2014/01/04

2014年の新年末廣亭

新年の初詣と同様に自分のなかでは既に恒例になっている新年末廣亭の落語を聞きに、またしても朝っぱらから並んでいくことにした。今年の新年興行は、ほとんど例年と同じような人たちだったので、見えていても安心だった。

さて、いつも第二部から見ることにしているので、それにあわせて並ぶようにしている。今年もちょうど第一部が始まる時間にあわせて並び始めれば良いかなと思って、11時ごろに末広亭に到着できるように家を出た。たぶんまた一番前に並べるだろうと思っていたら、なんと自分より早くから並んでいる人が1人居た!物好きにもほどがあると思うのだが、おそらくどこかのウェブサイトで「すごい並ぶから早く行ったほうがいい」というのを鵜呑みにして並んだんだろう。たぶん、そういう情報を書いている人の1人は自分なので、自業自得であるというのは否めない。12時ごろまでは、その人と実は2人きりの並びが続いた。

ところが、いつもなら入口傍にある切符売り場あたりを先頭に末廣亭がある建物側に沿ってずらっと並ばせるのだが、今年は違った。末廣亭がある建物側ではなく、道の逆側に並ばせていたのだ。おそらく末廣亭の並びにある店は、正月から商売をやっている店が結構あって、その店に列が邪魔をして入れないというクレームがあったんだろうとおもう。道の逆側はどちらかというと、夜に開店する店が多いので、昼間に列で並んでもなんの影響も無い。たぶん、そういう配慮から列の出来方が変わったのだろうと思う。しかし、列の出来方が変わったとしても、やはり第二部が始まる前までにできる列の長さは、いつもと同じでかなり長い。

それにしても興行として毎年行っていることだとはいえ、なんでこうも末廣亭のスタッフのひとたちは、客の出入りをマネージメントできないんだろうか?と思う。これだけは全く進歩しない。正月ボケで頭がまだ酒から抜けていないからなのだろうかわからない。長蛇の列になっている様子について、なんの手はずも打たないし、第二部ではなく第一部を途中からでもいいから観たいという人がいた場合も処理できないみたいだし。さらにいうと、いつも表に出している火鉢の前で木偶の坊のように座っている図体がでかいだけの人は一体なにをしているんだろうか?責任者のオッサンだけは頑張って仕事をしているし、周りの店にも仁義を切っているところは素晴らしい。この人だけは仕事が出来る人だと思う。

出演者のネタはいつもの通りというのは、安心してみていられる反面、厭きて来るというのもある。小遊三、歌若、歌丸の持ちネタは去年と同じであり、落とし方も同じなので、こういうベテランの人も、お披露目公演で毎日やるのも面倒くさいということもあるのだろうが、いちおう長年やっているプロなんだから、もうちょっとネタを換えて欲しいとおもうところだ。自分の弟子が出演していたりもするんだから、それならお手本として見せて欲しいところ。そういえば、ベテランでは、鶴光が今年は出ていなかったような気がする。

落語の合間に出てくる芸人を「色物」というが、その色物の代表的なものは奇術と紙きりだと思っている。今年は紙きりの人はとても素晴らしい芸を見せていたと思う。別に型紙があるわけでもなんでもないが、客から御題を貰って、即効でなんでも作ってしまうあの技は本当に素晴らしい。たぶん、暇だからと言って、電車の中で紙きりなんかをして、それを乗客に見せたら、おそらく周りの人たちはビックリするだろうな。

おばさんネタをしていた人は、昔ちょっとだけ一世風靡をしたバッテン荒川みたいな感じだったが、あまり客イジリが上手くないのか、客のあまりにも反応がないのが可愛そうだった。


隣りに座っていたカップルが、女性のほうが落語好きで、男がそれにあわせて付き合わされた感じになっていたが、笑点に出演している人たちの各キャラクタをわざわざ説明していたのが面白かった。そういう付属情報を伝えるのもいいのだが、残念ながら、正月公演のような場面ではどこまで有益だったのかどうかはわからない。

サイパンでの買いもの

サイパンでローカルフードでも買おうかと思ったが、ろくなものが存在していないので、全く買物をするつもりがなかったのだが、何も特産が無いところでは、無理やり特産もどきのものを作り出して、それをいかにも地元特産のように見せかけて売るという、日本でも良く見られる現象がここでも見られたので、報告したい。
サイパンは元々チャモロ人の島に、最初にドイツ人が、そのあと日本人が入り、戦後はアメリカ人によって統治されていたわけで、その時々の入植者によって文化が変わってくるのは当然だが、どの民族が統治をしたとしても、ここ特産のものを全く作らなかったことが、現在にいたるつまらない何も残っていないところということになってしまったのだろう。特にアメリカの功罪は大きい。もともと芋しか食べていなかったところに、強引に本土と同じような食文化を持ってきたことで、貧相な食生活だったもともとの体質のため、栄養が不足していても生き延びるための体になっていたところ、カロリーの高い食生活が入ってきたら、必然的にエネルギーが体に溜まりすぎてデブになる。サイパンにデブが多いのはこれが原因。

話がそれたが、サイパンはアメリカによって、本土からの供給物を消費する土地としてしか役に立たない場所に育ててしまったことにより、特産が無いわけである。強引にキャラクターとして作った「サイパンダ」はおそらく日本人のファンシー魂が作り上げたキャラクターだろう。アメリカ人にはこういう考えは無理だ。それくらいがサイパンの特産であり、あとはなにもない。それでも強引に各店で探してみた。

まずは暑いサイパンであるため、アルコール類、特にビールの数は結構たくさんあってビックリした。日本のものもあるが、アメリカ、ドイツ、ベルギー、オランダ、フランス、等々の各種のビールが立ち並ぶ。それにあわせてカクテル類ももちろんあるから、酒好きにとっては特に困らないだろう。

