2011/02/13

新しいFAX付き電話を購入

家の電話はFAX機能兼用のものであったが、どんな相手から掛ってきたのかというのは表示できない古いタイプのFAXだった。用紙の送りもこれまで2回修理に出した経験もあるくらいなのだが、最初からあまりよろしくなかった。現在では、各人が携帯電話を持っているという時代になったことと、電子メール全盛の時代なので、FAXを受け取っても送ることはあまり無いと思いたいところだが、うちの父がまた仲間達にFAXで送ることが多いようで、いい加減、仲間達も電子メールを使って欲しいといいたいところではある。しかし、もう老人なのでいまさら新しい機械の使い方を習得するのは無理なのだろう。いまだにうちではFAXが豊富に使われている。

そんなときに事件が起こった。いわゆる「オレオレ詐欺」である。恥ずかしいかな、母が名古屋に住んでいる弟と勘違いして、振り込みそうになったのである。手口は一般的に公表されているように、まず風邪を引いたというような電話をかけてきたことと、あと携帯電話をトイレに落としてしまって番号が変わってしまったということ、それと子宮200万円の金が必要になったということである。知識があれば、携帯電話を水の中に落としてしまったといっても、携帯電話本体が使えないだけであり、その番号が使えなくなるというわけでは全然無いから、「番号が変わった」というのは大嘘である。さらに、次の週に事前に東京にやって来るという話をしていただけに、その前週に至急金が必要になったというのはおかしな話で、東京に来てから金が必要になった旨を、我が家に来てから言えばいいのである。それに気づかなかった母親も馬鹿だなと思うのだが、さらに悪いことに、変わったといわれる携帯電話の番号のみに折り返しの電話をして、名古屋の家の電話に折り返ししなかったことも手落ちであったし、家族に誰にも相談せずに振込みをしようと試みたところも悪かった。父親が振り込み寸前に「ちょっと待て」と母親に慌てて電話したことにより、未然に事件が防げたのだが、最初に電話が掛かってきたときに、どこから番号を掛けてきたのかというのが分かっていればまずは事件が防げたところだろう。

さらにもう1つ事件が起こる。墓やら投資やらの勧誘電話がひっきりなしに掛かってくるようになる。だいたいの場合が偽者の情報で、「何も知識の持っていないあなたに直接あって話しがしたい」という手口から始まり、最終的にハンコを押さないと返してもらえないような強引な手口に結びつける詐欺事件が横行している。このときも不動産投資会社と称する馬鹿会社のひとから電話が掛かってきた。不動産に投資をしなさいという。それで、向こうがこれも勝手なのだが「明日の朝にアポイントを入れておきましたので、よろしくお願いします」とのたまった。こちらはそんな約束をした覚えが無いし、電話の人に会う必要も無い。そんな趣旨を言うと、奴は逆切れした。それで最終的に「不動産投資なんていうんだったら、あんたの会社の関東財務局登録番号を教えろ」とこちらが言った途端、相手は「なぜあなたに言う必要があるんですか?」と決定的な言葉をのたまった。正式な会社であれば問われた公式登録番号は顧客に述べなければ法律違反である。彼はその法律を犯した。しかし、相手がどんな電話番号から掛けてきたのかはこちらは古いFAX電話機なので、これ以上の深追いが出来ない。

こんな悔しさから、絶対に相手の番号を電話機に通知させる「番号案内サービス」にいまさら加入し、そして詐欺電話の場合にはそれを元に警察に逆探知も含めた訴えをするというのもありだとおもい、新しいFAX電話機を買うことにした。

ヨドバシで事前に調査をしたところ、最新のFAX電話機というのはいろいろな高機能を有しており、なかなか頼もしいものだった。番号通知は当然なのだが、驚いたことに、受け取ったFAXをそのまま紙に出すのではなく、必要なものだけ紙に打ち出すという機能が最近は出来るらしい。あと、打ち出さなくても、液晶画面で受け取ったFAXの内容を読み取ることと、さらにその内容に加筆し、そのままFAXを送ることができるという機能もある。また、通話録音は以前のFAXにも付いていたが、ある程度の長さまでしか録音できない。しかし、最近はSDカードのような外部記憶装置を用意すれば、その容量分獲ることができ、そのままPC等で編集して警察に通話記録を提出することも可能である。通話途中であったとしても、その瞬間から録音ではなく、遡って録音が記録されるという機能を有しているものまであるのには吃驚した。獲り忘れについても防げるというものである。

そのほか、FAXができるのだから、プリンタも兼用するというのもあるのだが、プリンタは別にちゃんとあるので特に我が家では不要である。そういうことで機能的なことを考えて、パナソニックのKX-PW821DL(子機1台)付きを選んでみた。電話台に載せる大きさとしてもちょうど良かったことだ。液晶画面が4インチもあるというところも魅力的だった。ただ難点としては、番号を押すところが、ボタンではなく、液晶のタッチパネルだったということ。既に銀行のATMで液晶番号をタッチすることには両親とはいえ、なれているので問題ないのかなとは思っていた。ただ、本人に聞いてみないとその良し悪しについては判断できないので、結局FAXを買うまでに事前調査から購入となかなか時間が掛ってしまったのである。

実際に家で使ってみると、これが便利そのもの。事前登録で、番号と名前を電話機に登録しておけば、着信時には名前で「○○さんから電話です」と呼び出し音と一緒に通知される。さらにNTTの「発信者番号サービス」に加入することと、それでも番号を非通知で兼ねようとしてくる人に対しては「番号通知お願いサービス」も加入しているので、非通知でかけようとするひとには「番号つけなさい」というのを相手に通知できる。しかし、そんなサービスに入っていても、番号非通知で掛けてこようとする強敵も居るので、そういう電話が掛かってきた場合には、電話機自体に、呼び出し音さえも鳴らさないように設定をした。これにより勧誘電話が一切なくなったのはうれしいことだし、かつ、着信履歴には「非通知」というのが残るので、電話が掛かったと言う事実だけは分かる。

まだ通話録音を必要とするような事件は起こっていないのだが、4GBのメモリをソフマップで500円で買ってきたので、数時間連続で通話してもなんの問題も無い対策は取れている。それにしても、この電話機、FAXも付いているのにも関わらず値段は2万円くらいだった。それに通常ならFAXプリントアウトのためのインクシートもランニングコストとして掛ってしまうところなのだが、必要なものだけ打ち出すということになるので、ほとんどインクも使わないことになるんじゃないのかなという気がする。

しばらくこの電話機を使うことによって、弊害が出てくるかどうか調べてみたいところではある。ちなみに、うちは子機を持っていたとしても、全然役に立たない。前の電話機もそうだったのだが、子機をまともに使ったためしがないのである。しかし、今後はどのように子機も含めて使うべきかというのを検討することにしたいと思う。

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