2013/08/16

世界一周!チラ見の世界史(podcast)

高校の時には2年次に地理と世界史を履修したが、3年になったら地理一本にした。だいたい世界史というのは、ギリシャやローマ帝国のところで似たような名前のひとたちがわんさか出てくるというのと、中国の歴史も春秋戦国時代のあたりになってくると、国名が一杯出てきてわけがわからなくなるというのがオチだった。だから、世界史なんか面白くもなんとも無いと思っていたのだが、社会人になってある程度お金に余裕が出来て、各国を旅行すると、現地の歴史とは切っても切れない状態にどうしても陥る。特に博物館や美術館に行くと、国の歴史の宝庫が集まっているようなところであるから、バックグランドの知識が無いと、その展示物のを見ても何にも感じないのがオチだ。それが一番良くわかったのは、ギリシャのクレタ島に行ったときに、クレタ島の博物館に展示されていた、小さい何気ない飾りもののケースの前をさささーっと歩いて行こうとしたときに、ドイツ人観光客のおばさんたちに「あんたたち、クレタ島にきたのになんでこれを見ないの?野蛮人?日本人は賢いと思ったのに、意外に無知なのね?」と、さっきすれ違っただけのおばさんたち集団に囲まれて、めちゃくちゃ罵倒されたことがあった。ヨーロッパ人にとってはギリシャ文化・古代ローマ帝国の歴史は「常識」の範囲であり、それに後に出てくるキリスト教の文化と素養が組み合わさって現在の西洋世界が出来上がっているのだが、それを知らない地域で育った日本人にとっては、なんのこっちゃと思うようなことが多々ヨーロッパでは出くわすし、展示物に対してもなんでこのケースの前には人がたくさん溜まっているのだろうという場面に出くわすことがあると思う。

上述のクレタ島のこともそうだが、のちに初めて台湾に行ったときに、台湾のことを全く知らないで旅行したことも今考えると馬鹿だなとおもうのだが、現地では日本語を話せるひとがめちゃくちゃたくさんいるし、老人になればなるほど流暢で小難しく今の日本人では普通使わなくなった日本語を綺麗な発音で話す人に出くわしたりして、一体台湾ってどういうところなの?という不思議ちゃん体験をしたことがある。それから、帰国した後、むさぼりつくように台湾に関することの書物を歴史・地理・文化の面から徹底的に読み漁ったあと、それでは飽き足らず、中国大陸に関しての本を読み始めた記憶がある。あれだけ高校の世界史の時間はツマンないとおもっていたことも、なにかのきっかけで無性に好きになることもあるんだなと、今思い出しながら書いてはいるが、本当にそうだと認識した。

山川の世界史教科書を開いて、それをまた読み直すなんていうことをすると、また航行の授業のことを思い出すので寝ちゃうことになるのだろうとおもうのだが、それを耳から聞いて、通常の歴史の授業じゃなく、関係事象が出てきたら脱線しまくる授業なんかがあったら、きっと世界史の授業というのは本当に楽しいだろうと思う。

ポッドキャストの世界では、トリカゴ放送の番組のなかで、池袋の世界史の塾を開設しているゆげ先生の歴史の授業というのは、本当に面白い。言葉だけで映像が無いのだが、話の内容がめちゃくちゃ面白いので飽きが来ないし、雑学を交えた内容だけに、話に深みが出ていてどのポイントからみても飽きないなと思った記憶がある。これはレギュラー化してくれないかなーとおもっていたところ、ゆげ先生ではないのだが、似たような番組がレギュラーとして存在していたことを発見した。

旅に対してストイックに追い求めているネット界の旅行マニアであるやすやすさんがプロデュースしているポットキャスト番組の「世界一周!チラ見の世界史」というのがそれだ。ゆげ先生の授業の場合は、「事象」「出来事」を中心とした歴史を教えるというものであるが、この番組は毎回1つの国をテーマにして、その国の歴史を広く浅く拾っていこうという番組である。

番組に登場するのはやすやすさんを入れて3人。声が渋いダンディーな感じがするおおたに先生と、女子大学生か就職したてのまきちゃん先生である。「先生」と書いているが、本当の学校の先生ではなく、単なる歴史好きの素人なんだが、番組上では学校を想定してこのお二人が毎回順番に先生役になってその国のことを説明するという設定になっている。

国の選択は、前回の終わりのビンゴのようなものを使って決めているようだ。それについては実際にどうなっているのかわからないが、いちおうランダムに地域とその地域内に番号化された国を選ぶということになっている。これを記載しているときには、なんだかアフリカと中東ばっかりだなーという印象が拭えないのだが、それでも全世界の国連加盟国がそれぞれ1つの国として登録されているようなのだ。有名な国もあればほとんど知られていない国もあり、それらをランダムで選んで次回までに知識として仕入れ、それを発表するということになっている。これが聴いている人、そして説明をするひと、それぞれが実際に行った事がある場所であれば、予備知識とかどうでもいいようなトリビアを説明の中でいろいろとブチ込むことができるのだろうが、何にも知らない国の場合には、単純にウィキペディアやそこから派生する情報をまとめて説明することしか出来ないんだろうなということになる。

むしろ、よく知られている国の場合は、旅行者も多いだろうし、勉強や本を読んだこともある人も多かったりするので、変なことを説明すると、すぐにツイートやFacebookで「あれは間違ってます」とどうでもいいようなツッコミをしてくるような馬鹿な反応がネット上であわられるだから、あまりにもよく知られている国だと、説明する側だとプレッシャーがあるんだろうなとは思った。

1つの国の説明には回にもよるのだが、だいたい1時間番組くらいになっていると思ったらいいだろう。国の歴史は千差万別でいろいろあるとおもうのだが、歴史が長い地域の場合にはかなり説明に苦労するだろうと思う。が、短すぎる国もかなり説明が難しいだろう。それをうまーく調理しておもしろおかしく説明するのがこのお二人の役割。

初めて内容について知ったような国なんかも結構たくさんあるし、どういう場所なんだろうと昔から気になっている国も結構ある。それを解説してくれて初めて「へぇ~」と思うところはかなりたくさんある。結構勉強になる番組だ。

さて、たまに番組としては国の歴史を説明するのではなく、あくまでも学校を想定としているので、中間テストのようなものが出題されるときがある。つまり、それまでの授業のなかで説明してきた内容を確認するために、出題形式で答えを求めるというのがあったりするからどこまでも学校なんだなとは思った。また、課外授業のようなスタイルとして、外部講師を呼んできたようなイメージで数回に渡って説明する回もあるので面白い。

今後はどういうスタイルになってくるかということもそうだが、どういう国が説明してくるのかはワクワクだろう。

<世界一周!チラ見の世界史>
URL : http://tabitabi-podcast.com/sekachira/
iTunes : https://itunes.apple.com/jp/podcast/shi-jie-yi-zhou!chira-jianno/id619189798

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