2013/01/06

ユナイテッド航空でサイパンへ

友達がマイレージプログラムのゴールドステータスになるための、いわゆる修行の旅としてサイパンにいくことになったのだが、それはユナイテッド航空の便で行くことにした。旧コンチネンタル・マイクロネシア航空の路線を引き継ぐことになった路線で行くことになったので、成田発着の便でグアムまではまずは飛ぶ。そのあとは乗り換えでサイパンなのだが、なんとこれらの路線で予約したのに、グアムまでの飛行機はビジネスクラスしか空いてなかった。やっぱりクリスマス時期に移動するから、家族連れのようなひとたちがめちゃくちゃたくさん居たために、それでエコノミーが全く空いていなかったようである。だから、行き帰りのグアム線はビジネスクラスに搭乗することになった。

ビジネスクラスでの渡航を自腹を切って乗ったのは、これが初めてじゃないのだろうか?それまではダブルブッキングやらマイルで乗ったことはあったのだが、心から乗っても良いとは思えない航空会社のビジネスクラスに乗るのは、なんとなく気が引ける。だけど、友達の修行の旅に付き合うのも、別に良いかなと思っていたし、サイパンには行ったことがないし、久しぶりのユナイテッド航空もたまには良いかということで選んでみた。

サイパンまでの往復の日程は下記の通り。

■往路 2012/12/22(Sat)
UA 827 NRT 11:10 - GUM 15:45
UA5077 GUM 17:35 - SPN 18:25

■復路 2012/12/25(Tue)
UA5070 SPN 04:35 - GUM 05:25
UA 828 GUM 07:00 - NRT 09:45

出発はいつもヨーロッパにいくときと同じような時間に成田からだったので、いつものとおりに少し早めに成田に到着する。さっさと手続きしようと思っていたら、8時半までチェックインができませんっていうのでしばらく待つことになる。しかし、その間に、成田空港は異様に人がたくさんいることに気づき、なんでこんなにたくさんいるんだろう?とおもったら、少年野球団の海外遠征があるのかわからないが、その子供の数が100人はいたんじゃないのだろうか?といわんばかりの数と、その親御さんたちで成田は喧騒となっていたのだ。おかげで、チェックイン後の出国手続きに非常に時間がかかってしまったので、それだけでイヤになった。
それにしても毎回思うのだが、ユナイテッドのチェックインは、乗客にセルフチェックインをやらせるくせに、荷物を預けるところは結局人を介することになり、その手続きがすっごい時間がかかる。ということは、セルフチェックインをさせても、そのあと待ち行列がめちゃくちゃ出てくるわけだから、これだったら、全部係員を経由したほうがいいんじゃないのか?と本気で思う。荷物のチェックインも全部乗客にさせるのであれば、セルフチェックインでもいいとおもうんだが、移住するのか?というようなたくさんの荷物を持ってチェックインしようとする中国系のやつらが、重量オーバーなのを無視して荷物をあずけようとするのを防ぐためにやっていることなのかな?と勘ぐってしまう。

さて、時間がかかってようやく出国手続きをしたあと、今回はビジネスクラスで行くということもあったので、ユナイテッドのラウンジで出発までのんびりすることにした。ユナイテッドのラウンジは結構広くて、ゆったりしているのだが、飲み物は少ないし、軽食は本当に少なくて、まぁ、無いよりはマシかという程度のものだった。WiFiが無料で利用できるところは空港内でも使えるのでこれは同じ。大人数が空港を利用するような混雑時にはこういうラウンジで座る場所を確保しておくというのは結構便利かもしれない。
 
 
しかし、いきなり出発の飛行機は遅れた。出発40分の遅延が出たのである。ラウンジではユナイテッドの出発に合わせてアナウンスをしてくれるのだが、グアム便のアナウンスが一向にないのである。だから、もしかしたら欠航になったのか?と思ってしまった。どうやらグアムに飛ぶための機材が届かないために出発が遅れるということだ。でも、ラウンジにいるので、搭乗開始が始まった頃に合わせて「いまから搭乗できますー」というアナウンスがラウンジ内に入る。これは便利だ。特に待たなくてもそのまま乗れるというものだ。

