2011/05/21

ズリンスキー広場(ザグレブ)

ザグレブ中央駅3兄弟(?)の一番北側にある広場ズリンスキー広場(trg Subica Zringjskog)にはちょっと気になるものがある。実はズリンスキー広場の一番北側のところに変なものがある。それはこの広場が、ハプスブルグ帝国のほぼ最後の皇帝、フランツ・ヨーゼフが統治していた時代に建てられたものであることを象徴するようなものであり、当時としては最先端の科学装置が置かれている。

それは、温度計と湿度計のこと。石造りの背の低い建物は4方向から違う測定ができるようになっていて、遠めでみると電話ボックスかなとおもってしまうものであった。時計も含められている芸術品でもある。でも、この貴重な建物について、観光客の誰もが気に留めず、もちろん地元の人で広場でのんびりしているひとたちも、いつもそこにあるものだからと全く気に留める様子がない。でも、こんな芸術品は日本の公園には絶対ないだろうし、日本だったら、中国人か韓国人あたりがぶっ壊すか盗むかするんじゃないだろうか?とおもうくらいよくできている。

まず百葉箱としてのデザインがいい。まさにザ・ハプスブルグである。大セルビア主義の下や、社会主義国家体制だったら、こんな自由にあふれた発想は出てこなかっただろうとおもう。

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