スーパーで見つけたものとして、もう日本ではすっかりおなじみになっているコンドームシリーズ。味付けコンドームは日本ではもう普通のコンビニでも手に入るもので一般的になっているが、サイパンでもやっぱり南国の雰囲気に乗せられてヤリまくろうとしているひとはいるんだとおもうのだが、そういう人たちにウケているのが、この手のコンドーム。結構ここにもいろいろな種類が存在していた。
ポッキーシリーズというのもありがちなのだが、サイパン独自と言うのは存在しない。しかし、いかにも南国のポッキーと言う意味で売られていたんだろうが、実際にはハワイ産のポッキーがあった。それは日本では売られていないパイナップル味のポッキー。これはポッキーなのだがどちらかというとプリッツといったほうが良いだろう。決してパイナップル味のコーティングがされているというわけじゃないので、見た目にはなにもないプリッツに見えるが、食べると、ほのかにパイナップルの味がする。袋入りで12箱あったので、バラマキみやげとして買ってみた。が、サイパンで売られているので、ハワイからの輸入になるため、価格が1箱250円もする。高い、高い。
そういえば、他にもココナッツ味の「ばかうけ」とか、ココナッツ味の「プリッツ」というのも売られていた。
 

トニー・ローマ(サイパン)

サイパン滞在中にはどこに行っても、どこで宣伝のパンフレットを貰っても、必ずといっていいほど宣伝が入っているのは、何と言っても、アメリカのバーベキュー・リブの専門のチェーン店である「トニーローマ(Tony Roma's)」。別にサイパンの独特の店でもなんでもないので、目新しさはないのだが、一応それだけ宣伝しているんだったら行ってみても良いかなとは思ったのだ。同じ系列のチェーン店である「カプリチョーザ」のほうは、さすがに食べたいとは思わなかった。それはたぶんサイパンでイタリアンパスタっていうのは、全く自分の中に頭が無かったからだ。

トニーローマはサイパンの中ではどこでも宣伝されているところだからかもしれないが、そのためにこの店に行くのであれば、手ぶらで行くのではなく、事前に宣伝クーポンを持っていくのが絶対必要だと思う。いかなるクーポンを持って行っても、ほぼ同じで、食事をすればアイスクリームをサービスで貰えるというものだ。自分たちは、ホテルでチェックインをしたときにもらったパンフレットを持っていった。

サイパンにはろくな店が無い、食に関しては本当につまらない場所だとは思うのだが、それでも観光客は、サイパンにあるレストランで食事をしたいという欲望が出てくるだろうと思う。観光客だろうが、地元のサイパンのひとだろうが、トニーローマはなかなか人気の店である。

いまではすっかり寂れてしまっているサイパンだが、以前は日本からの直行便が結構頻繁に飛んでいたので、日本人観光客がわんさか行っていたと思う。グアムと二分するくらい人気があったところだったのがここ。しかし、いまは日本人観光客は少なく、韓国や中国からの人がきているひとが多くなってはいる。それでも、レストランでのメニュには英語のほかに記載されている言語としては、まずは日本語と言うところが多い。おそらく日本人がたくさん来ている時代にメニュを作って、そのまま現代まで来ちゃったのだろうなという気がした。

さて、ここで食べたのは以下の通り。

・The Original Baby Back Ribs / Roma Rock (Regular) $24
・Chipotle Chicken  Salad $16
・St.Louis Ribs Combo with BBQ Chicken / $24

特製オリジナルベイビーバックリブ(The Original Baby Back Ribs)というのをたのんだのだが、これぞ、リブステーキというようなものであった。大きさもレギュラーにしていたのだが、お肉が硬くも無く、脂身の無いアメリカ独特の肉かとおもったら、和牛のステーキのように、適度に脂身があるので、時間が経っても肉の柔らかさはそんなに変わらないものだった。
友達は牛肉と鶏肉のコンビネーション(St. Louis Ribs Combo with BBQ chicken)というのを頼んでいた。これはこれで二種類の肉が楽しめるので、これもよかったようだ。
それだけでは物足らないと思ったので、サラダ代わりとして頼んだのが、チポトレ・ペッパーチキンサラダというのを頼んだ。簡単に言うと、レタスとチキンの和え物であろう。バーベキューの肉は比較的味が濃いので、味を変えたい時には口直しとしてさっぱりするから良かった。
どれもこれも味としては日本人にはとても合っているような気がした。だから、トニーローマの支店店舗が日本でかなり広まってきているのだろう。しかし、残念ながら東京にあるトニーローマの店にはまだ行ったことが無い。今度機会を作って行ってみたいとは思っている。

サイパンのクリスマス

常夏のサイパンでクリスマスの時期はどうなっているのかというのは、四季がある日本にいるとよくわからないのだが、実際に来てみて、冬の代表的な風物詩を南国の人がどのように楽しんでいるのかというのはなんとなく分かった。

髭面で白と赤のコートを着ているようなサンタクロースのイメージは、コカコーラが世界中に大宣伝して、もうすっかり普通に染み付いてしまったものだが、そのままの姿で南国のサイパンで登場したら、おそらくモバイルサウナの状態になって、着ぐるみ状態になっている人はすぐに逆上せてしまうことだろう。

それではサイパンのクリスマスはどうなっているかというと、いちおうクリスマスツリーなるものは存在する。しかし、季節があるエリアで行われているクリスマスツリーのように、大きなもみの木にいろいろなデコレーションがついているようなものを想像してはいけない。サイパンは今ではすっかり寂れた観光地であるため、そんなに言うほど景気が良いわけでもないため、祝うために支出としてお金がどれだけ出されているかというと、たぶんそんなに金が使われているわけじゃない。もみの木に代わるものは、簡単に探せたとしても、飾りつけには金をかけられない。でも、ライトアップをして煌びやかにしたいという欲望はあるので、実現方法としては、空きペットボトルを利用したデコレーション。遠目で見たら、透明なのでキラキラ光っていて良いと思うのだが、近くで見ると幻滅する。

それが見られるのは、サイパンのメインストリートからちょっと横道にそれたところのプロムナードであり、そこがDFS以外のところで唯一クリスマスツリーを飾っているところだった。

