客の一部がそんな横断幕に近い旗が貼られていることに対して、埼玉スタジアムのスタッフに何度も詰め寄って、あの旗をなんとかしろということを要求したようなのだが、浦和レッズまたは埼玉スタジアムの関係者は、試合が終了するまでその横断幕を片付けるようなことや貼った人を探し出して剥がすように促したということは無かったようである。
人権問題は、昔から、一番面倒くさいひとたちが騒ぐ格好の材料になるのだが、今回の問題に対してもそれがやっぱり面倒くさいひとたちにとっては糾弾してやろうというターゲットになったことと、浦和レッズと埼玉スタジアムが「事勿れ主義」で問題を終わらせようとしたことが、実はこの2社の思惑とは全く反対に、全国規模のニュースにネットを中心になって発展してしまい、何らかの処分をJリーグから受けることになりかねない事件性に発展してしまったことだろう。
問題の横断幕が掲げられていたのが、浦和レッズのホームグラウンドのホーム側であるゴール裏のスタンドに通じる入口のところである。ということは、このエリアに入れる人間がやったことになることを考えると、浦和レッズファンが行ったということになる。相手チームのサポータが横断幕を作って、それをビジター側のスタンドに掲げているのであれば、まだ問題を沈静化することは簡単だっただろう。残念ながらホーム側に関係するサポートが実質はやったことがこれではわかってしまうようなものであったために、サポータがやったことは、例え、直接サポータのことを知らなくても、サポータを監督するという意味で、そのまま浦和レッズにとばっちりがかぶさってくることになるのだ。
それにしても、なぜこのような横断幕を垂れ下げるようなことになったのだろうか。背景としては色々考えられる。1つは李忠成のような旧在日朝鮮人で日本に帰化したような選手が大いに自チームの躍進に助けているというのであれば、日本一過激なサポータとして有名な浦和レッズのサポータに糾弾されるようなことは無く、むしろ李忠成ありがとうーというようなことが出ても良いのだが、残念ながら李忠成のこれまでのレッズでの活躍はとてもいいものではなかったために、身内のサポータから役立たずのレッテルを貼れたということも原因かもしれない。または、ゴール裏というのは、ホームのサポータにとっては応援する場所としては一番盛り上がることができる場所であるのは言うまでも無い。そのサポータにとってはプレミアムプレイスにもなっているところに、レッズファンじゃないような単なる外国人観光客がやってきて座っちゃうことがイヤだからということも考えられる。
この時点で、浦和レッズからいちおう対処予定の内容に関わる声明が発表されているのだが、どういうオチにするのだろうか?というところが気になる。
前述にも記載しているのだが、人権問題に関わることが発生すると、面倒くさいひとたちが生き返ったかのように騒ぎ立てるというのを記載した。その背景としては、最近ヘイトスピーチなるものが流行っている。それはターゲットとしてほとんど嫌韓・嫌中の延長として、ようやくまともに韓国LOVEや中国マンセーというような人が少なくなることにはなった影響もあるのだが、そういう嫌韓嫌中国を主張すること自体がヘイトスピーチというものに大きく括られてしまった。さらに言うと、そんおヘイトスピーチをする人たちを糾弾するという反ヘイトスピーチの動くも最近は喧しい。要は人権問題に関わるということは、ウルサイ右翼たちを起こせることになるのだ。
て、ヘイトスピーチという特殊集団糾弾方法が確立したとしても、その集団方法をすることを「禁止するぞー」という、世の中の動きにどこまで配慮されているのだろうか?というイがある。
事件発覚数日後に、犯人が特定されたというのが発表されていた。浦和レッズの古株サポータの3人が横断幕をつけたというところまでは分かった。この3人は浦和レッズによる調査に対して「最近、海外からの観光客が増えてきたため、応援の統制がとれなくなっているため」「(横断幕を掲げた入り口がある)ゴール裏は『聖域』。自分たちが応援してきた場所」と横断幕を出した理由を説明していた。決して選手に悪い人がいるわけじゃなく、クレイジーな浦和レッズのサポータのガラが悪かったという致命的欠陥が原因だったことに発端している。
またあとで浦和レッズが発表したことは、スタジアムに対する浦和レッズのサポータによる横断幕の持ち込みを禁止になった。そのためのセキュリティゲートを作るのかどうかは不明である。
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