2012/02/10

姫路城に関する書籍

世界遺産にもなっている「姫路城」は日本人なら一度は行ったほうがいい素晴らしい城であることはいうまでも無い。通称「白鷺城」と呼ばれるように、あの堂々とした風格の建物は、新幹線の姫路城を降りて、そこから真っ直ぐに伸びた道を通して見られる白く輝く城は溜息が出るばかりである。何と言っても、それは戦中の空中にも被害がなく残っていたことだろう。

現地に行くと、地元の人が無料ガイドをやっていたり、団体のグループだと、引導するガイドが説明をしてくれたりする様子をみることができるが、個人で行く場合には、立て看板くらいしか実は説明書きが無いので、よほど事前に姫路城のことを知っていないとあまりよく楽しめないんじゃないのだろうかと思う。とは言いつつも、姫路城全体はとても複雑で、歩くたびに説明が必要なものばかりが集積している場所であるから、なにも説明が無い場合には、とても有名なものだったりするのにそれをスルーして見学してしまうことになりかねない。

ということで、個人的に姫路城にいく場合には、なんらかのガイドブックを持っていったほうが絶対いいだろう。もちろん事前勉強をしていったほうがより一掃楽しめることであるのは言うまでも無いが、説明があるのと無いのとでは、全然当地での知識と記憶の濃密さは全然違うことだろう。または、姫路に行ったら姫路城は当然だが、ちゃちゃっと見て、他のところに行こうと思う人は多いと思うのだが、そういう気分を止めさせることができるくらいじっくり腰を落ち着かせて見学できるものだと思う。あまりいろいろなところにいくと、帰ってきた時に記憶が薄れるという意味では、是非当地で濃厚な姫路城見学がをしたいものである。特に、日本を代表とする城であれば、なおさらだ。

そこで紹介したいのは、姫路城に関する書物2種だ。文章だけ載っているという解説のものも家に保管したい書籍としては有益ではあるのだが、どうせなら、現地に行ったときに、片手に持って歩きたい書籍という意味で選択してみた。どちらの本も、カラー写真満載の掲載になっていて、必要最低限度の各見所の説明はもちろんのこと、姫路城全体の歴史や各場所でなぜこういうものを作ったのかや、どう利用していたのかというのを説明している点では、とてもわかりやすい内容になっているという意味ではそこはお勧めできるところだろうと思う。
どちらの本も薄くて軽くて良い本なのだが、まずは小学館101ビジュア新書から出ている「名城をゆく」シリーズになっている「姫路城」である。こちらのシリーズ化している本は、他に名城と呼ばれている城も別冊として刊行しているのだが、その中の姫路城版である。こちらの本のほうは、姫路城の各箇所の説明はもちろん記載しているのだが、姫路城に纏わる周辺歴史についても丁寧に解説している。姫路城は誰が立て、なんのためにこの城を使い、城主と民衆はこの姫路城をどのように思っていたのかというのが解りやすい。派生して、姫路城だけではなく、姫路城の城主の変遷に繋がる事件等の紹介しているので、建物としての建築学的視点のほか歴史民俗的な視点からも探求したい人にはとても参考になる本だと思う。もちろん、どのページもカラー写真が掲載されているので、資料もわかりやすい。本物の資料については、現地に行って直接見ればいいのだが、書籍化したほうが見やすいという場合もあるので、重宝できるだろう。もう1冊は、神戸新聞の関係組織が企画し出版した書籍「世界遺産・姫路城遊歩ガイド」であろう。こちらは先ほどの書籍よりも一回り大きいサイズなのだが、これまた薄い。一回り大きいというが、るるぶみたいな大きさのものではないので、コンパクトで持ちやすい。この書籍のほうは、城の内部の様子が結構詳細に説明されているし、写真がとても豊富だ。もちろん、先の本も内部の説明や写真はある。が、簡潔な説明と写真で説明をしているという点では編集者の手腕に因るところだとは思うが、姫路城に実際に行かなくても,行った気にさせてくれる点では、十分に事前研究するには有効な書籍だ。

内容はどちらも過不足なく掲載されているので、どちらか1冊だけ持っていけばいいと思われる。贅沢言えば、どちらも持って行ったほうがいいんじゃないだろうか?現地では、本当に地図くらいしかもらえない。カバンが重くなるから1冊でいいやというひとがあるのであれば、それは1冊でもいいとおもう。

本を読むより、やっぱり姫路城を生で見て、実際に内部に入ったほうがいいに決まっている。

姫路城
URL : http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle/

名城をゆく2 姫路城
著者:小学館「名城をゆく」編集部
出版社:小学館101ビジュアル新書
発売日: 2009/12/1

世界遺産 姫路城遊歩ガイド
著者:寺林 峻 (編集), 北村 泰生(写真)
出版社:出版社: 神戸新聞総合出版センター
発売日:2009年4月20日


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