2007/02/23

ディズニーランドホテル戦争勃発

東京ディスニーランドの周辺ホテルが、今もそうだが、今度も集客競争が一段と激しくなりそうだ。

3月3日に「東京ベイ舞浜ホテル」(東京ベイホテルズ・グループ)が営業開始する。円形の外観が特徴で、ホテル内は1階から11階まで中心部が吹きぬけているつくりにしている。東南アジアの見た目豪華そうなホテルに良くありがちな建て方になっている。天井の一部が太陽の光を取り込めるようガラス張りになっているため、さらに開放感がある空間を見た目として供給する。ディスニーリゾートにあるホテルには珍しく、ホテル内にチャペルも併設するつくりであり、現在想定している料金は2人1室利用で3万7000―12万円。「アンバサダーホテル」に比べると少し低めの料金設定であるため、ファミリー層を中心とした客を狙った集客を目指すようだ。ここのホテルに宿泊している客の一番のメリットとしては、ホテル内でキャラクターグッズや入園チケットが購入でき、TDRが混雑で入場制限している場合でも入園できる特典がある。夏休みの時期に地方からやってきたお客さんの場合、毎日超満員で入園も出来ないという「泣き」はなくなるようだ。そういえば、ディズニーランドと提携した「公式ホテル」としては、このホテルは6番目になるらしく、それもなんと17年ぶりに新規に登録されるホテルだそうだ。17年とは長い年月で、それまでも入場者数は多かったと思うのに、よくもまぁ新しいホテルがこれまで建たなかったと不思議だ。

他にも、ディズニーリゾート内では無いが、新浦安の地域に三井不動産が「三井ガーデンホテルプラナ東京ベイ」を6月にオープンの予定。コンセプトは次のとおり。
  1. 白を基調とした外観、四季の花々を配した植栽計画、インテリア等でリゾート感を演出# 東京ディズニーリゾートのレジャー客をターゲットに、広さ30m2・36m2、2ベッド~4ベッドを中心に構成、全室バス・トイレ独立
  2. ファミリーやグループ旅行などに対応する、60m2超の大人数客室(1階・屋外テラス付)やコネクティングルーム、修学旅行生や各種団体にも対応可能な約150名収容可能な多目的ルームを用意
  3. 小さなお子様連れでも安心なコルク床を採用したキッズ対応客室フロア
  4. 奥行き2m超のテラスを設けた開放感ある海を望む海側客室
  5. 客室フロア最上階7階に宿泊者専用の展望大浴場、1階にブッフェスタイルレストランとコンビニエンスストア、スーベニアショップを配置

地上8階建ての客室数550は比較的大きいと思う。新浦安の駅からバスで10分くらいはなれたところで、海岸にとても近いところに建設中であるが、将来は、このホテルからディズニーランドへの直行バスが運行するはずだ。

さらにもう1つのホテルがただいま建設中である。東京駅から京葉線にのって、舞浜に到着寸前になると、通常はディズニーランドの駐車場が見えるのだが、いまはかつての駐車場地域が全部工事現場になっているのが分かるだろう。そう。なんとディズニーランドの入り口の目の前にホテルを建設中なのだ。こんなのことができるのは、ディズニーランドの母体であるオリエンタルランドが「東京ディズニーランドホテル」というのを建設中。名前がとにかく凄い。どのホテルも絶対つけたいと思っていたホテル名を、堂々と特権を使って名づけたのは、素人目でも分かる。地上9階建て、700室を用意し、開業は来年2008年度に行われる予定。

ホテルだけではなく、東京ディズニーランド自体も、ここ数年、入場者の減少傾向が見えているようで、何か起爆剤的なものを導入することにより、さらに入場者を求めようというのが狙っている。2008年度にディズニーランド開業25周年のイベントや「シルク・ド・ソレイユ」の常設劇場の開設を計画している(約2000席)。また、2009年度にもディスニーランド内のトモローランドに新アトラクションを導入して来場者拡大を狙う。映画「モンスターインク」の体験ができるアトラクションだ。このアトラクションは、ゆかいなモンスターたちが働く、モンスターズインク社を舞台に、人間の女の子ブーや、マイク、サリーなどたくさんのモンスターたちが“かくれんぼ”をしている様子を、ライドに乗りながらお楽しみいただくものらしい。

いずれにしても、まだまだディスニーランドは人気が高いアミューズメントパークであることは間違いないし、アジアの外国人にはとても人気がある観光地であることは言うまでも無い。ディズニーランドの経営に関する著書もたくさん売られているように、いつまでもディズニーランドは「遊びを追求するテーマパーク」であることを求めているようだ。

0 件のコメント: