長崎は和洋中の料理が集まっているところでも有名な場所なので、食べることに対しては困る場所では全然無いところである。ちゃんぽん、卓袱料理、中華料理、トルコライスなどなど、スイーツの世界も含めたら、もう数え切れないほどの名産が長崎にはある。そして、実は魚の「あら」についても長崎は名物のひとつであるが、東京にいると、この「あら」はめちゃくちゃ値段が高い高級魚に入るので、なかなか口に入ることが無い。だが、長崎だとまだ比較的手ごろな値段で食べられるという話を聞いて、それでは早速食べてみたいと思っていた。
今回あらを食べるために訪れたところは、長崎の中華街からすぐ近いところにある「会席料理・銀鍋」というところだ。飲み屋街でもある銅座町にあるので、場所はすぐわかると思う。そして、この店は長崎の中でもちょっとした会議や集まりとしては、格式ばってやりたいとおもうときに使われているときのようで、ちょうど自分たちが行ったときにも、長崎大学だったかのOBたちが集まった会合をやるために、現役大学生がOB/OGたちを店に誘導しているというようなところに出くわした。
人気店であるということは知っていたので、長崎渡航前に席と料理の予約をしていた。ここの料理はアラカルトもあるのだが、是非コース料理を食べて貰ったほうが良いと思う。そのほうが「あら」の良さが本当に分かると思うからである。
店は1つのビルを全部使っているところなのだが、すべてがこの店のもの。4階建ての建物はその客層・グループの人数の規模に合わせて用意されており、すべての階が一様のしきりになっているわけじゃない。自分たちが通されたところは、2階の中小規模の宴会場になっている階で、部屋は「桔梗」という間であった。隣りのテーブルのおっさんたちが煩くて自分たちの会話が聞えないというような、大部屋雑踏系の部屋というわけじゃなく、グループごとに部屋で仕切られているようなタイプだったので、喧しいグループが居たとしても部屋の中は比較的静かである。
なんだか料亭みたいな個室部屋を通されたのだが、それはそれでなんとなく背伸びをしたような気持ちになるし、どういう料理が運ばれてくるのか、お品書きは用意されていたのだが、想像ができないものも結構あるので、料理が出てくるまでには料理に対する期待と、店のひとに馬鹿にされないようにしないといけないという不安が、あの待ち時間では心地よく、そして楽しい。料理が来るまでは当然日本酒でちょっと気分を高めてみる。
この時に運ばれた料理は以下の通り
・珍味三味 あら煮凍り
あらにぎり
からすみ
・造里 あら薄造り
・湯引、道具物
・煮物 あらあら煮
・焼物 焼八寸
・揚物 あら竜田揚
・鍋物 あらちり
・食事 鍋〆雑炊
・水菓子 デザート
上品であり、繊細な料理が次から次へと並んでくるのだが、どれもこれも魚のアラ。アラの魚の大きさから言うと、結構大雑把な味なのかと思っていたのだが、ところがいろいろな料理にされてしまうと、こんなにも同じものが違う味に感じるのかと思ったのは不思議だった。たまにはこういう1つの魚にフォーカスして料理を堪能するのも良いだろうと思う。アラの場合にはやっぱりこの店に来ることをお勧めしたいところだ。
<会席料理 銀鍋>
URL : http://www.ginnabe.com/
住所:長崎県長崎市銅座町7−11
電話番号:095-821-8213
予約電話:0120-218-213
営業時間:<平日> [昼]11:30~14:30 [夜]17:00~23:00
<日曜> [昼]11:30~14:30 [夜]17:00~21:30
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