2007/12/31
ボスポラスハサン(トルコ料理)
新宿の伊勢丹を道路1つ挟んだ向こう側、つまり新宿3丁目界隈には、たくさんのレストランがある。もちろん、そこには末広亭という昔からの演芸場があるため、そこに来る芸人が食事をするところとして発展してきたという歴史があるが、いまではそのレストランの種類は和風だけに限らず、和洋折衷関係なくあるので、いずれの人の趣向にも合うものだろうと思う。
その中で前からちょっと気になっていたのが、トルコの国旗を道路に掲げている店だった。店の名前は「ボスポラス・ハサン(Bosphorus Hasan)」である。ビザンチン帝国時代から交通の要所だったボスポラス海峡にちなんだ名前なのだろう。しかし、トルコ料理というのもはどういうものだろうか?世界三大料理といわれるうちの1つになっているトルコ料理なのに、その実体を意外にも日本では知らない。あまりトルコが日本人にとっては馴染みがないところだからかもしれない。最近では、ケバブが街中の屋台や店として見られるようになったので、ちょっとだけトルコ料理の片鱗を見ることができるが、全体を知ることはなかなか難しい。そういう状態で、このようなちゃんとしたトルコ料理屋というのは良い勉強になる。
この店に入ると、店の中はトルコ色で満たされているのが分かる。トルコの現代音楽が店の中にかかっており、厨房は全員トルコ人、きっとその中の一人の嫁なんだろうというひとが、フロア-を仕切っている。しかし、かなり無愛想。日本人なのに日本人を毛嫌いしているように見える。そして、中国人のように注文したメニュを忘れるという欠点はあるが、まぁ、それはご愛嬌として笑っておこう。それと壁はトルコの名産である小さい絨毯が掲げられている。
さて料理はというと、「これぞトルコか!」というようなものではなかった。ヨーロッパ文化とインド文化の間に君臨しているためか、両方のいいところが混ざっているように思える。ここで食べたものは次のとおり。
・挽肉のトルコピザ
・マトンの野菜炒め
・鰯の葉っぱまき
・トルコ風紅茶
まずはピザだが、これはインド料理のナンのような形になっていて、そのナンのようなものは袋状になっており、そのなかに挽肉が詰められている。ちょうど提供される際には、もう1口サイズに切られている。味は想像しやすいものだと思うが、これといった変わった特徴は無い。
どちらかというと、鰯の葉っぱ巻きは冷菜の1つなのだが、このほうが味としては驚きがあった。トマトソースにヨーグルトソースが載っているのだが、それだけではなく、葉の中には挽肉が撒かれている。これが香草たっぷりの肉になっているので、これが不思議な味だった。中東っぽいという素人的な考えが浮かんでくるが、それだけ体験したことが無い味だといいたい。
マトンの野菜炒めは、ちょっとした鍋物として温まるものだと思う。肉がマトンなので少し臭みがあるのかなーとおもったのだが、トマトソースで煮ているので、全然その臭みがなくなっている。
最後にサービスとしてトルコ風の茶が出てくる。それがとても小さいコップに出てきて、とても熱いので、一体どうやって飲むんじゃいっとツッコミを入れたくなります。正式に飲むには、小さな角砂糖を入れて飲むらしいのだが、あまり入れたくないのでそのまま飲んだ。
実際にこのときに行ったのは昼頃だったのだが、別の日に夕ご飯として行ったときには、どうみてもトルコ人というような客がたくさんいた。こういう現地の人が来るような店は良い店なので、もっと開拓したい。
ボスポラスハサン : http://bosphorushasan.com/
住所:東京都新宿区新宿3-6-11第一玉屋ビル2F
電話:03-3354-7947
営業時間 : ランチ 11:30~15:00
ディナー17:00~23:30
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