おもしろいのは、そのメインの裏道のところに人が集まっているのは良いのだが、地元の子供たちが阿波踊りを踊っていた。男の子も女の子もどちらも男踊りをしていた。本当の阿波踊りは、女の子は女踊りをするところなのに違う踊り方をしていた。たぶんこれは阿波踊りを根付かせた人が男だったんだろうと思うのと、女踊りを教えられる人がいなかったんだろうなというのが分かった。でも、阿波踊りを踊っているのは、在サイパンの日本人または日本人の子孫が踊っているのかと言うと、そうでもない。サイパンっ子が上手に阿波踊りを踊っているのだ。それも義務的に踊らされているというのではなく、楽しんでいるように踊っているのが面白い。なにしろ、サイパンは実は阿波踊りが何かにつけて踊られている、とても不思議な場所なのだ。阿波踊り大会なんていうのもあるようだ。

サイパンのDFS

サイパンにはDFSが存在しているのだが、そこはサイパンの中の一番の繁華街にある。そして、サイパンへ来る観光客のほとんどが行く場所だろうと思う。というのも、ここくらいしかまともに買物が出来る場所がないからだろう。ホテルにずっといるのが厭きる人にとってはここに来ることで、一時的には気分転換になることだろう。

さて、そのDFSにいくには、公共の交通機関が全く存在しないサイパンでは、唯一存在するバスでいける。このバスは、DFSを利用するのであれば無料で乗ることができるバスで、DFSが運行している送迎バスなのだ。本当に島内を移動するには、このバスが無いと、なにもできないという不幸な島なので、移動をするにはとても便利だ。それに無料でいけるというのがすばらしい。DFSを基点に、主要なホテルを廻る北路線と南路線の2系統が存在するので、自分が泊まっているホテルがどちらの路線沿いにあるのかを調べて乗車すればいい。じゃぁ、DFSを利用しない人はバスに乗れないのかというと、正直そうではない。あくまでもこのバスはDFSを利用してくれるひとのために善意で運行しているものであるので、それに甘えて、DFSまでは行き、DFSから自由に行動をしても全然問題ないのだ。他に交通機関がタクシーしかなく、融通が利かない、タクシーが走っている量が少ないというのであれば、このバスを利用するのが良い。
無料バスは1時間に1度運行しているので、事前にホテル等で持っている時刻表を確認しておいたほうがいい。バスに乗り遅れたら次のバスが来るまで1時間くらい待ちぼうけになるからだ。

さて、実際のDFSはどういうものかというと、他の場所にあるDFSと同じようにブランドものがすごいたくさん揃っている。1つのブランドで売られている品数の多さは、やはりグアムに比べると少ないとは思うのだが、それでもほぼなんでも手に入ると思って良いだろう。最近は以前より円安になっているので、なにかそれで買いたいものがあるかというと、特に変わったものがここで売られているのではなく、さらに安いわけでもなんでもないので、気休めに何か買いたいという買い物オタクのような人であれば、買えば良いんじゃないのだろうか?また、バラマキみやげを探しているような人であれば、なにもDFSで買う必要は無い。傍にいくらでもスーパーに毛が生えたようなくらいの大きなスーパーが存在するので、それでみやげ物を探すほうが断然安いからだ。ただ、唯一まともな製品が売られている場所という意味では、DFSにどういうものが売られているのかは知っておくのも良いだろう。そして、サイパンの物価というのが分かると思われる。
だいたいこのDFSにサイパン独自のものがどれだけ売られているかというと、「サイパンダ」のキャラクターに纏わるものしかなく、そのほかに特徴があるものは何一つない。ローカル色のあるおみやげが欲しいのであれば、別のスーパーに行くべきだろう。

サイパンの海

ホテルには専用のビーチがあり、そこにはホテルの係員が監視を兼ねているため、安全面としては大丈夫なのだが、いかんせん、ビーチといっても砂浜ではなく、ごつごつした岩場のようなところなので、そこで寝そべってのんびりするというようなことはここではできない。でも、サイパンにはどこか絶対砂浜のビーチがあるんだろうというのは、前回のサイパン渡航のあとに想像していたので、ちょっと調査してみた。

ホテルの傍ではあるが、パブリックビーチになっている場所がある。その名前はウィングビーチ(Wing Beach)。いちおう、地図にもビーチの名前が書いてあったし、ホテルの敷地を出て、最初の道をすぐ海側に折れ、そのまま道沿いを歩いていくと、そこがビーチだというようなことを地図から読み取れたので、なんだちゃんと道があるんだと思っていた。ただ、それはあくまでも日本にいるときにgoogle mapを見ながら思ったこと。

実際に、ホテルの敷地を出て、地図どおりに最初の道を曲がろうとした。その時点で驚いた。ホテル前はちゃんとしたアスファルト道路になっており、それと同じような快適な道が存在すると思っていたからだ。そうしたら、該当する道は、いきなり轍が存在する未舗装の土の道。たまたま珊瑚礁地帯になっているから、雨でもそんなに削れることはないために幸いにも道になっているが、これ、普通だったら道自体に雑草が生えまくっているところになっていただろうとは思う。しかし、幸いにも横に広いアメ車でも通れるくらいの道幅になっているので、それはそれで歩きやすかった。
それよりも、この未舗装の道に曲がるときには、ちょっと興味ある看板を見つけた。普通の不動産看板なのだが、その看板、描かれている該当の土地の広さがハンパない。なんと5万坪!168,000平方スクウェアなのだ。それを貸すか売りますと書いてあって、おうしようもない土地なので、だれか使ってくんない?というのがありありと分かるような看板だった。寂れまくっているサイパンで、いまさらこんなに広い土地を買って、なにかしようと思っている人って、世界にいるんだろうか?野菜も作れない珊瑚礁の土地で、なにをしろというのだろうか?老後のバカンスとして過ごすにはいいかもしれないが、雑草が背丈以上にも伸びているような土地を整地するだけで死んでしまうんじゃないのだろうか?
未舗装の通りは、Chalan Pale Arnold 通りという名前。このとおりは、そのまま道沿いを歩いていくといいのだが、途中から、海岸に平行して道がずっと真っ直ぐいくことになる。道幅は車が通れるくらいあるから、まぁいいとしても、一体どこまでいけば海にいけるのだ?と段々不安になってくる。でも、すぐ左を見ると海が見える。見えるのに海にいけない。どうしたらいいのか?

