2011/02/12

YUBISASHI 台湾×夜市(書籍)

ガイドブックの「指さし会話」シリーズは、結構いろいろな言語版を出版しているものだが、そのシリーズの本をこれまで一冊も買ったことが無かった。会話本自体、例えば、地球の歩き方の巻末に乗っている会話集のところも入れても、最初は「現地に行ったら使うかもしれないから、覚えておきたいな」と思うが、実際に現地に行くとだいたいが勢いで話をしているので、覚える現地語もあれば、一切合切覚えない現地語もある。だから、会話集なるものは不要だと思った。

ところが最近、指差し会話シリーズでも、利用シーンを特化したスモールサイズのものが刊行されるようになって、ちょうっと興味を持って手にしたのが「台湾×夜市」版である。

台湾の夜市の特徴や夜市で売られている食べ物のメニュについて、結構細かく紹介されているところが面白い。食べ物や注文をする際の場面にのみ特化しているので、その際に使われる言葉としても覚えやすいというのもいいだろう。それも今回の「台湾×夜市」では、すべて台湾語での紹介というところがまた楽しい。台湾華語ではなく、現地夜市では一番使われている言語である台湾語で紹介されているところが、また素晴らしい。

現地台湾の夜市にいくと、確かに喧騒のなか台湾語でわーわー会話をしている店のおっさんたちと、現地のお客さんとの会話の少しでも聞いて知る事ができれば、それはそれで旅をする際に楽しみが増えると言うもの。

料理の台湾語だけではなく、料理に関するマナーや気質、そして、屋台だけではなく、コンビニや駅での会話の一部についても標記されているところも参考になるだろう。大陸からやってきた外省人の気質ではなく、本省人の気質を紹介されているところが面白いところ。台湾の80%以上が本省人であるので、本省人の気質を知るということは、台湾が一掃楽しくなると言うもの。その補助になるための本であると考えればいいであろう。

また、言語のことだけではなく、台湾の主要都市における夜市の紹介も見逃せない。台湾の町1つ1つには必ずといっていいほど、夜市が存在する。そして、どこも同じような夜市だと最初は思うのかもしれないが、実は奥が深い。売れるような品物については、台湾のどこかで売れてしまえば、それが瞬時に台湾中に広がるのは特徴ではあるが、それでもやっぱり現地に行かないと食べられないというようなものも存在するのが台湾である。また、夜市も各街によって規模が違うので面白い。その違いや特徴についても、少しばかりであるが、紹介されているので、主要都市にある夜市に行く場合には参考にするべきだろうと思う。

ただ、台湾語はもともと文字が無い言葉。それを無理やり文字化しているということは、現地の発音を忠実に表現するのはとても大変なことである。だから、あくまでも表記方法は参考にし、現地の人たちが話をしている内容の発音を聴いて覚えるしかないだろう。あと、日本人が台湾語を話すと、絶対台湾人は「おぉ!すごい!」と喜ぶ。これは外国人が日本語で「コンニチハ」とカタカナ日本語で話をしただけで、日本人がすごいーと思うのと同じである。特に中南部に行くと台湾語の使用率が極めて高くなる。なので、中南部に行く人は是非簡単な言葉でも使ってみるといいかもしれない。

ちなみに、台湾語がわかると、福建語も理解できる。福建語が理解できるということは、東南アジアに広がっている華僑達と話がすることができるというもの。ただ、一概に福建語がどこでも使えるとは限らない。なぜなら東南アジアに広がっている華僑達は福建系もいれば、海南系もいれば、広東系もいるのである。それぞれ言葉が全然違う。ただ、一番多いのは福建系だ。だから、台湾人が東南アジアに行くと、言葉に不自由しないで現地の人と会話ができるというメリットがあるのは、このためである。

台湾語の辞典も含めてちょっと台湾語をかじってみるのも面白いだろう。

ワンテーマ指さし会話 台湾×夜市 (とっておきの出会い方シリーズ)
著者:酒井 亨
出版社: 情報センター出版局
出版日:2011年1月15日
単行本: 127ページ

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