2月の三連休にどこかにいきたいなーとふと思った。最近忙しくて疲れきっていたので、のんびりしたいということと、現実逃避したいという気持ちが重なったのかもしれない。といいつつも、台湾に行くには航空券を探しても旧正月に重なっているので空き席が無い。となると、国内のどこかに行くしかないのだが、この時期に暖かい沖縄便は、同じようなことを考える人が多いために、やっぱり席は無い。じゃぁ、逆に北のほうにいくとどうなるんだろうと考えると、札幌便は三連休でもかなり席はあった。といっても、三連休の2日前では、昼過ぎの便くらいしか空いていなかった。さらに札幌は雪祭り開催中であるニュースをたまたま見てしまったのだが、そういえば今まで見たことが無いと思い、一度はスキーではなく、純粋に冬に北海道に行くのもいいかなという思いが重なり、とりあえず、札幌行きの飛行機と宿を抑えることにした。ANAの株主優待券があるので、当日に便を変えてもいいし、事前予約においてもいくらでも便を変えても手数料は取られないので、席だけ事前に予約することは可能だ。前日になってもっと早い時間に出発する便があいていたら、それに変更すればいいだけなのだから。宿については、そんなに臨機応変なことができないので、さっさと宿だけは旅窓から押さえることにした。しかし、雪祭り期間は札幌にホテルがたくさんあるといっても、もう結構空いていない。とりあえず値段と利便性を考えて、空室状況を見ると「法華クラブ」しか空いていなかったので、そこを選ぶ。
出発前日に再度ANAの空き状況をみたら、昨日はほとんど席が空いていなかったので、かなり早い便も含めて席があまっていることが判明。当初は2時くらい出発の便しか空いていなかったのに、予定変更をして12時の便に変更した。もっと早い便も空いていたことは空いていたが、そんなに朝早い便を使って、あちこち見に行かなくてもいいだろうと思ったからである。なぜなら今回はのんびりしたいからだ。よく考えると、のんびりしたいのであれば、温泉地に宿を取ればよかったかなという気もする。
新千歳空港に到着すると窓からの景色は雪景色一色になっていた。でも、幸いにも天気は快晴だったので嬉しい。当日も次の日も快晴だったので、本当に自分は晴男だとおもった。空港から札幌行きの電車は、札幌方向に行く人たちで満員で、早めに電車に乗って座れたのはラッキーだなと思う。札幌到着は約3時頃になり、ちょうどホテルにチェックインできる時間だった。一度荷物をホテルに置いてから出かけようと思う。荷物をもって出かけるほど面倒くさいものは無いからだ。しかし簡単に見つかるだろうとおもっていたホテルが意外にも分からなくなり、途中でもってきた地図を何度も見ながら到着。着いてしまえば簡単だと思えるのだが、なんで簡単に見つからなかったのだろうと馬鹿だなと感じる。チェックインは簡単に行うことができ、最上階のフロア-に泊まれた。夜は地下にある温泉が使えるということを聞いて、温泉地を選べばよかったーという思いをここで払拭できる。
部屋は思ったよりは広く、特にベッドが広いなーとおもった。なぜかセミダブルになっていて、部屋着やスリッパなどが2つ分用意されていた。それって、2人で泊まるようなもの?それとも現地の人を調達して泊めちゃっていいのぉ?と思う。あとは必要なものはなんでもここで揃えられるので、手ぶらで札幌にやってきても十分満足できるものだったと思う。
早速雪祭り会場のほうに向かう。雪祭りは大通り沿いに1丁目から12丁目まで横一面に広がって開催されている。従って、テレビ塔方向にまず行けばいいのだ。この雪祭りを見に来ている人が本当に多いというのは雪祭り会場に近づくととてもよくわかる。それも日本人はもちろんたくさんいるのだが、異様に中国系の人たちが多いことに気付く。旧正月を日本で過ごすという人たちが来ているみたいなのだ。それから西洋人にも雪祭りというのは有名らしく、あちこちで西洋人団体客・個人客を見つけることができた。
初めて見た雪像群は、よくもまぁこんな巨大なものを拵えたものだと感心するものばかりである。自衛隊が作っているものがメインではあるが、市民グループが作っているものもあるし、大きさもいろいろである。各丁目にはメインとなるキャラクターの雪像が飾られているが、どれもこれも巨大である。そのうち溶けてしまうというのはわかるので、後片付けをするのは簡単なのはわかるが、作製中はかなり大変だったのだろうと想像できるものが沢山だ。雪像のほかにはもちろん出店があったりして賑やかである。しかし、大通り公園はたくさんのひとが花火大会の帰りみたいに行列になっているため、足元がかなり不安定になっている。それも天気がいいと、足元がぬかるみ、そのまま夜中の寒いときに凍ってしまうので、溝が深くない靴では滑ってしまうので危険だ。数回滑りそうになったのは言うまでも無い。あと、出店のほうをよそ見をしながら歩いていると、足元がおぼつかなくなるから危険である。
それにしても昼間よりもライトアップしてからの雪像のほうが魅力的だ。きっと雪像がなければ夜に出歩きたいとは思わないくらい寒いのだが、こうライトアップされた雪像がたくさんあると、それだけでわくわくする。昼間も人混みは多いのだが、ライトアップされたからというのも人通りが全く途切れないくらいたくさんのひとが来ていた。その景色は幻想的であるというほか、何ものでもない。一度見てみて感動した。しかし、悪く言えば、一度見てしまえばもう二度と見なくてもいいかなと思った。寒い思いをしてまで見る必要が無いという意味である。テレビで雪祭りの風景を垣間見る程度で十分で、大人数が集まるところにわざわざ行く必要も無いし、寒いし、雪だるまの巨大版だと思ってしまえばなんてこともないものであるからである。一度見てみたいと思ったので、それが実現できたから、それでいいだろう。
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