道を歩いていると、途中で「海がめ産卵地域」という看板が出てきた。ここが正しいウイングビーチの入口なのかどうかはわからない。が、ようやく海とつなぐ道らしいものがあったものだから、そこを通ってみる。しかし、この道、道とはいえないくらいジャングルのような鬱蒼とした草が生い茂る道であるため、ちょっとこの道を通るのはイヤだなと思い始めた。しかし、後から分かったことなのだが、こんなところから海に出るのではなく、未舗装の車道の終点近くからビーチに出るところがあるらしく、そこから海に出るのがいい。
ウィングビーチはあまり人が来ないところみたいで、波は穏やかな場合だと、本当にのんびりできる場所だとおもう。しかし、ここには海を監視するひとは誰もいない。だから、小さい子供づれのひとが来るのはあまりお勧めしない。やはり監視員や救命員がいないようなところで小さい子を遊ばせるのは止めさせた方が良い。
 
 
 
残念ながら滞在中は、風と波が高かったので、あまり沖のほうには行くことができなかった。このあたりはずいぶん沖のほうまで遠浅であるために、基本的には足が届く場所が沖まで続く。しかし、その砂地の上にある波が高い場合には、どんなに浅くても波の力には敵わないので、場所によっては足がつくのに、波のせいで沖に足が持っていかれるという場所もあるから注意だ。波は恐ろしい。

それでも、ここは観光客がツアーとして来るくらい実は砂地のビーチとしては有名なところのようなので、地元の人に連れられてやって来ている日本人親子もいたのだが、波が高いので、そこで海水浴をするというのはちょっと無理のようで、小さい子供は残念がっていた。

サイパンの浅瀬には綺麗な熱帯魚らしいものはあんまりおらず、どうでもいいようなベラのようなつまんない魚がたくさんいた。それでも何も魚がいないような場所よりはいいだろう。
そうそう、サイパンの海で泳ぐのであれば、是非やって欲しいことがある。ホテルやレストランではパンがご飯と一緒に出てくるのだが、そのパンを食べないで持って帰って、海でパンをちぎってみてみよう。またはパンの代わりにクッキーでもいい。そうすると、どっから集まってくるのかわからないが、魚がめちゃくちゃたくさんやってきて、気持ち悪いくらいの状態になれる。ただ、綺麗な魚がやってくるわけじゃないので、写真写りとしてはあんまりよくないとはおもう。一番のお勧めは、クッキーのマリーかムーンライトであろう。パンだと柔らかすぎて、海に入った途端にふにゃふにゃになるからだ。

マリアナ・リゾート&スパ(2013年)

前回と同じマリアナ・リゾート&スパを利用したサイパン滞在では、エグゼクティブツインルームというタイプにした。このホテルは、客室タイプの部屋とヴィラタイプの部屋とあるのだが、その客室タイプの普通の部屋がエグゼクティブツインルームである。名前からするとすっごい部屋だろうとおもうが、まぁ一般的な部屋だ。全室オーシャンビューというのは確かにそうで、なぜなら海沿いに建物が建っているから、全部海が見えまっせというだけのこと。朝食は付いていないのだが、1部屋USD160だから、まぁ、安いと言えば安い。

チェックインをして通された部屋はホテルの建物の一番上の階の真ん中である2403号室。部屋の前まではゴルフのキャリーカーみたいなのに乗せられていくのだが、部屋に入ってみて正直驚いた。なぜなら普通の部屋だと思っていたのに、勝手にアップグレードされて一番上のクラスであるエグゼクティブスイートルームになっていたからだ。ここのホテルは1つの部屋でさえもめちゃくちゃ広いところで有名なのだが、それを2つ分を余裕で使っている贅沢な部屋の使い方をしているスイートルームは、いったいこの部屋全体に雑魚寝で寝たら100人は寝られるんじゃないのか?というくらいめちゃくちゃ広い。だいたい、無駄に広いリビングルームなんか、どう使えば良いのかわからないといったところだ。ホテルの部屋は広いほうが良いと思っていたが、あまりにも広すぎる部屋だと、どうつかっていいか、根が貧乏性なので迷ってしまう。
 
部屋の中には部屋の人が使って良いような備えつきのPCがある。しかし、PCを立ち上げてみて驚いた。OSの基本は英語なのだが、入っているアプリケーションが、中国人およびロシア人が良く使うアプリがわんさか入っているからだ。もちろん、こんなアホみたいなPCからgmailやhotmailなど、まともに個人情報に関するサイトへアクセスしたものなら、全部情報が抜かれるに決まっている。だいたいPCの設定上、管理者モードで立ち上げっていること自体がホテルとして管理がなっていないということと同義だ。なので、こういう備え付けのPCをホイホイ使うアホにはなりたくないものだ。ただ良いことに、このPCに繋がっているケーブルを使えば無料でLANが利用できるというもの。本来なら無線LANも使えるのでそれを利用すればいいのだが、1日辺りUSD7、3日あたりUSD15の費用がかかることになっているので、そんなものに金を払うんだったら、無料を使っちゃえとなる。日本から持ち込んできた有線を無線化するアダプターをこのケーブルに繋げてしまえば、無料で無線LANの環境が出来る。ただ、残念なことに、このホテルのLAN環境は非常に悪い。停電は頻繁にあるし、ネットワーク環境が腐っているというほど安定していない。よって、ネットが使えればラッキーだし、使えないこともよくあるというものと思って良い。これでよく1日あたりUSD7もふんだくるよなと呆れてくる。
客室の様子をもう少し掲載したい。まず、他の部屋には無いものとして台所がある。電子レンジもあれば台所もあるし、流しもあるので、ほとんどここで生活できるんじゃないのか?とおもうようなつくりになっている。こういう環境だったからこそ、ホテルから出て、外のスーパーでいろいろ買ってきて、それでご飯を作ったり、飲んだくれるというのもありだなと考えたのは言うまでも無い。なにしろ、ホテルで買えるものは限られているし、ホテル価格なので結構高いからだ。
それと、お風呂場は広い湯船とシャワーが別々になってるので、とても便利。それも広い洗面台になっているので、2人で泊まっているのであれば、2つもある洗面台をそれぞれで使うのもありだろう。アメニティも普通に揃っているのだが、1つだけ難点があることを述べておきたい。それはタオルが臭いのだ。ちゃんと乾かしていなくて、生渇きのままそのまま放置したことがある経験がある人なら分かると思うが、あの生臭い臭いが、新しいタオルに換えてもらってもしているので、これが気に食わない。
 
 
もう1つ部屋に関して気に食わないことがあるとすれば、それは部屋の掃除をする時間があまりにも遅い時間に行うことだろう。例えば、10時ごろに部屋を出て、外でうろうろして一旦15時ごろに戻ってきたとしても、まだ部屋が片付いていないときがよくある。どうも部屋の掃除をちんたらぽんたらやっているような感じなので、いつまで経っても部屋が片付かないのだろうとおもう。サイパンはずっと暑いので、暑くて働くのがイヤになるというのもわからなくもないのだが、それは仕事なのでちゃんとしてくれよーとおもう。従って、部屋をしばらく空ける場合には、フロントかハウスキーピングに電話連絡して「部屋の掃除をしておいてねー」と言っておいたほうが良い。

そういえば、今回の滞在中、トラブルが生じた。普通にふらふらーと部屋に帰ってきたときに、非接触型の鍵にドアが反応しないという症状が出たのだ。本当なら鍵をドアノブに当てると、カチっという音がするのに、全く反応しない。他のホテルでも実は似たようなことが起こったことがあるのだが、それは非接触型の鍵に、磁性を帯びたものを一緒に持っていると、鍵のデータが吹っ飛んでしまって、鍵の役割がなくなってしまうという症状に出くわしたことがある。例えば、デジカメのカバーが磁石式の留め金になっている場合、そこに鍵を近づけているとデータが吹っ飛ぶのである。その経験から、最初フロントに行って「鍵が反応しないんですけどー」ということを連絡して、再度鍵情報を入れてもらった。しかし、別の部屋の人間が鍵をわざと申告して、その部屋に入らないように、いちおうセキュリティの関連から部屋まで付いてきた。まぁ、それは分からなくも無い。そして、新しくデータを入力してもらった鍵を使って、改めて部屋の鍵を開けようとした。しかし、開かない。2枚持っていた鍵カードのどちらを使っても、カードをどの向きにしても反応しない。ホテルのセキュリティも「おかしいなぁー」と怪訝な顔をする。なにやらカードをいろいろ実験的にドアに接触したりしたあと、セキュリティがどこかに電話を掛け始めた。後で話を聞いてみたところ、そのセキュリティ担当者はエンジニアに電話をしたと言っていた。5分以内にエンジニアが来るから待っててくれと言って、自分はどっかに言ってしまった。友達と2人、ぽつーんと開かないドアの前で途方にくれて待っている。そんなときに暗闇からエンジニアらしき人がやってきて、ドライバを取り出し、なにやらガチャガチャとやり始めた。結果的にはドアに設置されている認識用の受信機にあたる部分が乾電池で動くようになっており、その乾電池のバッテリーがなくなったことが原因だったようだ。だから、ドアの乾電池を新しいものに変更して、事態は終了。こんなことって初めてだったから、「よくあることですか?」とエンジニアに聞いてみたところ、「うーん・・・1ヶ月に1度はあるね」とのこと。非接触型の鍵になっているところは同じつくりになっているようなので、鍵が反応しなかった場合には、この乾電池を疑うのもありだろう。そういえば、似たようなことが昔あったことを思い出した。どこかのホテルで、部屋の中にあるセーフティボックスが、いくら暗証番号を入れても開かないという状態に陥ったのだが、最終的に暗証番号自体が反応しないということになって、傍でベッドメイキングをしていたハウスキーパーに「なんかダメなんだけどー」と話をしたら、セキュリティの人がやってきて、がちゃがちゃやっていたら、結局電池切れだったことが原因だったというのがあった。それと同じことである。それにしても、部屋のドアも開閉するときに、すごい大きな音がするし、営業を始めて何年経っているかわからないようなホテルなので、建物のメンテナンスもいい加減ガタが来ていると思う。そのうち大掛かりな修繕をしてもらいたいものだ。

そういえば、エンジニアが暗闇からやってきたということを記載したが、ホテルの廊下に当たる部分は実は全体の1/4くらいしか電灯がついていない。他3/4には電球さえもついていないというものだ。だから、全体的にかなり暗く見える。ただし、その廊下に当たる部分も半屋外のようなものなので、月明かりを電灯の代わりにするということもできるわけだ。なんとも優雅なものだとおもう。

ビーチに行くときにはタオルをフロントから貰うことになるのだが、そのときにはタオルは部屋の鍵と交換で貰う。そして、タオルを返すときに鍵を返してもらうという仕組みになっている。そのタオルは部屋のタオルとは異なり緑色をしているので、部屋にある茶色のタオルを持って出歩いていると、めちゃくちゃ怒られるので注意である。

ホテルに泊まっている人は日本人も多少はいたのだが、どちらかというと韓国人が異様に多かったと思う。そして次に多いのはロシア人。中国人も多いほうだとは思うのだが、韓国人とロシア人に比べると少ないと思った。ただ、中国人と韓国人は、食べ方と喋り方が汚らしいので、すぐに日本人ではないということはわかる。例えば、朝食のときにはバイキング形式になっているので、好きなものを好きなだけ自分のテーブルに持っていくということをするのだが、これに便乗して、食パンをあとで自分で部屋で食べるためなのか、そのままプールに行こうという格好をするために持ってきた袋にちゃっかり忍ばせて朝食会場から出て行くというようなことをしているやつらをたくさんみた。ロシア人や日本人はそんな汚らしいことは絶対しない。それに、声がデカい。うるさい。折角のバカンスが、こいつらのおかげで一気に冷めてしまう。それにしても、ロシア人が多いのはなぜなんだろうか?モスクワあたりからグアムにいく直行便があるのだろうか?それとも、単なる南国への憧れとして来ているだけなのだろうか?

