4月10日にロシア西部の町であるスモレンスクで起こった、ポーランド大統領と政府高官が乗った飛行機が墜落した事件は、日本ではいちおう報道はされているが、それはちょっとだけのこと。でも、ヨーロッパ諸国ではかなり大々的にニュースとして報道さrている。同じヨーロッパ諸国の国だからだろうか、それともEUに参加した国だからだろうか。
政府専用機みたいな飛行機に乗ったのに、墜落したというのだから、整備が悪かったとか、飛行機がぼろすぎたとか、着陸地の天候が悪かったとかいろいろ言われているが、実際のところはわからない。ただ、今回の場合、大統領夫妻のほか、中央銀行総裁、軍参謀総長という顔ぶれも全員死んでしまったということであると、なんだか、もしかしたら、きな臭い匂いがしなくもない。ましてや、大統領であるカチンスキと首相のトゥスクは、ヨーロッパの中でも犬猿の仲と言われるようなものだからだ。そうなると、もしかしたら、トゥスクが、大統領を飛行機で暗殺することによって、自分が大統領または自分がコントロールできる人間を大統領に推して、国を牛耳ってやろうと考えていたのではないか?と思われてもおかしくない。
大統領の遺骨を世界遺産になっているバベル城に埋葬しようという考えがでているのだが、ここは旧国王と国家的英雄が眠る場所になっている聖地とみなされており、今回のカチンスキ大統領をそんな聖地に埋葬するほどの価値ではないだろうという意見も出ている。しかし、ポーランドを共産主義の手から剥がすことに成功した「連帯」の幹部だったカチンスキは、確かに素晴らしい人と評価はあっても、国家的英雄と同位置づけすることには疑問を持っている人が多いため、もし、埋葬が決まった場合には、国家を二分するようなことが起こることだろう。
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