2007/05/24

Le Meridien Phoenicia


マルタで泊まった場所は、ヴァレッタのバスターミナルのすぐ傍にある、メリティアン系のホテルである「メリディアン・フェニシア(Le Meridien Phoenicia)」だ。マルタ島ではたくさんのリゾートホテルがあるのは知っていたが、何処に行くにも、マルタではバスで移動しなければならないという点を考慮すると、バスがヴァレッタを中心に放射状に走っているため、ヴァレッタに泊まっていたほうが何かと便利だろうと考えたのが理由だ。確かに後から考えても、マルタのなかを色々観光として遊びにいくのであれば、このホテルに泊まったのは正解だったと思う。2度目以降、マルタでのんびりと過ごしたいという人であれば、他の場所で泊まるのも良いだろう。

今回は、事前に楽天トラベルで予約と支払いをしていたので、実際には支払いはする必要が無い。だから、クーポンの代わりになる予約表を渡して、すんなりチェックインだったのだが、ちょうど暇な時間帯に到着してしまったらしく、チェックインカウンターの人たちは、やたら話し掛けてくる。日本人が珍しいのかな?と思ったが、そうでもない。大体が団体旅行で来るのに、個別旅行で来たのが珍しく思ったらしい。そんなに日本人って団体旅行をする客だと思われているのかな?と思ったが、それは翌日の朝食のときに、よくわかった。朝食会場には、日本人を結構見かけたが、だいたいが、団体旅行でマルタ滞在1~2日というような人で、それも年配のほかのヨーロッパはもう行ったことがあるから、ちょっと趣向が変わったところに行ってみたいという主旨で来ているおばさん・おっさん達だったからだ。

部屋はというと、シンプルながら結構ひろいベッドと、ちゃんとアメニティも用意されていた。

クローゼットも広いので、たくさんの服が掛けられるので、これは重宝。一緒に旅行したやつが、途中で洗濯をして、その洗濯物を干すために、たくさんハンガーを使う必要があって、便利だったようだ。
ヨーロッパのホテルに泊まると毎回おもうのだが、テレビとネット環境は、どう考えてもアジア諸国の同等レベルのホテルに比べて設備が悪いと思う。それは仕方が無い。ちなみにマルタのホテルでは、マルタの放送局はもちろんだが、イタリア、ドイツ、フランスの放送局は全部見られる。面白いのは、チュニジアとトルコの放送局も見られるところが、アラブに近い場所なのだなと実感できる。しかし、何を言っているのか全然意味がわからない。そういえば、マルタ滞在中、ほとんどテレビを見なかった気がする。時間を知るためにテレビをつけていたことはあっても、大して面白そうな番組がやっていないので、見なかったのだ。

朝食は1階の、正面玄関前にある大型レストラン会場で取ることが可能だ。レストラン会場前のところは、これまたロビーの代わりに使っている広いスペースがあり、色とりどりのソファが並んでいるのは綺麗だ。

朝食は、メリディアンであるため、それなりにまともなヨーロピアンスタイルのご飯が食べられる。ホットミールはもちろんだが、ヨーロッパでは当然では有るが、豊富なパンの種類は絶妙。最初は気付かなかったが、サラダ類もちゃんとあるので、ビタミン不足になることは無い。よくありがちなヨーロッパスタイルだと、肉ばかりでサラダが無かったりするが、そんなことはここではない。コーヒー・紅茶類も、デフォルトだと、普通のコーヒーやダージリンが出てくるが、注文時に言えば、カプチーノも飲めるし、紅茶もTパックではあるが、色々な種類のものを提供される。朝ご飯はしっかり食べれば、昼ご飯は適当に食べてもいいので、毎回ちゃんと朝ご飯は食べる。朝の弱い人と旅行をすると、「食べなくてもいいから、寝ていたい」といわれたりするが、それでも強引に連れて行く。

ホテルは空港と結ぶリムジンバスは特にない。だから、空港に行く場合には、ホテルのコンシェルジェに頼むのが一番だ。だいたいがドアマンが兼用だったりするので、その人に言えば、タクシーの手配はしてくれる。料金はホテルからだと決まっているようなので、事前にホテルマンに確認すれば良い。降車時に料金を払うが、そのときにはホテルマンが言った値段を払えばよい。ただし、チップを上乗せして払うのが必要。
これは、夕方ホテルの外から撮った写真。夕陽を浴びてとても綺麗だったので、思わず撮ってしまった。
ホテルの部屋から、ヴァレッタのバスターミナルを撮ってみた。このように、バスターミナルは、中央の噴水広場を中心に、おなじみの「猫バス」がたくさん止まっていて、行き先によって、バスの止まる位置が違うが、行き先は記載が無い。バスについては別途記載したいと思う。

ホテルからは、マルタの城壁の各部分が見えるのだが、その一部に緑で映えた部分がある。最初は難だろうと思ったのだが、ここがなんと、マルタのサッカーチームのホームグラウンドだった。城壁の街という点を利用している点に感動してしまった。部屋からだと、練習風景がとても小さくしか見えないので、双眼鏡でじっくり眺めた。
ちなみにホテル名にもなっている「フェニシア」だが、これは、古代地中海沿岸を支配していた「フェニキア」に因る。世界史の授業でしか見たことが無いような単語だが、確かにここはフェニキア人の本拠地になりえた場所だろう。なぜなら、すぐ傍にシチリアやカルタゴといった場所があるのだから、マルタもその中間にある地点に存在する島なので、当然フェニキア人が住んでいたことだろう。マルタの人はフェニキア人の末裔だと思っているのかもしれない。

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