2012/04/11

4月になったらがんばろうと思っている人たちが多くて困る

日本では4月は何かを始めるスタートの時期である。まずは、最初にリーマンの世界でスタートが始まる。この間まで好き勝手に過ごしていた学生が、4月1日から社会人としてスタートするというもの。それと、既にリーマンとして生活している人も、4月1日付けで異動をして、新しい職場でいろいろチャレンジをするというような人も居ることだろう。そのあとには新入学生が登場する。学生もどの階級の学校かによって、新入生の始まる時期が違う。一番早いのは大学生で、一番遅いのは小学校だろう。

いずれにしろ、4月の第一週というのは、上記の新人たちが、気合を入れてがんばろうとおもっており、そういう人たちが朝の通勤電車にわんさか乗り込んでくるのである。一番空いているのは、その新人たちがやってこようとする直前の3月終わりと、お盆の時だと思うのだが、まぁ、4月の第1週から第2週あたりの、新人たちの気合の入り方がハンパないときの電車の混みようは本当に嫌だ。

社会人に関して言えば、リクルートスーツをそのまま働くためのスーツに転用して、それでいかにも新人ですというのを丸出しにしているのは、見ていてすがすがしいという気はする。ところが、それは会社の中に居る間だけのことである。通勤時間帯での新人というのは、特に地方からやってきたやつらにとって、東京の電車の混みようになれていないことと、人込みに流されて、暗黙の了解のように人の流れになっているところに乗れない人も結構居るために、何やっているんだよー、こいつは!というような人が結構、駅のコンコースや改札口傍のところにはたくさんいる。更に言うと、特に地方出身者は、東京のひとが駅の中をさっさと歩くスピードに付いていけない人もいるみたいで、そのうち慣れるんだろうが、一人だけ周りのスピードに遅れるために、その後ろを歩いていると、本当にイライラしてしまうときがある。

通勤電車で言うと、特に新人や新しい職場に移ったひとは、最初は職場のひとにいい印象を持ってもらおうとするあまりなのか、始業時間のだいぶ前に会社に到着するような時間帯の電車に乗る人が多いみたいで、そのために早い時間帯なのに異様に混んでいるというときもあるのだ。ただ、人間、長く気合が入っていることを続けることができないようで、2週間もすれば、だいぶチラホラと分散して出勤してくるようになることだろう。もっと言うと、学生も含めて4月だけは早い時間帯に乗っている人が多いけど、ゴールデンウィークという、途中の中休みを経過してしまうと、その気合は全くなくなってしまうようで、ゴールデンウィーク後の電車は、普段の通りの混雑振りに戻ることになる。

社会人だけではなく学生なんかもこの現象は同じなのだが、学生なんか最初だけ登校して、そのうち学校に来なくなるんだから、最初からいかなければいいのにと思ってしまうのはダメだろうか?日本の大学は勉強しなくても卒業はできる仕組みになっている。人間関係を保ち、いかに横のつながりを作って、過去問を仕入れて、情報を収集しておくかがテストをクリアするための唯一の手段になっているからだ。だったら、最初から情報を持っている人を探しておいて、あとは必要なときに必要な情報を引っ張ってこられるインデックスを作ればいいだけのことなのだが、それが最初の4月には分からないので、やっぱり学校に行ってしまうことなんだろう。

新学期や新年度になったら気合が入っている人が増えるのはわかる。みんな期待をしているからなのだろう。しかし、その期待に胸を膨らませている人が、ずっとその希望を持ち続けていることはかなり少ないと思う。だいたいが途中で脱落する。気合が入っているのを、アニマル浜口みたいに持ち続けている人であれば、それは応援したい。しかし、途中で投げ出すひとが大半なのだが、そういう人を見ていると、最初から気合なんか入れなければいいのにと思う。

そういう現象を垣間見られるのがこの時期なのだろう。

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