ホテルには日本語の新聞はロビーに行けば読むことが出来る。しかしながら、この新聞があまりにもタイムリーではなさすぎて、1週間は昔の新聞になっているので、読む気がしない。毎日日本と直行便が運行しているというのに、この情報の少なさはどういうことなのだろうとおもう。もしかしたら、客としてこのホテルにやってきた人が元々持ってきた新聞をそのまま置いているだけというオチだったら笑える。

メディアといえば、テレビもいちおう日本語のテレビ放送はある。NHKとCS朝日は見ることが可能だ。それと現地の観光地ばかりを1日中流している宣伝チャンネルも日本語で存在するのだが、これもひと通り見ちゃうと見飽きてしまう。

ホテルのスタッフは本当に良い人たちばっかりだ。のんびりしているという感は拭えないのだが、それは南国だから仕方ないことだし、言えばちゃんと仕事をするし、特に文句を言うことは無い。ただ、客層がどうも悪すぎる。韓国・中国の人たちが多いというのが落ち着きを無くすところだと思う。日本語を話すスタッフの人もいるので、英語が不自由なひとでも安心して滞在することができるだろう。韓国語と中国語ができるスタッフがいるのかどうかは不明。ただし、ロシア語ができるロシア人スタッフはいたことは確認した。

滞在中の朝ごはんは元々つけない形式で予約をした。食べたければそのときに考えれば良いじゃんという理由だからということもあるのだが、最終日は夜中の2時にはチェックアウトをするわけで、それなら朝食をつけておくと、1食分無駄に不要になってしまうから、それだったらつけないということにした。もし後から朝ごはんをつける場合には、1人あたり18ドルを払えば食べられる。あの程度のご飯に18ドルかーというのは考えてしまうのだが、他に食べものが無い環境なので、食べたいときには仕方が無いだろう。ただ、同じ場所が夜だとちゃんとしたレストランになる。このレストランは、他のホテルに泊まっているひとでも、夕御飯だけを食べるためにやってくるくらい、サイパンの中では格式高いレストランのようで、確かに夕御飯のときに提供されるご飯の質はなかなか良い。街中にある専門店に比べても見劣りしないような味だ。
 
 
のんびり南国リゾート気分を満喫するというのもここでは良いと思う。ただし、もっとホテル施設が綺麗だったらいいのになーと思うのは贅沢な考えだからか?

マリアナリゾート&スパ
URL : http://www.marianaresort.com/

ユナイテッド航空で行くサイパン(2013年度)


ユナイテッド航空によるサイパン行きは、成田空港からしかいけない。ユナイテッドが羽田から出発するようなことをしたらいいのに、どうやらその努力は全く行っていないようだ。となると、面倒くさいながらも成田にいかないといけない。前回と同じ昼近い時間に出発する便でまずはグアムまでいくことになっていたのだが、早めに到着しておいて、例のごとくラウンジで朝ごはん兼のんびりということをしようとおもっていたので、ヨーロッパに行くときに成田を利用する時間帯と同じ、すごい早い時間に空港に到着した。

ちなみにこのときの渡航スケジュールは下記の通り。

◆往路 2013/12/21(Sat)

UA 827 NRT 11:05 - GUM 15:40
UA5077 GUM 16:45 - SPN 17:35

◆復路 2013/12/24(Tue)

UA5070 SPN 04:15 - GUM 05:05
UA 828 GUM 06:55 - NRT 09:40

上述の記載だけをみると、グアムでの乗り換え時間はたったの65分しかないので、乗り換えは大丈夫だろうか?と心配してしまう。なぜならグアム到着で、一旦統治下とはいえ、アメリカ合衆国に入国しなければならず、サイパンはアメリカ領土の国内とみなされているので、グアムからサイパンは国内移動にあたる。そこでグアムでパスポートチェックを行われることになるのだが、この列待ちがあほみたいに長いのである。ただ、サイパンに向かう人は、グアムで終わるひとと違って、別のレーンに並べばいいので、その案内を逃すと長蛇の列にならぶことになる。でも、こんな心配は全く必要がなかった。

出発時は何の問題もなく成田空港にも到着し、チェックインも出来た。ユナイテッドの場合は、空港では自動チェックインというものを使うことになることが多いが、あれ、操作するのに結構手間取っている人が多いんじゃないのかという気がするし、実際に、介助のように係員がべったり付き添っているというマシンも多かった。ということは、あのマシンを使いこなすほど効率化していないということを意味すると思う。そしてそのあとに搭乗券を発行してもらったら、預ける荷物があればそれをカウンターにもって行くという仕組みなのだが、なんとなく面倒くささが増えているだけのような気がした。

ただ、チェックイン時にユナイテッドの上級会員が一緒の場合には、エコノミークラスで予約した場合、プレミアエコノミーへの誘導が自動的に行われるのは便利だ。だが、これは空港の係員がいた場合でも同じ処理をすれば良いだけの話なので、早めに宝くじの当たり番号を知ったくらいのことしか分からないだろう。そして、今回は非常席口エリアのところに吸われたのはラッキーだったかもしれない。しかし、今回の行きはこの時間が苦痛に感じた。というのも、通路を挟んで真ん中4席に座っていた奴らがガラが悪すぎた。ワゴンから勝手にモノを取ってくる、ゴミを勝手に返す、出発時にもシートを倒したままにしてCAにめちゃくちゃ怒られる、着陸寸前になって「トイレ行きたい」と行って席を離れてCAにめちゃくちゃ怒られるなど。ただ、こういうガラが悪いやつらを含めて、ユナイテッドのCA自体、客全体をゴミ扱いにしている航空会社なので、CAから見たらゴミがなにか騒いでいるというくらいしか考えていなかったことだろう。

そして、出発については「予定通り」遅れた。20分の遅れである。出発間際までラウンジにいることにしたのだが、ラウンジ内のアナウンスで「遅れます」と言われたので、たいして食い物もなく、お茶くらいしか飲むものが無いつまんないラウンジで、ネットでもつなげて時間を潰すしかなかった。ユナイテッドのラウンジって、なんでただ広いだけで何も無いつまんない空間なんだろうか。動物の餌なみの食べものしかないし、飲み物もたいしたことがないのだが、まぁ、無いよりはマシだったろう。

