2014/01/03

四海楼へ再来訪(長崎)

長崎での最初の昼ごはんは、やっぱり長崎ちゃんぽんじゃないと、なんとなく盛り上がらないだろうと思っていたので、ホテル前に存在していた巨大ビルの「四海楼」にいくことにした。ここが日本全国に広まっている「ちゃんぽん」と「皿うどん」を生んだ本拠地なのである。決してファーストフードチェーンである「リンガーハット」がちゃんぽんの生みの親ではない。

実は四海楼は初めての訪問ではない。今回で2回目なのだが、やっぱりまずはドキモを抜かされるのは、その重厚な中華風の建物だろう。高さ5階建ての建物は、ほとんど全部レストラン。ただ、一般的に使われるのは、だいたい最上階の5階にあるレストランだろうと思うが、そのほかは、個室が用意されているところなので、中規模から大人数で会食をしたいという人であればそういう部屋を使ったほうが良いだろうと思う。
5階にあるレストランにはエレベータで上ることになるのだが、このエレベータに乗ることから実は席の戦争が始まっていると思っている。下から上ってくるエレベータに乗る際には、できるだけ最後に乗りたい。というのも、レストランフロアにやってきた場合には、最初にエレベータから降りることができるわけで、そのあと、絶対待たなければいけない待ち行列の先に並ぶことができるからだ。

ここでご飯を食べるということを考える場合には、最低でも待ち時間は30分はかかるということは当たり前なので、それに耐えられない人は、ここには来てはいけないと思う。それだけここのレストランは日頃から混んでいるわけだ。何時だから空いているというのは、たぶんこのレストランは無いと思っている。ただ、時間が経過して待つのは平気な人だとしても、目の前で食事をしているひとたちの様子を強制的に見せられるような形で待たされているのは、正直、目の毒だと思う。目の前に居る人が、美味そうにちゃんぽんをズルズルっと食べているのをみていたら、それを食べられないで、店のガラス窓ごして、店内で食べている人の様子を観ている貧乏人の子供のような気持ちになってしまいそうだ。
 
とは言っても、ここの5階のエリアは、同時にご飯を食べられる人数というのは、ゆうに100人は越えることができるだろうとは思っている。それだけ広い。それも、目の前には長崎港の港が見えるわけだし、その向こうの山まで見られる、大きな窓があり、天井が高くなっており、たぶん八角形の形になっている建物からの景色はとても気持ちが良いと思うので、我慢してでもこのレストランで食べたいところだ。
ここで頼んだのは、当然のちゃんぽんと、皿うどんと、角煮まんじゅうだ。どれもこれも長崎の名物になっているもの。
 
 
やっぱりちゃんぽんと皿うどんは、待たされた感があったかもしれないが、お腹が好きすぎて、一気に食べてしまった気がする。それだけに美味い。あのちゃんぽんに使われているスープが特に美味い。あの旨みがなかったらちゃんぽんを食べている気にならないのだろう。単なる太麺と野菜食べているだけになってしまうのだ。皿うどんも同じ。固焼きそばとは異なり、焼きそばとも違うあの食感がいいのだ。角煮まんじゅうは、正直、いまでも台北の極品軒の角煮が世界で一番美味いと思っているので、それに比べると、やっぱり味が劣る。

ご飯を食べたあとは、1階にある四海楼が持っている博物館に行ってみるといい。もちろん無料で内覧することができるのだが、ここは四海楼の歴史が詰まったところでもあるわけで、最初のころ、中国からコックがやってきて店舗経営をする際の様子や、店内の様子、そして料理に使われている食器やメニュについても展示されている。そして、ちゃんぽんという名前がつけられたいきさつは、ここにも書かれている。
 
 
著名人もかなりたくさん訪れおり、岸元首相、長谷川町子、山下清などなど早々たるメンバの残した様子が展示されている。それにしても岸元首相は達筆だなぁーと本当に感心する。これくらい筆が巧く使えたら、なにに記載しても絵になると思っている。現代人は筆を持たなくなったので、こういう歴史的な遺産が生まれないし、残らないのが残念だ。

四海楼
URL : http://www.shikairou.com/
営業時間:11:30 - 15:00, 17:00 - 21:00
住所:長崎県長崎市松が枝町4-5
電話番号:095-822-1296

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