地図好きにとってはとてもおもしろいサイトを発見した。日本の各県が時代によってどのように市町村の名前と大きさが変わってきたかが一目瞭然でわかるというサイトである。それが「市町村変遷パラパラ地図」だ。
最近、市町村合併が激しくて、どこが何という名前になってきたのかというのが全くわからなくなってきた。南アルプス市っていったいどこ?とか、昔のよく知られた名前よりも最近の名前のほうがわけがわからなくなってきている。そんなときに、隣県の埼玉県もさいたま市に変わったころから、もうどこの町がどこなのかわからなくなってきてしまったのを皮切りに、なにか調べる方法はないのかなと思って探したのがこのサイトだ。
ほぼ全部の県における廃藩置県以降に出来上がった市町村の変遷がわかるものだ。地図としてはオンマウス形式で地図の大きさが変わることができるし、合併や離脱した時期にあわせてすべての変遷が見えるのであるから、どこの町が何時無くなってしまったとか、どことどこが合併したのかというのが一目瞭然で理解できる。
特に東京なんて、戦前の東京市の様子がよくわかるのだが、いまでは23区に綺麗に統一されてしまっているが、当時の東京市の場合には、もうめちゃくちゃ小さい行政単位が存在しているのがわかるし、現在でも確かにかすかに町の名前として残ってはいるのだが、なんでこんな名前なのかなというのがわかるところもある。亀有あたりに新宿という地名があるのだが、ここが昔の新宿区で、いまの新宿区は淀橋区だったのである・・・など。一番驚いたのは、東京では、ほかの場所が村だったり町になったにも関わらず、府中と日野は1893年まで「宿」だったことだ。江戸時代の名残が最後までここには残っていたということになる。これはおもしろい発見だった。
よく知らない県の変遷を見てもわからないのだが、知っている県の様子を調べてみるととてもおもしろい。特に昨今の合併の激しさには目の見張るものがあるが、ここで確認するのも良いだろう。
市町村変遷パラパラ地図
URL : http://mujina.sakura.ne.jp/history/index.html
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