グアムまでのフライトで出された昼食に該当するご飯は、やはり予想通りショボかった。①ポークソテーのご飯と、②ナポリタンソースのご飯のの2種類である。どちらもしょうもなくまずい。やっぱりアメリカ人が対応するものって本当にダメだわ。期待はしていなかったのだが、むしろ苦痛になるほうがイヤだ。アメリカって本当にイヤだ。でも、アメリカ・マンセーの人がたくさんいるのも事実だから、あんまり文句は言わないことにする。
 
グアム到着後には、入国審査をして次にサイパン行きの飛行機に乗ることになる。出発自体が遅れたのだから、到着も遅れたのは当然である。時間にしたら乗り換え時間が40分程度しかなくなっていた。最初予定でも「時間が足らないのかも」と思っていたが、もっと足らない状態になっていた。さらにいうと、サイパン行きに乗る際には、入国審査が終わったらそのまま出発ゲートに行けばいいかというとそうじゃない。一般的にグアムから出発する人と同じようなやりかたで、荷物検査兼搭乗券の確認をさせられたうえで、搭乗口付近に集合させられるのだ。
こんな作業をされたのでは、いちおう存在しているグアムのラウンジに入れる権利を有していたとしても、本当にラウンジを利用できる時間はないとおもったので、さっさと搭乗口に移動することにした。しかし、誰もいない搭乗口前には、サイパン島入島に伴う書類の記載用紙はおいてあるだけで、係員がいなかった。しょぼくれた係員がやってきて「遅れる」と口頭アナウンスされる。でも、いつ出発するのかわからんないんだよねーとのこと。グアムとサイパン間は、小さい飛行機でいき、サイパンからの折り返し便になるため、その飛行機がまだサイパンを出発していないというオチ情報だけはわかった。最終的には出発が1時間5分も予定時間より遅れるということになるとはこの時全くわからなかった。こんなに遅れるんだったら、早めにラウンジに行って、のんびり酒でも飲んで「まだ飛行機は来んのかっ、ゴラァ!」とクダを巻いていても良かったんだと思った。
乗る予定の飛行機はもちろんプロペラ機。それはそれで仕方ないと思っている。前回もそうだった。今回も搭乗ゲートは名ばかりで、ゲートを降りたら滑走路で、飛行機が止まっているところまで、各自歩いていくというものだった。

サイパン到着後、のんびりした係員による荷物引渡しがおこなわれたあと、やっと空港から外に出られた。そこに迎えに来ていたひとが「遅いよー」と嘆いていた。そりゃぁそうだろう。こっちだってこれだけ遅延するとは思わなかったんだし。それでちょっと疑問に思ったことがあったので、その迎えに来た人に聞いてみた。「ホテルを出るときに遅延になるかどうかって確認はしなかったのか?」と。そうしたら「ホテルを出るときには定刻到着だとアナウンスがあったから、それを信じて空港にきた。そしたら、1時間くらい遅れると知って、オーマイガーっと思ったよ」とのこと。分かる。その気持ち。自分たちもグアムの空港で同じような境遇にあって、ゲッソリした感じでゲート前で出発を待っていたもんっと返答したら、いきなり短時間ながら同志発見というような状態になって、そのあと、ホテル滞在中はただでさえフレンドリーなひとたちなのに、余計フレンドリーになって、ほとんど顔パスでホテル内で何をするにもオッケーになったのは面白い。

帰国時は、早朝4時15分出発の飛行機であったので、夜中の2時にチェックアウトをして、空港まで送ってもらった。夜中のサイパンは何も車が通らないので、かなり寂しい。そして、2時であれば通常すごい眠い状態だとは思うのだが、空港まで行く間の道中は全然眠くなかった。チェックインをしたあと飛行機を待つまでの間が一番眠くて仕方なかったのだが、それはサイパンの空港では特に何もすることがないし、円安になっているので空港のDFSで何か買おうとする気も起こらない。
 
さすが早朝4時15分。この飛行機に乗っているのはたったの40分程度だろうと思うのだが、席に座った途端にお休み3秒で寝てしまい、グアムに到着し、車輪が地面についたショックで目が覚めた。たぶん飛んでいるときに、お茶のサービスがあったかもしれないが、そんなものがあった形跡も残っていない。

グアムでの乗り換えには少し時間があったので、少し眠気覚ましとしてラウンジでコーヒー類をいただくことにした。いちおうドーナツのような軽食があったのだが、これがすごい甘いの。さすがアメリカ。味が濃いことだけは世界一。それと日本人向けにしたんじゃないのかと思われるラウンジのアレンジぶりがおもしろかった。ただ、前回のグアム通過の際には、難民避難所のようにめちゃくちゃたくさん人がいたのに、今回はあんまり人がいなかったので、なんとなく落ち着いた感じで出発までの時間を過ごせた。
 
そういえば、グアムから成田の帰りの飛行機は、実はサイパンチェックイン時にビックリしたことがあった。それはチケットを見たら、いきなりビジネスクラスになっていたからである。どうやらビジネスクラスが空いていたからと思うのだが、一緒に行っていたユナイテッド上級会員のおかげで(?)自動的にビジネスクラスにされたのかもしれない。特に悪い乗客として登録されているわけじゃないので、優良顧客になっていたのかもしれないが、その選抜についてはよくわからない。

さすがにビジネスクラスだと対応が違う。ユナイテッドのエコノミーシートのときには、CAによる乗客のゴミ扱いは甚だしかったが、ビジネスクラスではさすがに座席数がすごい少ないと言うこともあるのだろうが、最初に席につくときから丁寧な対応をしてくれたような気がする。更に言うと、暇なのかわかんないのだが、頻繁にCAが何かを対応しようとやってくるのが実は鬱陶しいとさえ思うようになった。それとウェルカムドリンクを持ってくるのは良いのだが、乗客がまだ席にもついていないときに持ってくるので、荷物の整理とか毛布をかけるとかそういうことをする前の状態で飲み物をもらって、どこにおいておけば良いじゃいと、本当にCAのタイミングの悪さは目立った。彼らにとっては「素晴らしいサービス対応」とは思っているのあろうが、それは彼らのタイミングで提供しているという自己満足でしかなく、乗客目線で対応しているわけじゃないのは明白だった。予想通り、このウェルカムドリンクについては、こぼしてしまった。
さて、ユナイテッドのビジネスクラスにはアメニティが存在する。でも、最低限のものがあるので、感覚としては、シンガポール航空の深夜便に飛行する飛行機で貰えるアメニティと同程度と思って良い。ただ、違いが2つあるとすれば、それはブランケットの良さと、スリッパがあることだろう。ブランケットのふかふか感は、持って帰りたいとおもったくらいだ。たぶん、中国人だったら当然持って帰っていたことだろう。

