2007/12/31

高尾山


東京から一番近いハイキングコースとして名高いものになっているのは、高尾山である。東京の小学生は誰もが一度遠足として通う場所でもあるし、気軽にハイキングが楽しめて、いつ行っても訪問者の要求を満たしてくれる場所として充分担ってくれる場所である。交通の便もとてもよく、車で行く馬鹿は除いて、公共交通機関が発達している東京ならではの便のよさは抜群だ。京王線で高尾山口までいけばいいだけ。実際の山に登る場合には、登山道を歩いていく元気が有る人はそれを使えばいいし、そうではない人でもいけるように、ケーブルカーとリフトという2種類の交通輸送機関が用意されているので、これを使うととても便利である。

11月下旬に発売されたミシュラン・東京版にも何故か高尾山が掲載されているのだが、ミシュラン審査員を、どこかの日本人の馬鹿が連れて行って「おぉ、ファンタスティック!」と言わせたために、高尾山がミシュランに掲載されたのだとおもう。そうじゃなければ、あんなところがミシュランに載るわけが無い。まぁ、連れて行かれた場所だけを「素晴らしい」と選ぶ馬鹿なフランス人も馬鹿だとおもう。

さて、紅葉の時期の高尾山は、東京都内とやはり気温の違いがあるためか、だいたい都心部よりも1週間くらい遅くから紅葉が始まる。ちょうど11月下旬にある連休頃に行った場合には、これから紅葉が始まりますというのが素人でもわかるくらいの紅葉のつき方だった。

しかし、同じように紅葉の時期の高尾山を散策したいとおもっていた東京近郊在住の人たちが、老若男女とやってきていることが、京王線に乗って高尾山口に近づくと分かった。熱心なハイカーは、重装備のハイキング一式を持っているし、気軽に来ている人もカメラを持って歩いているからだ。最近はデジカメも一眼レフのカメラが人気があるようで、こんな人でも一眼レフかよーというような爺や婆が持っているのを見ると、お手軽になったものだと改めて感心する。フィルムカメラと異なり、気に入らなかったら取り直しすればいいというお手軽さが受けているのだろう。そして、なぜか、だいたい一眼レフのカメラを持っている連中に限って、「私はこんなにすごいカメラの装備を持っている」と自慢したがるように持ち運んでいるのが笑える。なぜこんなに他人に自慢をしたがる人たちが多いのだろうか?

高尾山口に到着したあと、ケーブルカーで中腹部にいこうとおもったのだが、これがまた超満員。普通の日ならほとんど人が乗らないのだろうと思われるケーブルカーも、こういうときには大盛況だ。ケーブルカーは山腹を斜面に沿って登っていくために、もともと車輌が斜めになっている。座っている場合にはあまり気付かないが、車内で立っていると、その斜面の角度がもろに響いてくるので、結構辛い。香港のケーブルカーより角度が急なので、あのケーブルカーをイメージしている人は泣きを見ることになる。

ケーブルカーを降りたら、そのまま高尾山山頂まで歩くことをお勧めする。途中、サル山があったり高尾山薬王院の神社があったりするので、山頂までの山道も全然苦には思わないだろう。ただ、紅葉の時期だと、夏の富士山登山か豊島園の夏のプールのように、登山客がわんさかいるので、その人混みだけで嫌になるのはどうしようもない。自分のペースで行進する事ができないで、前に歩いている人の歩調に合わせて移動しなくてはいけないのがとても嫌だ。さらに前に子供連れが歩いていたり、よぼよぼの爺や婆が無理して歩いている場合には、さらに遅くなる。

山頂付近は少し広場になっているので、そこで座り込んで周りの風景を楽しんでいる人も多く見受けられた。花見の季節だったら、きっと飲んだ暮れのおっさんたちの集団が、大きな敷物の上で騒いでいるんだろうなというのが容易に想像できる。写真を撮影するなら、このあたりの紅葉している木を写真に取るのが良いとおもわれる。緑葉樹と広葉樹が微妙な配置でミックスされて、色とりどりの葉を写す事が出来るからだ。
もう1つは薬王院の境内に続く階段をバックに撮るのが良いだろう。この階段傍に立っている樹木は、真っ赤に染まるので、寺ととても映えて写る。

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