前回と同じマリアナ・リゾート&スパを利用したサイパン滞在では、エグゼクティブツインルームというタイプにした。このホテルは、客室タイプの部屋とヴィラタイプの部屋とあるのだが、その客室タイプの普通の部屋がエグゼクティブツインルームである。名前からするとすっごい部屋だろうとおもうが、まぁ一般的な部屋だ。全室オーシャンビューというのは確かにそうで、なぜなら海沿いに建物が建っているから、全部海が見えまっせというだけのこと。朝食は付いていないのだが、1部屋USD160だから、まぁ、安いと言えば安い。
チェックインをして通された部屋はホテルの建物の一番上の階の真ん中である2403号室。部屋の前まではゴルフのキャリーカーみたいなのに乗せられていくのだが、部屋に入ってみて正直驚いた。なぜなら普通の部屋だと思っていたのに、勝手にアップグレードされて一番上のクラスであるエグゼクティブスイートルームになっていたからだ。ここのホテルは1つの部屋でさえもめちゃくちゃ広いところで有名なのだが、それを2つ分を余裕で使っている贅沢な部屋の使い方をしているスイートルームは、いったいこの部屋全体に雑魚寝で寝たら100人は寝られるんじゃないのか?というくらいめちゃくちゃ広い。だいたい、無駄に広いリビングルームなんか、どう使えば良いのかわからないといったところだ。ホテルの部屋は広いほうが良いと思っていたが、あまりにも広すぎる部屋だと、どうつかっていいか、根が貧乏性なので迷ってしまう。
部屋の中には部屋の人が使って良いような備えつきのPCがある。しかし、PCを立ち上げてみて驚いた。OSの基本は英語なのだが、入っているアプリケーションが、中国人およびロシア人が良く使うアプリがわんさか入っているからだ。もちろん、こんなアホみたいなPCからgmailやhotmailなど、まともに個人情報に関するサイトへアクセスしたものなら、全部情報が抜かれるに決まっている。だいたいPCの設定上、管理者モードで立ち上げっていること自体がホテルとして管理がなっていないということと同義だ。なので、こういう備え付けのPCをホイホイ使うアホにはなりたくないものだ。ただ良いことに、このPCに繋がっているケーブルを使えば無料でLANが利用できるというもの。本来なら無線LANも使えるのでそれを利用すればいいのだが、1日辺りUSD7、3日あたりUSD15の費用がかかることになっているので、そんなものに金を払うんだったら、無料を使っちゃえとなる。日本から持ち込んできた有線を無線化するアダプターをこのケーブルに繋げてしまえば、無料で無線LANの環境が出来る。ただ、残念なことに、このホテルのLAN環境は非常に悪い。停電は頻繁にあるし、ネットワーク環境が腐っているというほど安定していない。よって、ネットが使えればラッキーだし、使えないこともよくあるというものと思って良い。これでよく1日あたりUSD7もふんだくるよなと呆れてくる。
客室の様子をもう少し掲載したい。まず、他の部屋には無いものとして台所がある。電子レンジもあれば台所もあるし、流しもあるので、ほとんどここで生活できるんじゃないのか?とおもうようなつくりになっている。こういう環境だったからこそ、ホテルから出て、外のスーパーでいろいろ買ってきて、それでご飯を作ったり、飲んだくれるというのもありだなと考えたのは言うまでも無い。なにしろ、ホテルで買えるものは限られているし、ホテル価格なので結構高いからだ。
それと、お風呂場は広い湯船とシャワーが別々になってるので、とても便利。それも広い洗面台になっているので、2人で泊まっているのであれば、2つもある洗面台をそれぞれで使うのもありだろう。アメニティも普通に揃っているのだが、1つだけ難点があることを述べておきたい。それはタオルが臭いのだ。ちゃんと乾かしていなくて、生渇きのままそのまま放置したことがある経験がある人なら分かると思うが、あの生臭い臭いが、新しいタオルに換えてもらってもしているので、これが気に食わない。