成田到着後、本当ならバスで帰りたかったのだが、ちょうど良い時間に出発するバスが存在しなかったので、仕方なく何年かぶりに成田エキスプレスで帰った。乗る人が少ないだろうから、のんびりできるだろうとおもっていた成田エキスプレスだったが、同じ車両に乗っていた中国人団体が煩すぎるために、全然落ち着かなかったのが不幸だった。今回はあらゆる乗り物で、同乗する乗客が悪すぎて大変だった。

2013年のサイパン旅行


クリスマス時期には毎年どこかに行くことにしているのだが、2013年末も前年と同じようにサイパンにした。最近サイパン行きが続いている。ほとんどの理由は、単に友達がスターアライアンスのゴールドメンバーになるために、最低でもアメリカ領土発着が絡む路線を4便乗らないといけないという制約に関わるためだ。こんなふざけた制約なんかなくなっちゃえばいいのにとは思うのだが、制約を守るために一番手っ取り早いのがグアム経由のサイパン行きであるからだ。

それと、グアム経由でサイパン行きではなく、別の島にいくというのも考えなくも無いのだが、前年にサイパンに行ったときに魚がめちゃめちゃたくさんいたからという理由でお気に入りになったというもの。それだけでもなく、どうやら宿泊したところが人が少なくて、のんびりできるところだったということもあるのだろう。でも、綺麗な魚じゃなかったのに、あんなどうでもいいような魚でもよかったらしい。

サイパン行きの主な理由は友達がゴールドメンバになるためというのは前述のとおりだが、どう考えてもマイル数がゴールドの規定になるためには足らないような気がした。ということで、最初からサイパンあたりに行くのではなく、以前のように台湾やらシンガポールにいくという選択も後から考えればなくもなかったのだが、頭の中で勝手にサイパンにするという選択になっていたので、有無を言わさずサイパンに決めてしまった。

今回の宿泊先も、前回と同様、「マリアナリゾート&スパ」にした。でも、あのホテル、確かに広くて良いのだが、建設されてからもうだいぶ年数が経ったのが目立っているようで、なおかつ、海に近いからあらゆるところがさびているのが気になるところだ。

今回もサイパンに到着した後の交通手段がないために、事前に送迎を頼んでおいたのは、サイパンでは正しい選択だと思う。なにしろ、タクシーも少ないし、バスなんか無いので、ホテルに連絡して迎えに来てもらうことしかないのだ。

そうそう、今回のサイパン旅行では前回行わなかったことを中心に滞在しようということは決心していた。前回のサイパンでは、ホテルから1歩も出ないで、ずっとホテルのなかで過ごしていたということだったので、今回はホテルから出て街中にたまには行ってみれば良いかとおもっていたのだ。また、ビーチも、ホテル専用のごつごつしたビーチだけじゃ飽き足らないので、そのほかのビーチにも行ってみたいと思ったのである。

サイパン滞在中は常に27度以上の快適な気温だったので、本当にのんびりできたとおもう。やっぱり寒いときには暖かいところに移動して満喫するのが良いと思った。

六義園の紅葉

レポートとして遅くなったのだが、やっぱり秋の紅葉の時期はちょっと楽しみたいと思っていたので、紅葉が綺麗な場所に行ってみたかった。いろいろと東京の中でも楽しめる場所はあるのだが、昨年の秋である11月30日に行ったのは、六義園。六義園は、どちらかというと花見の季節と言う感じがするため、紅葉の場所というイメージが全く無かった。それでも実は東京都内ではそこそこ有名な紅葉の土地というのを聞いたので行くことにした。

六義園には実はこれまで行ったことが無い。名前は知っていたのだが、だいたいの場所も知っていたことは知っているが行くことは無かった。駒込駅から歩いて5分以内のところにある六義園なので、そりゃぁ、交通の便がいいからめちゃくちゃたくさんの人が観にいっているだろうと思ったら、案の定、激混み状態だった。なにしろ入園するまでに長蛇の列になっているというのが凄い。無料での公園ではないため、入園料を支払うための処理で滞っているためなのだ。

その待ち行列を通過したあとは、園内はかなり広いところなので、あれだけ人が待っていたというのが何故かウソなのではないか?と思うくらい、人が分散して楽しんでいるようだった。

園内を入ってすぐのところから絵になるようなことが盛りだくさんとして出てくる。場所によっては森のように鬱蒼としている場所もあるので、そういうところでは、フラッシュを使って弱い太陽光の補完になるような光を当てないと、白けた写真にしかならないので、ここでの写真撮影というのはなかなか難しい。
 
 
 
 
一番良いのは園の真ん中にある池を挟んだ光景だろうとは思う。十分な光があり、広いし、空と芝生と池とのコントラストが綺麗に映えるのはここだろうと思う。
 
 
それにしても、最近はデジカメもそうだがスマホでも十分に、そして簡単に写真撮影ができるようになったので、老若男女の自称カメラマンがアホみたいに多いのがビックリした。特に高齢者のひとによる写真撮影が多いこと多いこと。山登りもこれと同じような現象で、年寄りが結構多くなってきたと言う話を聞いたことがあるが、写真撮影をするために山登りをしているという感じなんだろう。

都内にはいろいろ大きな公園があることは良いことだと思う。是非、潰さないと残しておいて欲しい。

六義園
URL : http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/kouen/kouenannai/park/rikugien.html
Open : 9:00 - 16:30
Admission Fare : 300円