家で使っていた電子レンジはもう20年も使っている年期の入ったものだ。毎日使っていたようなものだったが、実際に使っている時間なんて、毎日数分しかないため、こんなに長く使っても全然壊れなかった。しかし、冷凍モノの解凍や暖めるくらいしか機能がないために、電気ばかり使って性能的にはいまいちだった。
最近の電子レンジは、ガスコンロが無くても全部調理ができるくらいの機能が一杯付いている。それだけでもかなり凄いなーと思っていたのだが、実際に欲しくなったのは、料理の時間が掛るようになってしまっている母親のためだろうとおもう。詳しく書くと家庭の事情をさらけ出すことになるので記載するのはやめる。
さて、電子レンジを買おうと思ったときに、数多くの電子レンジがあったとしても、やっぱりシャープのヘルシオが他社製品に比べてひと際抜きん出ているように思えた。ただ、これまでのヘルシオは、自分の家に置くには少し大きすぎると思っていた。これまで使っていた電子レンジの置いていた場所に入れ替わりして置くには無理だと考えていた。いろいろな機能が付いていると、どうしてもレンジ自体も大きくなるのかということと、あとは値段。電子レンジごときに10万円も出すのも、さすがに手が出ないと思っていたところ、1月終わりごろから、同じような機能を有しながらも少し小ぶりのタイプである「AX-CX1」というのが発売された。値段も店頭価格で6万円くらい。まぁまぁの価格ではないか。
これまでのヘルシオは、特定メニュを番号で選べば自動的に調理を全部してくれるというものだったが、その機能を限定的にすることで価格を落としたのであり、他には2つ以上の違う料理を1つのレンジで可能にしたというのがヘルシオの売りだったが、それをやめてしまって、1回あたり1料理にしたところも価格ダウンの結果だろう。
即買いするのもありだったが、一度親と一緒にどんな製品ラインアップをしているかをヨドバシカメラに出かけて見てもらい、だいたいの候補を選んでおく。なにせ一番使うだろうとおもうのが本人なのだから、使いにくいとか、面倒くさいとか、そういうのがあると、せっかくの電子レンジも意味のない置物になってしまうからだ。機能的なことと大きさから、やっぱりAX-CX1にしようというところまでは、初回の訪問時に決めた。ちょうど店頭にシャープから派遣された実演販売の人が居て、懇切丁寧に説明してくれたこともヘルシオを選んだきっかけのひとつだったかもしれない。
機械音痴であるが、興味は持っている母自体が、あれはできるの?これはどうしたらできるの?と説明員に説明しているところをみると、これは買うのに乗る気だなというのは分かった。しかし、やっぱり価格が6万円をちょっと切る程度だったことが気になっていたらしく、もうちょっと何とかなったらなーという捨て台詞を言う。説明員も「500円程度だったら私の力でなんとかなるんですけど、それではダメですよねー」という答えが返ってきた。
2週間後、実際に買いに行くときに、またヘルシオ売り場に行って見ると、以前説明をしてくれたシャープから派遣されている説明員の人がいて、自分達を見つけると早速「決めました?」と声を掛けてきた。覚えていてくれたこともびっくりだが、前回から2週間も過ぎているのにかかわらずというところに驚きを隠せない。そしてもっとびっくりしたのは、前回来た時の値段よりも1万円も下がっていたことだろう。ちょうど5万円くらいになっていたのである。前回来たときに、この説明員から「日曜の夕方になると値段が下がるんですよ。その時間帯にくるのがお勧め」と言っていた。ヨドバシの店員ではないので、こういう裏情報を言ってくれるのだろう。たまたまなのだが、日曜の夕方に掛る時間帯に行った為に、タイムセールスと称して値段が下がっていたようだ。
この期に及んでまた迷いが出てきたようだ。カラーリングである。ヘルシオは、ヘルシオカラーの黒基調の紅い取っ手のタイプと、白物家電の典型的な白色タイプの2種類がある。なぜか母は白色が良いといっていたのだが、なんで汚れの目立つ白色にするのか理解不能である。シャープの人もヘルシオカラーのほうがいいとおもうんですけどねーと言っていたのだが、なぜか家電は白物とおもっている老人は、自分が正しいと思っているためなかなか他人の言うことを聞かない。
結局はヘルシオカラーを選ぶことで落ち着く。シャープの人がちょっと待っててくださいというから待っていた。どうやらフロアマネージャに対して、タイムセールスの価格からさらに値段が下がるのか聞きに言ってくれていたらしい。しかし反応はダメだったようで、あれ以上は残念ながら下がらないです、すみませんという返答だった。1万円安くなっていただけでも儲けものだとおもっていたので、別にそれ以上の期待はしていなかった。
家に届いたヘルシオは、前の電子レンジより少し大きめだったが、置き場所はぴったりだった。ただ使い方が分からない。単に冷えたご飯を温めるというだけのことなのに、それさえも良くわからなくて、結局次の日にまたヨドバシカメラに行って「使い方が分からない」とシャープの店員に聞いていた母。その夜に帰ってきて、さっそくヘルシオを使って習ったことを実践してみる。「できた、できた!」と喜ぶ母。
買って正解だったのか、よくわからないが、まだ複雑な料理をする際にヘルシオを使うことは無い。単純な温め、解凍くらいしか使っていないので、宝の持ち腐れのような気がする。これからいろいろ使ってみたいとおもう。
いちおうヘルシオはウェブサイトから調理をするためのヒントや何かを作るためにはどのボタンでどう料理してくださいという説明があるのだが、これをいちいち読むのも面倒くさいと思う。
SHARP ヘルシオ AX-CX1
URL: http://healsio.jp/products/axcx1/index.html
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