もう1つ部屋に関して気に食わないことがあるとすれば、それは部屋の掃除をする時間があまりにも遅い時間に行うことだろう。例えば、10時ごろに部屋を出て、外でうろうろして一旦15時ごろに戻ってきたとしても、まだ部屋が片付いていないときがよくある。どうも部屋の掃除をちんたらぽんたらやっているような感じなので、いつまで経っても部屋が片付かないのだろうとおもう。サイパンはずっと暑いので、暑くて働くのがイヤになるというのもわからなくもないのだが、それは仕事なのでちゃんとしてくれよーとおもう。従って、部屋をしばらく空ける場合には、フロントかハウスキーピングに電話連絡して「部屋の掃除をしておいてねー」と言っておいたほうが良い。
そういえば、今回の滞在中、トラブルが生じた。普通にふらふらーと部屋に帰ってきたときに、非接触型の鍵にドアが反応しないという症状が出たのだ。本当なら鍵をドアノブに当てると、カチっという音がするのに、全く反応しない。他のホテルでも実は似たようなことが起こったことがあるのだが、それは非接触型の鍵に、磁性を帯びたものを一緒に持っていると、鍵のデータが吹っ飛んでしまって、鍵の役割がなくなってしまうという症状に出くわしたことがある。例えば、デジカメのカバーが磁石式の留め金になっている場合、そこに鍵を近づけているとデータが吹っ飛ぶのである。その経験から、最初フロントに行って「鍵が反応しないんですけどー」ということを連絡して、再度鍵情報を入れてもらった。しかし、別の部屋の人間が鍵をわざと申告して、その部屋に入らないように、いちおうセキュリティの関連から部屋まで付いてきた。まぁ、それは分からなくも無い。そして、新しくデータを入力してもらった鍵を使って、改めて部屋の鍵を開けようとした。しかし、開かない。2枚持っていた鍵カードのどちらを使っても、カードをどの向きにしても反応しない。ホテルのセキュリティも「おかしいなぁー」と怪訝な顔をする。なにやらカードをいろいろ実験的にドアに接触したりしたあと、セキュリティがどこかに電話を掛け始めた。後で話を聞いてみたところ、そのセキュリティ担当者はエンジニアに電話をしたと言っていた。5分以内にエンジニアが来るから待っててくれと言って、自分はどっかに言ってしまった。友達と2人、ぽつーんと開かないドアの前で途方にくれて待っている。そんなときに暗闇からエンジニアらしき人がやってきて、ドライバを取り出し、なにやらガチャガチャとやり始めた。結果的にはドアに設置されている認識用の受信機にあたる部分が乾電池で動くようになっており、その乾電池のバッテリーがなくなったことが原因だったようだ。だから、ドアの乾電池を新しいものに変更して、事態は終了。こんなことって初めてだったから、「よくあることですか?」とエンジニアに聞いてみたところ、「うーん・・・1ヶ月に1度はあるね」とのこと。非接触型の鍵になっているところは同じつくりになっているようなので、鍵が反応しなかった場合には、この乾電池を疑うのもありだろう。そういえば、似たようなことが昔あったことを思い出した。どこかのホテルで、部屋の中にあるセーフティボックスが、いくら暗証番号を入れても開かないという状態に陥ったのだが、最終的に暗証番号自体が反応しないということになって、傍でベッドメイキングをしていたハウスキーパーに「なんかダメなんだけどー」と話をしたら、セキュリティの人がやってきて、がちゃがちゃやっていたら、結局電池切れだったことが原因だったというのがあった。それと同じことである。それにしても、部屋のドアも開閉するときに、すごい大きな音がするし、営業を始めて何年経っているかわからないようなホテルなので、建物のメンテナンスもいい加減ガタが来ていると思う。そのうち大掛かりな修繕をしてもらいたいものだ。
そういえば、エンジニアが暗闇からやってきたということを記載したが、ホテルの廊下に当たる部分は実は全体の1/4くらいしか電灯がついていない。他3/4には電球さえもついていないというものだ。だから、全体的にかなり暗く見える。ただし、その廊下に当たる部分も半屋外のようなものなので、月明かりを電灯の代わりにするということもできるわけだ。なんとも優雅なものだとおもう。
ビーチに行くときにはタオルをフロントから貰うことになるのだが、そのときにはタオルは部屋の鍵と交換で貰う。そして、タオルを返すときに鍵を返してもらうという仕組みになっている。そのタオルは部屋のタオルとは異なり緑色をしているので、部屋にある茶色のタオルを持って出歩いていると、めちゃくちゃ怒られるので注意である。
ホテルに泊まっている人は日本人も多少はいたのだが、どちらかというと韓国人が異様に多かったと思う。そして次に多いのはロシア人。中国人も多いほうだとは思うのだが、韓国人とロシア人に比べると少ないと思った。ただ、中国人と韓国人は、食べ方と喋り方が汚らしいので、すぐに日本人ではないということはわかる。例えば、朝食のときにはバイキング形式になっているので、好きなものを好きなだけ自分のテーブルに持っていくということをするのだが、これに便乗して、食パンをあとで自分で部屋で食べるためなのか、そのままプールに行こうという格好をするために持ってきた袋にちゃっかり忍ばせて朝食会場から出て行くというようなことをしているやつらをたくさんみた。ロシア人や日本人はそんな汚らしいことは絶対しない。それに、声がデカい。うるさい。折角のバカンスが、こいつらのおかげで一気に冷めてしまう。それにしても、ロシア人が多いのはなぜなんだろうか?モスクワあたりからグアムにいく直行便があるのだろうか?それとも、単なる南国への憧れとして来ているだけなのだろうか?
ホテルには日本語の新聞はロビーに行けば読むことが出来る。しかしながら、この新聞があまりにもタイムリーではなさすぎて、1週間は昔の新聞になっているので、読む気がしない。毎日日本と直行便が運行しているというのに、この情報の少なさはどういうことなのだろうとおもう。もしかしたら、客としてこのホテルにやってきた人が元々持ってきた新聞をそのまま置いているだけというオチだったら笑える。
メディアといえば、テレビもいちおう日本語のテレビ放送はある。NHKとCS朝日は見ることが可能だ。それと現地の観光地ばかりを1日中流している宣伝チャンネルも日本語で存在するのだが、これもひと通り見ちゃうと見飽きてしまう。
ホテルのスタッフは本当に良い人たちばっかりだ。のんびりしているという感は拭えないのだが、それは南国だから仕方ないことだし、言えばちゃんと仕事をするし、特に文句を言うことは無い。ただ、客層がどうも悪すぎる。韓国・中国の人たちが多いというのが落ち着きを無くすところだと思う。日本語を話すスタッフの人もいるので、英語が不自由なひとでも安心して滞在することができるだろう。韓国語と中国語ができるスタッフがいるのかどうかは不明。ただし、ロシア語ができるロシア人スタッフはいたことは確認した。
滞在中の朝ごはんは元々つけない形式で予約をした。食べたければそのときに考えれば良いじゃんという理由だからということもあるのだが、最終日は夜中の2時にはチェックアウトをするわけで、それなら朝食をつけておくと、1食分無駄に不要になってしまうから、それだったらつけないということにした。もし後から朝ごはんをつける場合には、1人あたり18ドルを払えば食べられる。あの程度のご飯に18ドルかーというのは考えてしまうのだが、他に食べものが無い環境なので、食べたいときには仕方が無いだろう。ただ、同じ場所が夜だとちゃんとしたレストランになる。このレストランは、他のホテルに泊まっているひとでも、夕御飯だけを食べるためにやってくるくらい、サイパンの中では格式高いレストランのようで、確かに夕御飯のときに提供されるご飯の質はなかなか良い。街中にある専門店に比べても見劣りしないような味だ。
のんびり南国リゾート気分を満喫するというのもここでは良いと思う。ただし、もっとホテル施設が綺麗だったらいいのになーと思うのは贅沢な考えだからか?
マリアナリゾート&スパ
URL : http://www.marianaresort.com/
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