2012/05/16

スキポール空港からアムステルダム

アムステルダムのスキポール空港に到着して、アムステルダムに向かうには、やっぱり鉄道が一番簡単だ。電車のチケットはあらゆるところに自動券売機が存在するので、そこで購入することができるのだが、残念ながら紙幣は使えない。コインとクレジットカードでしか購入することができないという仕組みになっている。手持ちにコインを持っているのであれば、問題ないのだが、ユーロ圏内初めてですというような人だった場合には、たぶん手持ちにコインなんか持っていないだろうから、そういう人は、到着・出発エリアで、電車への乗りすぎを行うエリアにある「みどりの窓口」に相当する窓口で購入するしかない。

空港でフライトの到着時に荷物を受け取るターンテーブル傍にも、鉄道の自動券売機がある。そこでアムステルダム中央駅 (Amsterdam Centraal station)までの切符を買おうと思っていた。画面は数ヶ国語で表示できるようになっているため、デフォルトはオランダ語になってるのを英語に変更。あとは画面にしたがって購入手続きをする。どこまで?片道?人数?支払い方法?という項目があるので、指で選択していこう。通常料金では、大人片道3.8ユーロなのだが、なぜか表示上は、2.3ユーロになっていた。だいたい、選択画面の中で「normal」「Discount」という表示があったのだが、discount は普通はできないのかとおもっていたので、思わず選択して購入したからなのだと思う。オランダの鉄道料金の仕組みをいまいちわかっていないので、今回はドサクサ紛れで購入したのだが、これは正しい購入の仕方だったのだろうか?まぁいいや、得したし。間違っていたら、電車に乗り込んだあとに車掌からなにか言われるだろうとおもったので、ここは気にしないことにした。

同じような東洋人が切符を買おうとしているところに便乗しようとしてきたのが、同じく東洋人の女性1人。バックパッカーっぽいような井出達だ。しゃべり方から考えて香港人かな?と思っていたのだが、実際にはアメリカ国籍のひとらしい。なのに、なぜシンガポール航空でアムステルダムに来ているのかぜんぜん理解できなかったので、ほとんど無視していた。そいつも切符を購入しようとしていたのだが、コインを持っていないのでクレジットカードで支払おうとする。ところが、券売機のほうが「取り扱いカードの種類に該当しない」とすごいでかいアラートメッセージが出てきて購入不可。彼女はもう1枚別のクレジットカードを使って購入しようとする。このときにはOKだった。が、くじレット購入の時にはその操作が非常に煩わしそうに思えたが、結局カードが受け付けてくれないみたいだったので、購入断念。窓口を探すことになる。

こちらは別に一緒に窓口まで行ってやる義理はないので、普通に電車に乗り込むつもりで到着ロビーを歩いていたのだが、彼女のほうは一緒になって探してくれるという期待を持っているみたいで、いろいろ話しかけてくる。面倒くさい。「どこのホテルに泊まるか決まっているの?」とか。なんでお前に教えなくちゃいけないんだと思いつつも、とりあえず答える。しかし、ホテル名を告げたときに、どうやら自分たちがもっと貧乏旅行をするような人間だと勘違いしていたようで、安宿の答えを期待していたみたいだったのだが、それとは対称的な返答のホテル名を言ったので、一気に「この人たちは違う人種だ」と一瞬のうちに判断したらしく、その後はあまり質問をしてこなくなった。もちろん、こちらもアムステルダムまで一緒にこられるのも鬱陶しいので、近づかず、触らずで鉄道ホームのほうに自分たちは意識的に行こうとする。

偶然にも窓口が発見されたので、そちらのほうに彼女を無理やり行かせるようにして、自分たちは階下の鉄道ホームに行くことにした。ちなみに、スキポール空港の真下に鉄道ホームはあるのだが、スキポール空港は鉄道網的にも要所になっているため、実は結構ホームの数は多い。しかし、アムステルダムに行く場合には、行き先で「アムステルダム」と書いているところを探していけばいい。もっと鉄道のプロみたいな人だったら、きっと自分が行きたい目的地は、何番線のホームに行き、何行きの列車に乗れというのが総合的に書かれている看板があるので、それをみるのもいいのだろうが、あまりにも土地名が多すぎるので、なにがなんだかきっと一般日本人は理解不能だとは思われる。

日本の鉄道みたいに、乗車位置をホームにプロットしているわけでもないので、いったいどこに列車が止まるのかは皆目検討がつかない。何両編成の電車で来るのかもわからないので、人ごみの多いエスカレータ付近から離れようかなと思った場合でも、それが正しい位置で電車が入ってくるのを待っているのかどうかがわからないのだ。さらにいうと、1等車と2等車の車両違いがあるので、間違って乗ると、すごい金を請求される。幸いにも自分たちが立っていた位置に電車のドアが止まった。ハイエナのように乗車位置に向かってくる分散化して配置していた乗客たちが、乗り口に集まってくる。この光景も面白い。

電車は黄色と青のツートンカラーであり、オランダ国有鉄道のシンボルカラーにもなっているものだ。そして、列車は、2階建てになっているし、1階・2階のどちらに乗ってもいいことになっている。景色がいいのはもちろん2階側なのだが、他人のパンツを見たい人は1階のほうに行くといいかもしれない。

さて、アムステルダムまでの乗車時間は長くても20分くらい。電車の運行スピードにも因ると思われるが、速くても15分程度だ。結構近い。それに本数も頻繁に走っているので、事前に列車情報を知っておきたい人は、オランダ国有鉄道の時刻表サイトをご覧になっていたほうがいいだろう。iPhone/Androidアプリも存在するが、「Timetable Holland/Netherland」と検索キーワードを打っても、死ぬまで出てこないと思う。オランダ語で「Nederlandse Spoorwegen」とタイプしないと出てこない。
スキポールからアムステルダムまでの道中の景色を見ると、本当に思うのが、山らしいものが一切ないということと、運河がやたらたくさんあるということ、さらに結構緑があちこちにあり、建物が簡素なようにみえるということだ。途中、数駅に立ち止まるのだが、そこで乗り降りする人はあんまり居ない。ほとんどの人がアムステルダム中央駅まで乗ることになる。だから、大きなかばんを持っているひとたちが、同じ列車にめちゃくちゃたくさん居るのがわかる。


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