予約時に行きのグアムまでの便は友達とはバラバラの席でしか予約ができなくて、どんだけ混んでいるんだろう?とおもったら、どうやらやっぱり家族連れのひとたちが席を欠航占有していたために、穴あき状態でしか座席が予約ができなかったことが乗り込んでみてわかった。隣りに座っていた人は、てっきり1人で旅行している人かなーとおもっていたら、どうやら親戚一同でグアムに行く予定の1人であり、他のメンバーはエコノミーに座っていたことが判明。姪らしい子が頻繁に席にやってきて「おかあさんがなんたらかんたら」というのを良く話をしていた。鬱陶しいわ。だいたいエコノミーの客がビジネスのエリアに入ってくること自体も鬱陶しいけど、それを静止しないこのクソ女のほうがもっとウザい。おまけに、グアム到着時に提出する書類の書き方が分からないのか、なんだかこちらに聞きたそうな顔をしているのを何度か目撃したが、完全無視してやった。

さて、行きのユナイテッドのご飯は昼食で、どうせ、ユナイテッドのご飯なんてクソまずい犬のえさみたいなものだろうと思っていて、最初から期待はしていなかったのだが、まぁまぁ食える食べ物が出てきたことはよかったと思う。が、ビジネスクラスで出てきたご飯の質を考えると、これではエコノミーのご飯はエサだったんだろうなと想像がつく。ちなみに、このときの昼ごはんはこれ。

トレーと一緒にサラダとガーリックフランスパンが運ばれてきて、そのあとに1つ1つレンジかなにかで温める選択式のメイン料理を運んでくるというのは、ちょっと良いかもしれない。このときのメインは、鶏肉のナゲット風とアスパラガスのクリームソースかけだった。量としてはこれで十分だと思うし、なにせ温かい料理だったところが一番良い。味はというと、所詮アメリカの航空会社の料理であるためにお世辞でも、すげーうまいとは言えないのだが、頑張って作ってみましたという意気込みだけは認めようと思った。

デザートとして出てきたのは、マンゴームース。このときにはコーヒーを頼むのだが、昔エコノミーに乗ったときに、運ばれてきた紙コップに「うまいスターバックスのコーヒーをどうぞ」というふざけた文言が書かれていて笑ったのだが、やっぱりコーヒーはまずかった。どうやったらこんなにクソ不味いコーヒーが出来るのかというのを教えて欲しいくらいである。ビジネスだったらちょっとはマシかなと思ったが、カップが陶器になっただけで味は変わらず。紅茶にしておけばよかったと後悔した。

