毎年、丸の内界隈でクリスマス時期に行われているイルミネーションを今年も行ってみることにした。年々、その規模が縮小されてきて、今年はどれだけショボいイルミネーションになっているのだろうと思っていたが、やはりそのとおりだった。金が無いのか、それともエコブームによるライトの削減を行っているのかわからないが、ディズニーランドを思い起こさせるような、カラフルで大規模でダイナミックなイルミネーションを拝むことができなくなったのは悲しいことである。どうせだったら、シンガポールのオーチャード通りの、派手でケバケバしく頭の悪そうなくらいのライトアップのほうが楽しげだと思うし、金のあるシンガポールで同時期は過ごしたほうが楽しいかもしれないと再認識してしまった。
しかし、今年の趣向は丸の内の通りだけでは終わらず、皇居の公園も利用して光のオブジェを演出していたところが、例年と違うところだ。流し灯篭ならぬ、静止灯篭が皇居の公園のところにたくさん飾られており、入り口に近いところは、有名・著名人のサイン入りの灯篭が飾られていた。何の意味があってそんな宣伝まがいなことをしているのか不明だったし、中途半端な数の著名人だったので、やるんだったら、もっとたくさんこれでもかーというくらいの人間に声を掛けてやるべきなのではなかっただろうかと感じたが、それでも訪問してきている人たちにとっては「あの人がいる!」とか「この人発見!」というような声をあちこちで聞けたのは、まだまだその著名人も廃れたもんじゃないなとおもった。著名人といっても、どういうひとがいたかというと、俳優や歌手、スポーツ選手や芸術家、そして政治家である。鳩山由起夫はもちろんいたし、パラリンピック状態になっている長嶋茂雄なんかの名前も見つけた。久しぶりに名前を見たなーという中には、幸田シャーミンとジュディ・オングがいた。やはり混んでいたのだが、以前に比べて規模も小さくなったこともあり、それほどめちゃくちゃ混んでいるというわけじゃないので、気持ちよく観ることができたが、中途半端な規模でやるんだったら、もっと集中的に金を掛けてやったほうがいいんじゃないのかなとおもう。表参道やお台場などと、分散的に金をばら撒いているような気がしてならない。丸の内を仕切っている三菱地所が総決算としてここに金を集中してライトアップをするということをすればよかったのに、あっちでもこっちでもと欲張ったために、いまいち盛り上がらないイルミネーションになったのではないかとおもう。そういえば、神戸のルミナリエのほうがよっぽど規模が大きいし、豪華さと華やかさはあるとおもう。あれは見事だ。丸の内も、かつて「ミネラリオ」を開催していたときのような派手さを戻してほしいと思う。
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