るまでの時間はテムズ川を駆け抜ける風が冷たかったのだが、待っていることにした。
 天気も良かったし、タワーブリッジもよく見えていたし、船もいろいろ目の前を通っていたし、それだけを見ていても楽しいと思ったので、時間が過ぎるのを忘れた。でも、やっぱり中国人団体客が、隙をみて先頭を乗っ取ろうとしていたのだけは許さなかったので、維持でも一番目に乗船するところだけは譲るつもりはなかった。
実は同じ乗り場から違う会社が運行するクルーズも実は存在するのだが、そちらだと London Pass による無料乗船というのができない。切符売り場のところに、London Passが使えるかどうかの表示がされているので、それを見てどちらの会社なのかを判断すれば良いだろう。
Citycruise.com と書かれている船が来たら、それがお目当ての乗る船である。そうじゃない船がきたら、違う会社のものであるから注意だ。船が来たからといってそれに乗ると、追徴金みたいなのが取られるかもしれない。London Passで使える会社の場合は、いつでも何回でもクルーズを利用することができるのは情報として付け加えておく。

ウェストミンスターからグリニッジ方面にいく船に乗るのも良いなと思ったのだが、グリニッジに行って何を見るかというと、天文台くらいしか無いと思っていたから、1時間くらいの船旅というのも、結構厭きてくるだろうと思ったので、今回はロンドン塔からウェストミンスターの路線にしてみた。これだと船に乗っている時間は30分くらいしか無い。それも、ロンドン塔が始発の船なので、ロンドン塔から乗り込もうとしたときに、既に満員ということはまず無いから安心して良いと思う。

天気がよければ、是非2階のオープンテラス席を選んだほうが良い。それも最前席のほう。船は操縦席があるほうが前になるのは当たり前なのだが、2階に上る階段をあがって、そのままなんとなく変な操縦席らしきもののほうにいけばそちらが前である。絶対一番前を陣取ったほうが良い。それも進行方向右側のほうが絶対良い。なにしろ、ここの場所、他の客が一番景色として写真を撮りやすい場所として絶対やってくる場所だからである。そこをほぼ独占的に誰も入れないようにしておけば、写真を撮るためにはやってこないだろう。それだけ、そこの場所は何もさえぎるものが前に無いため、絶好の写真が撮れる場所である。実は最初にこの船に乗ったのはいいのだが、どちらが前方なのかが全く最初は分からず、階段を上ってすぐのところを陣取ってしまったのだが、実はそこは最後尾あったというオチにあとから気づく。あれ?もしかしたらあちらが前か?とおもったときには、既にイタリア系のおばさんたちに、良い場所を陣取られてしまっていたので、奇しくも前から三番目の席になってしまったのは痛かった。一番前に座っていたおばさんは、絶好の場所でずっとビデオを廻していて、クルーズを楽しんでいた。悔しいー!
 
船上ガイドが生でアナウンスしてくれるのが良い。基本的に「右に見えるのが~」とやってくれるので、それを聞きながらクルーズを楽しむのも良いだろうが、だいたいの人はそのひとの英語が聞き取れないと思うので、それだったら、ガイドブックを片手に、いまどの辺を船は走っているのかというのを確認しながら楽しむのも良いだろう。しかし、このアナウンスをする人、最後の最後に「みなさんのご好意があったらチップをお願いします」と日光江戸村の劇をしているひとたちみたいなことを言って来るので、その発言で一気に冷めてしまった。面倒くさいから、ウェストミンスター到着時にチップを入れるための帽子を目の前に出していたが、無視して立ち去る。結構、同じようにチップをあげないで上陸する人がたくさんいたので、それを真似しただけ。
クルーズとしては30分程度であるが、実は1階の室内側のところにいけば、カフェもちゃんと装備されているし、トイレもちゃんと用意されている。その程度の距離だったら、どちらも用事はないだろうとは思うのだが、それでも船酔いするひとにとってはトイレがあるほうが良いだろうし、喉が渇いたといっても上陸しないと何も出来ないというのよりは、温かいコーヒーでも飲みながら乗るものオツなモノだといえよう。同じ船は、グリニッジ方面にも行くような船でもあるので、そちらのように遠いところまでいくようであれば、カフェの併設があることもわからなくも無いと思う。

ウェストミンスターに到着するまでの街並みはなかなかやっぱり面白かった。見所や名所を川から望むわけで、それをなんの邪魔もされずに見るのは楽しいものだ。特に、ビックベンなんかは川から望んでいたほうが景色が綺麗だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかし、ウェストミンスターに到着したときに、この船に乗ろうとしている人たちが桟橋に集まっている様子をみて、ここから乗らなくて良かったと思った。それだけこのウェストミンスターから乗車するひとたちが難民船に乗ろうとするみたいにたくさんいたのには驚いた。あのひとたちは全員乗ったのだろうか?
 
 

Citycruises (London's NO.1 Sightseeing tour on the Thames)
URL : http://www.citycruises.com
Fare : £8.55(Tower Pier → Westminster Pier)

0 件のコメント: