宮島といえば、厳島神社が超有名だ。世界遺産にも登録されているので、海外からもたくさんの観光客がやってくる日本を代表とする神社だろうと思う。それも、なんといっても、海上に神社があるところがその奇異さのために世界遺産として登録されたといってもいいだろうと思う。
参道らしい参道は宮島には無いが、神社の入り口に行くまでにお土産屋があり、そこを通って神社に向かう。
しばらく行くと、白い鳥居が道に見えてくる。道には神様の化身を表す鹿がたくさん野放しで歩いている。もちろん神社なので、入り口らしき場所には狛犬が出迎える。
しかし,何と言っても、厳島神社の代表的な象徴物は、沖に聳え立つ赤い鳥居だろう。しばらく歩くと、その赤い鳥居が良く見える海沿いに出てくる。
入り口は参拝料を納めるための場所があり、無料ではここを見ることが出来ない。京都の仏閣なども同じなのだが、メンテナンス費用が必要なのか結構多くの神社仏閣では参拝料を取るところが多い。この厳島神社の場合も同じである。厳島神社の場合、あちこちから入って中を見学することはできない。1つの場所からしか拝観ができないのだ。それも神社の中は、一方通行でしか見ることができないため、出口から「黙って入ってみよう」ということは全然出来ない。
参拝料を払っていよいよ中に入ろうとすると、その入り口には「世界遺産登録」の看板が掲げられている。なんだか、中国の名跡に行ったら、岩場に直接字が彫られて、赤いペンキで字を塗っているところに出くわすときが有る。それと同じくらいなんだかガッカリした。中は朱色で塗られた綺麗な建物だ。床は微妙に板と板に隙間があるつくりになっている。これは満潮になったときに、神社自体が海水によって持ち上がらないようにするための工夫なのだそうだ。ちょうどこの神社に着いたときには、干潮に向けて潮がひくところであったために、満潮の様子を見ることができなかったが、実際に満潮であったらどうなるのだろうと想像したら楽しい。中に入ると、ここが海岸ギリギリのところに立っており、満潮の時期には海の上に建っているように見えるような場所だというのが良く分かる。それにしても、この厳島神社はいったい誰が祀られている神社なのだろうと考えてしまった。そう考えているところに、ちょうど神社の中心部分である祭壇のところに差し掛かり、そこにちゃんと祀られている神様の一覧が書かれていた。神社としては有名なのだが、書かれている神様はあまり知られていない人達だった。でも、あとで調べてみると、これらの神様は結構有名な神様であることがわかった。
祭壇と沖に浮かぶ鳥居を結ぶ線上には、能舞台が存在する。平清盛も、この能舞台をつかってたくさんの能を舞わせたのだとおもうが、平清盛の時代と能が出来た時代って同じころだっけ?と未だに疑問だ。
沖に浮かぶ鳥居を背景に写真を撮る人達がたくさんいるのを発見する。厳島神社に来たときには絶好の写真ポイントといえよう。しかし、その絶景ポイントで写真を撮るには、かなりの順番待ちをしなければならないので面倒くさい。
海に水があるときには、このポイントが絶景ポイントになるのだろうが、一番写真を撮るにいいのは、干潮の時期に鳥居の傍で写真を撮ることだろうと思う。この干満の激しい場所に神社があることは、とても面白い現象を目にすることになるだろうが、さっきまで水浸しだったところなのに,今では歩いて渡れるなんていうのを体験できるのは楽しい。是非、満潮の時期でもちょっとだけ我慢して干潮の時間まで厳島神社の周辺で待っていたほうが良いと思う。
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