ユナイテッド航空によるサイパン行きは、成田空港からしかいけない。ユナイテッドが羽田から出発するようなことをしたらいいのに、どうやらその努力は全く行っていないようだ。となると、面倒くさいながらも成田にいかないといけない。前回と同じ昼近い時間に出発する便でまずはグアムまでいくことになっていたのだが、早めに到着しておいて、例のごとくラウンジで朝ごはん兼のんびりということをしようとおもっていたので、ヨーロッパに行くときに成田を利用する時間帯と同じ、すごい早い時間に空港に到着した。
ちなみにこのときの渡航スケジュールは下記の通り。
◆往路 2013/12/21(Sat)
UA 827 NRT 11:05 - GUM 15:40
UA5077 GUM 16:45 - SPN 17:35
◆復路 2013/12/24(Tue)
UA5070 SPN 04:15 - GUM 05:05
UA 828 GUM 06:55 - NRT 09:40
上述の記載だけをみると、グアムでの乗り換え時間はたったの65分しかないので、乗り換えは大丈夫だろうか?と心配してしまう。なぜならグアム到着で、一旦統治下とはいえ、アメリカ合衆国に入国しなければならず、サイパンはアメリカ領土の国内とみなされているので、グアムからサイパンは国内移動にあたる。そこでグアムでパスポートチェックを行われることになるのだが、この列待ちがあほみたいに長いのである。ただ、サイパンに向かう人は、グアムで終わるひとと違って、別のレーンに並べばいいので、その案内を逃すと長蛇の列にならぶことになる。でも、こんな心配は全く必要がなかった。
出発時は何の問題もなく成田空港にも到着し、チェックインも出来た。ユナイテッドの場合は、空港では自動チェックインというものを使うことになることが多いが、あれ、操作するのに結構手間取っている人が多いんじゃないのかという気がするし、実際に、介助のように係員がべったり付き添っているというマシンも多かった。ということは、あのマシンを使いこなすほど効率化していないということを意味すると思う。そしてそのあとに搭乗券を発行してもらったら、預ける荷物があればそれをカウンターにもって行くという仕組みなのだが、なんとなく面倒くささが増えているだけのような気がした。
ただ、チェックイン時にユナイテッドの上級会員が一緒の場合には、エコノミークラスで予約した場合、プレミアエコノミーへの誘導が自動的に行われるのは便利だ。だが、これは空港の係員がいた場合でも同じ処理をすれば良いだけの話なので、早めに宝くじの当たり番号を知ったくらいのことしか分からないだろう。そして、今回は非常席口エリアのところに吸われたのはラッキーだったかもしれない。しかし、今回の行きはこの時間が苦痛に感じた。というのも、通路を挟んで真ん中4席に座っていた奴らがガラが悪すぎた。ワゴンから勝手にモノを取ってくる、ゴミを勝手に返す、出発時にもシートを倒したままにしてCAにめちゃくちゃ怒られる、着陸寸前になって「トイレ行きたい」と行って席を離れてCAにめちゃくちゃ怒られるなど。ただ、こういうガラが悪いやつらを含めて、ユナイテッドのCA自体、客全体をゴミ扱いにしている航空会社なので、CAから見たらゴミがなにか騒いでいるというくらいしか考えていなかったことだろう。
そして、出発については「予定通り」遅れた。20分の遅れである。出発間際までラウンジにいることにしたのだが、ラウンジ内のアナウンスで「遅れます」と言われたので、たいして食い物もなく、お茶くらいしか飲むものが無いつまんないラウンジで、ネットでもつなげて時間を潰すしかなかった。ユナイテッドのラウンジって、なんでただ広いだけで何も無いつまんない空間なんだろうか。動物の餌なみの食べものしかないし、飲み物もたいしたことがないのだが、まぁ、無いよりはマシだったろう。
グアムまでのフライトで出された昼食に該当するご飯は、やはり予想通りショボかった。①ポークソテーのご飯と、②ナポリタンソースのご飯のの2種類である。どちらもしょうもなくまずい。やっぱりアメリカ人が対応するものって本当にダメだわ。期待はしていなかったのだが、むしろ苦痛になるほうがイヤだ。アメリカって本当にイヤだ。でも、アメリカ・マンセーの人がたくさんいるのも事実だから、あんまり文句は言わないことにする。
グアム到着後には、入国審査をして次にサイパン行きの飛行機に乗ることになる。出発自体が遅れたのだから、到着も遅れたのは当然である。時間にしたら乗り換え時間が40分程度しかなくなっていた。最初予定でも「時間が足らないのかも」と思っていたが、もっと足らない状態になっていた。さらにいうと、サイパン行きに乗る際には、入国審査が終わったらそのまま出発ゲートに行けばいいかというとそうじゃない。一般的にグアムから出発する人と同じようなやりかたで、荷物検査兼搭乗券の確認をさせられたうえで、搭乗口付近に集合させられるのだ。
こんな作業をされたのでは、いちおう存在しているグアムのラウンジに入れる権利を有していたとしても、本当にラウンジを利用できる時間はないとおもったので、さっさと搭乗口に移動することにした。しかし、誰もいない搭乗口前には、サイパン島入島に伴う書類の記載用紙はおいてあるだけで、係員がいなかった。しょぼくれた係員がやってきて「遅れる」と口頭アナウンスされる。でも、いつ出発するのかわからんないんだよねーとのこと。グアムとサイパン間は、小さい飛行機でいき、サイパンからの折り返し便になるため、その飛行機がまだサイパンを出発していないというオチ情報だけはわかった。最終的には出発が1時間5分も予定時間より遅れるということになるとはこの時全くわからなかった。こんなに遅れるんだったら、早めにラウンジに行って、のんびり酒でも飲んで「まだ飛行機は来んのかっ、ゴラァ!」とクダを巻いていても良かったんだと思った。