グアムから先の飛行機は、グアムでの乗り換え(これは別途記載)のあと搭乗口に行ってみたのだが、予想通りのプロペラ機!フランスとイタリアの合弁会社ATR社のATR42-300という機種だった。通路を挟んで両側2席ずつで46席分。こじんまりとしている飛行機であり、ユナイテッドの子会社グループのユナイテッドエクスプレス(United Express)と提携をしているCape Airが運行しているものだった。しかし、便名はユナイテッド航空の便名になっていたので、てっきりこれはマイル対象なのかと思っていたのだが、それはユナイテッドのマイレージ会員の場合は加算対象になるのに、それ以外のマイレージプログラムに参加している場合、ユナイテッド航空の5000番台の飛行機は加算対象にならないという。これは家に帰ってきたあとに、加算されていないことがわかってちょっとショックだった。つまり、同じユナイテッド航空の便名でも加算可能なものとそうではないものがあるということなので、友達に付き合って修行の旅に出たとしても、自分には全く関係ないということになる。それでもグアムからサイパン間のマイル数は羽田=伊丹間よりも少ないので、どうでもいいっちゃどうでもいいところだ。
プロペラ機での50分の飛行機は、ジェット機とは違う楽しみがある。なにしろ、屋根のあるジェットコースターに乗っているようなものだ。ちょっとした風でもすぐに揺れるし、そんなに高度が高いところを飛んでいるわけじゃないので、窓からの景色は海ばっかりしか見えないが、それでも離陸時と着陸時のときの低空飛行時の景色はすばらしいし、ジェットストリームと地上からの吹き上げ風がミックスされて結構怖いがこれも醍醐味。
グアムまでの客層はそれなりにたくさん観光客がいたのだが、グアムからさらにサイパンに行く人は日本人ではほとんどおらず、別のアジア系が少しはいたのだが、あとはほとんどがサイパンローカルの人たちばっかりだった。だから、これからサイパンなんだ、うふふーというような浮かれたような人はそんなにいなかったところが嬉しい。だいたい南国に行こうとすると、脳みそが既に沸いている人もいたりしてドン引きするときもあるのだが、このときには全く無かった。
いちおう短時間とは言え、飲み物とおつまみは提供されるところがさすが航空会社だ。これくらいの時間だったら、何も要らないのにと思うのだが、そこはサービスなのだろう。飲み物といっても、メニュはなし。全員強制的にペットボトルの水が配られるというもの。たくさんモノを搭載できる飛行機ではないので、この仕組みは仕方ないのだろう。当然、飛行機はパーソナルビデオもないし、音楽サービスも無い。
帰国便のときは、早朝4時半出発の飛行機なので、2時にチェックアウトして飛行場に向かう。これがとても眠い。いちおう寝たのだが、ほとんど寝ていないのと同じ。チェックインはさっさとできたのだが、そのあと飛行機に乗り込むまでの時間が暇すぎた。なにしろ、サイパンの空港にはラウンジはあるのだが、それはスターアライアンスのメンバーでは使えないところだったので、一般ベンチでしか待ってられない。そして、いつになったら搭乗するんだろう?とおもっていたら、搭乗口前で待っていたら、いきなり空港内で名前を呼ばれた。どうやらすべての人が搭乗口の先の搭乗確認をするためのチケット確認をしない限りにおいては、全員を機内に入れないということらしい。最初からいたのに、最後になってしまって、他の客から「なんじゃ、こいつら?」というような眼で見られたのは悔しい。
 
 
行きと同じような飛行機のってまずはグアムに到着。グアムでは多少乗り換え時間があったのでラウンジで待っていようと思ったのだが、このラウンジが激混み。早朝だったのにも関わらずなんでこんなに人がたくさんいるんだ?この人たち全員ビジネスクラスの人?とおもった。しかし、よく考えていると、実はグアムから日本の地方向け路線は結構飛んでいて、同じような時間帯に地方向けに出発する人たちが集中してこのラウンジにいるということが判明。ラウンジにいたのはほとんどが日本人ばっかりだったから、それで納得。グアムのラウンジはそんなに広いわけじゃないのだが、たぶん人が多すぎたために狭く感じた。メニュにカップラーメンがあったことが笑える。朝からなぜかカップラーメンを食べてしまった。どうせ飛行機に乗ったら朝食が出てくるというのにも関わらず。あとはドーナツがラウンジにあったのでそれを食べているのだが、これが人気がありすぎて、補充されるとさっさとなくなってしまうというもの。
 
グアムから成田までの飛行機は朝食メニュで、オムレツとフルーツとサラダという、もう健康そのもののようなメニュだった。ホテルの朝食と同じようなものが出てきたのでこれは嬉しい。そして、やはり1人1人ずつどこかで温めてきたものを持ってきてくれるのは嬉しい。パンがクロワッサンなどを含めた、いろいろな種類のパンを選べるところが嬉しい。
ユナイテッド航空はこれまで敢えて乗らないようにしていたのだが、どうやらこれからちょっとは乗らないといけないようになってしまいそうだ。だが、やっぱりユナイテッド航空には機内サービスを期待してはいけない。シンガポール航空やチャイナエアラインのようなところと比較すること自体が、同じ土壌にいるわけじゃないので比較してはいけないのだが、どうしても比べてしまう。ミクロネシア路線としてその方面に行くときにはこれからも利用したいところだが、グアム乗換えで小島にいくときにはマイルがつかないことが分かったので、グアム程度で良いじゃんと思うようになってきた。

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