2006/12/19

南園(京王プラザホテル)

京王プラザホテルは、よく休憩をするときに使う場所なのだが、今日は京王プラザの中でもレストランを紹介したいと思う。今回紹介するのは、中華料理の「南園」だ。広東料理に属し、いまでは中華の大家と言われるようになっている各料理人がここで修行をしたとしても有名なところだ。


店は入り口からして素人や一元さんだとなかなか入りにくい作りになっている。清朝後期風の飾り付けになっており、丸テーブルがメインの作りになっている。端のほうの椅子は、南国風のレースのカーテンで仕切られている場所もある。

今回食べたメニュは次のとおり

・梅香焼鴨胸 (Roasted duck-surloin with Japanese apricot sauce)
・黒椒梅肉球(Sauted pork with black pepper sauce)
・鱶鰭の春巻き
・鱶鰭の餃子
・海老の堅焼きそば
・あさりの炒飯

鴨肉のローストは、とても美味かった。基本は八角で味付をしているので、「中華っぽい味だ!」という印象は捨てがたい。しかし、その八角の臭さだけでも十分食べられるのだが、ここに酸っぱくない梅肉のソースをつけて食べると、まろやかな味になるからビックりだ。騙されたと思って、これはここでは食べてみると良いだろう。

豚の黒胡椒炒めは、腕の良いコックが調理したのだろうというのがよくわかる料理だった。というのも、中の野菜を食べるとそれがすぐわかる。玉ねぎは、ゆっくり炒めると、柔らかくなるのだが、食べるときにその歯ごたえがなくなってしまうので残念なのだ。だが、この料理のなかでの玉ねぎは、あのシャキシャキとした歯ごたえをそのまま残してくれている味付けで、かつ、ちゃんと玉ねぎ全体に熱が通っているというのを堪能できる。豚肉がこの料理ではメインのはずなのだが、どうも野菜のほうに目が移ってしまった。

春巻きと餃子は、はっきり言って、どうでもよかった。点心としてお手軽なのだとおもうが、これといって特徴がない。鱶鰭(ふかひれ)を頼んでしまったのがいけなかったのだろうか?

海老の堅焼きそばは、これは美味い。丸々太った海老を贅沢に使っているので、そのぷりぷりとした食感を楽しめるのはとても楽しい。さらに、堅焼きそばは、個人的には中途半端な麺という印象が昔から捨てられないのだが、餡かけの部分がよく堅焼きそばのところにかかっているので、これがよく混ざっていて食べやすい。長崎ちゃんぽんのようなぐにゃぐにゃしているわけでもなし、食べたときにも食べたーというのが残るので嬉しい。

あさりの炒飯は、残念ながらあさりの味が全くしない。もっと海鮮風味の炒飯になるのかなとおもっていたのだが、味も素っ気もない炒飯が出てきたという印象だ。貝類が原因となるノロウィルスが現在流行っているため、少し脳裏に「これを食べるとノロウィルスにかかるのだろうか?」と思ってしまったが、最後がこの料理というのは惜しい。

もっと金を沢山持っていれば、もっと高い料理を食べられたかもしれないが、ここのレストランは、概して値段が高い。それもそのはずで、だいたいの材料が高いからだ。フカヒレ、伊勢海老、燕の巣なんていうのを使っていれば、どんな料理でも高くなってしまう気がする。金持っているパトロンとは来て見たい所だ。

我パトロンはどこにいるのだー!(笑)

店名 : 南園
住所 : 東京都新宿区西新宿2-2-1 京王プラザ2階
電話 : 
03-3344-0111(代表)
営業時間 :  Lunch 11:30~15:00(L.O. 14:30)
         Dinner 17:00~22:00(L.O. 21:30)
         土日祝 11:30~22:00(L.O. 21:30)
座席数 : 174席
個室 : 5室
URL : http://www.keioplaza.co.jp/rb/res04.html

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