乗る予定の飛行機はもちろんプロペラ機。それはそれで仕方ないと思っている。前回もそうだった。今回も搭乗ゲートは名ばかりで、ゲートを降りたら滑走路で、飛行機が止まっているところまで、各自歩いていくというものだった。
サイパン到着後、のんびりした係員による荷物引渡しがおこなわれたあと、やっと空港から外に出られた。そこに迎えに来ていたひとが「遅いよー」と嘆いていた。そりゃぁそうだろう。こっちだってこれだけ遅延するとは思わなかったんだし。それでちょっと疑問に思ったことがあったので、その迎えに来た人に聞いてみた。「ホテルを出るときに遅延になるかどうかって確認はしなかったのか?」と。そうしたら「ホテルを出るときには定刻到着だとアナウンスがあったから、それを信じて空港にきた。そしたら、1時間くらい遅れると知って、オーマイガーっと思ったよ」とのこと。分かる。その気持ち。自分たちもグアムの空港で同じような境遇にあって、ゲッソリした感じでゲート前で出発を待っていたもんっと返答したら、いきなり短時間ながら同志発見というような状態になって、そのあと、ホテル滞在中はただでさえフレンドリーなひとたちなのに、余計フレンドリーになって、ほとんど顔パスでホテル内で何をするにもオッケーになったのは面白い。
帰国時は、早朝4時15分出発の飛行機であったので、夜中の2時にチェックアウトをして、空港まで送ってもらった。夜中のサイパンは何も車が通らないので、かなり寂しい。そして、2時であれば通常すごい眠い状態だとは思うのだが、空港まで行く間の道中は全然眠くなかった。チェックインをしたあと飛行機を待つまでの間が一番眠くて仕方なかったのだが、それはサイパンの空港では特に何もすることがないし、円安になっているので空港のDFSで何か買おうとする気も起こらない。
さすが早朝4時15分。この飛行機に乗っているのはたったの40分程度だろうと思うのだが、席に座った途端にお休み3秒で寝てしまい、グアムに到着し、車輪が地面についたショックで目が覚めた。たぶん飛んでいるときに、お茶のサービスがあったかもしれないが、そんなものがあった形跡も残っていない。
グアムでの乗り換えには少し時間があったので、少し眠気覚ましとしてラウンジでコーヒー類をいただくことにした。いちおうドーナツのような軽食があったのだが、これがすごい甘いの。さすがアメリカ。味が濃いことだけは世界一。それと日本人向けにしたんじゃないのかと思われるラウンジのアレンジぶりがおもしろかった。ただ、前回のグアム通過の際には、難民避難所のようにめちゃくちゃたくさん人がいたのに、今回はあんまり人がいなかったので、なんとなく落ち着いた感じで出発までの時間を過ごせた。
そういえば、グアムから成田の帰りの飛行機は、実はサイパンチェックイン時にビックリしたことがあった。それはチケットを見たら、いきなりビジネスクラスになっていたからである。どうやらビジネスクラスが空いていたからと思うのだが、一緒に行っていたユナイテッド上級会員のおかげで(?)自動的にビジネスクラスにされたのかもしれない。特に悪い乗客として登録されているわけじゃないので、優良顧客になっていたのかもしれないが、その選抜についてはよくわからない。
さすがにビジネスクラスだと対応が違う。ユナイテッドのエコノミーシートのときには、CAによる乗客のゴミ扱いは甚だしかったが、ビジネスクラスではさすがに座席数がすごい少ないと言うこともあるのだろうが、最初に席につくときから丁寧な対応をしてくれたような気がする。更に言うと、暇なのかわかんないのだが、頻繁にCAが何かを対応しようとやってくるのが実は鬱陶しいとさえ思うようになった。それとウェルカムドリンクを持ってくるのは良いのだが、乗客がまだ席にもついていないときに持ってくるので、荷物の整理とか毛布をかけるとかそういうことをする前の状態で飲み物をもらって、どこにおいておけば良いじゃいと、本当にCAのタイミングの悪さは目立った。彼らにとっては「素晴らしいサービス対応」とは思っているのあろうが、それは彼らのタイミングで提供しているという自己満足でしかなく、乗客目線で対応しているわけじゃないのは明白だった。予想通り、このウェルカムドリンクについては、こぼしてしまった。
さて、ユナイテッドのビジネスクラスにはアメニティが存在する。でも、最低限のものがあるので、感覚としては、シンガポール航空の深夜便に飛行する飛行機で貰えるアメニティと同程度と思って良い。ただ、違いが2つあるとすれば、それはブランケットの良さと、スリッパがあることだろう。ブランケットのふかふか感は、持って帰りたいとおもったくらいだ。たぶん、中国人だったら当然持って帰っていたことだろう。
成田到着後、本当ならバスで帰りたかったのだが、ちょうど良い時間に出発するバスが存在しなかったので、仕方なく何年かぶりに成田エキスプレスで帰った。乗る人が少ないだろうから、のんびりできるだろうとおもっていた成田エキスプレスだったが、同じ車両に乗っていた中国人団体が煩すぎるために、全然落ち着かなかったのが不幸だった。今回はあらゆる乗り物で、同乗する乗客が悪すぎて大変だった。
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