2010/12/27

台北・松山空港へ中華航空で

羽田から台北に行く飛行機は、昔台湾の航空会社のみ存在していたので、中華航空やエバー航空は「羽田から海外にいける便利な航空会社」として一時期便利な航空会社だったのだが、すべての国際線が成田に移ってしまった途端にその優位性がなくなってしまったと思う。ところが、ここにきて、また羽田から台北にいく飛行機が復活したのは嬉しいことだ。それも台北といっても国際線は台湾の成田みたいな存在になっている桃園空港だったのだが、今度は羽田から出発すると、市内に存在する松山空港に到着するということでは、こんなに台湾旅行が便利になることはないと思う。松山空港からだと、市内のどこに行っても20分以内でタクシーで移動できるし、その交通費がタクシーでもめちゃくちゃ少ない値段でいけるのはとても便利だ。松山空港で到着して陽明山で宿泊するというのもありかなという気分にもなれる。

事前チェックインをしようとおもったのに、楽天トラベルで買ったチケットでは、事前チェックインが出来なかった。もう今度から中華航空を利用する場合には、航空会社直のサイトから買ったほうがいいかもしれない。当然、航空会社から買ったほうが値段が高くなるのは承知の上でだ。おかげで、早めに空港に到着しておかないと良い席は取れないと考えた。しかし、チェックインカウンターは、出発2時間半前に開いていたようで、そのときから既にチェックイン希望者がたくさんカウンターに並んでおり、自分が並んだときにはまだ出発2時間以上もあったのにも関わらず、既に窓側の席を希望していたのに、それが取れない状態になっていた。一体、事前に空港に来ていた人たちはどんだけ早く来ていたんだろうか?これが事前チェックインができていたら、どんなに便利だったかと後悔した。結局選ばれた席は、2-4-2の座席の4の席で、それも通路側ではなくど真ん中。こんな屈辱に出くわしたのは、ベトナムからの帰国便に遭遇したときと同じである。

中華航空単独で運行しているのかと思っていたら、チェックインカウンターにJALとの共同運航便と書かれていた。ということは、JALのチケットを持っている人もいたということである。JALだと事前チェックインが出来るので、JALチケットの人が結構多かったのかもしれない。

中華航空のいい所は、あのスチュワーデスのコスチュームと食事のサービスだろう。中華航空のご飯は絶対世界一美味いと思う。それまではシンガポール航空が一番だと思っていたのだが、最近シンガポール航空は手を抜いていると思う。きっと超ファーストクラスを作ったことで、そちらに力を注いだ結果、エコノミーのクラスをないがしろにし、貧乏人には貧乏人なりの価値のものでいいやと差別をしているのだろうと思う。中華航空もエバー航空もどちらも昔のシンガポール航空と同じような姿勢をとっており、いつでもお客さんが一番偉いというスタンスをいまだに崩していないから、細かいところにも目が言っているのだろうと思う。ただし、文句を言いたいところも有る。それは、搭乗後の飲みもののサービスだ。好き勝手なものを選べずに、カップを載せたお盆を持って、ひとりずつに勝手に飲み物が入ったカップを取らせるやりかただけは、ちょっとイヤだ。ミネラルウォータかオレンジジュースしかないという選択肢の無さもいやである。この点を改善してくれれば素晴らしいとおもうのだが、改善する気があるのだろうか?

今回の中華航空のご飯は、以下の通りである。

■往路

(1) 和食メニュ
 ・鰻丼
 ・蕎麦
 ・ミートボールと野菜
 ・抹茶のムース(2) 台湾風メニュ
 ・豚丼
 ・フルーツ盛り合わせ
 ・野菜のセット
 ・チョコレートケーキ
■復路

(1) 和食メニュ
 ・蕎麦
 ・うな丼
 ・野菜のセット
 ・栗饅頭(2) 台湾風メニュ
 ・包子
 ・豚肉のハンバーグと栗ご飯
 ・酢の物
 ・フルーツ盛り合わせ
 ・パイナップルケーキ
機内はパーソナルTVのオンデマンド形式で、行きのフライトは全然眠くなかったので、その間に映画を2本も見てしまった。台湾に行く際にずっと起きていたのは本当に珍しいと思う。観た映画は、シルベスター・スタローンの「エクスペンダブルズ」とデ・カプリオが出演していた「インセプション」である。それぞれについての評価については、別途記載したいと思う。

松山空港に到着したあとの話は松山空港のことを後で記載するので、そこで述べるとして、帰国時のことを記載したい。

帰りの飛行機が18時15分発なので、16時ちょっと過ぎには空港に着いていれば全く問題ないと思い、その通りのスケジュールで空港に到着した。台北に来る往路便のときに事前チェックインができなかった失敗から、帰国便においても事前チェックインができないので、ちょっと早めに到着しておけば良いと思ったのである。予想に反して、カウンター前にはあまり人がいなかったのが不思議だった。それでも作られていた列に並んでいると、係員が「空港までどのような手段できましたか?」という紙を渡された。なにかの調査なのかどうかはわからない。たぶん地下鉄が出来たことによる調査なのだろうと思う。それよりも、カウンターに書かれていたコメントのほうが気になった。

「出発時間が19時に延期になります」

これを見たときに機材トラブルか?と思った。カウンターでチェックインした際に、係員の人が「19時になりますが、ご了承ください」と丁寧な日本語で言われたときに「わかりました」としか返答ができないコメントに参った。しかし、チェックイン時に窓側の席が取れたので、それはそれで嬉しかったのである。

しかし、出発が遅れるということは、到着も遅れるということになる。当初の予定では、21時55分に到着なので、ほとんど22時だ。荷物の受け取りとかを考えると、どうしても22時半ごろに入国審査になることだろう。それからバスに乗って家に帰るというのは予定していたのだが、帰国時出発が遅くなると、その家に帰るバスがもう運行していないかもしれないという状況に直面する可能性が出てくる。最終便のバスが何時になるのかというのを確認してこなかったので、チェックイン後の出発待ちのときに、空港のWi-Fiに接続をしてバスの確認をした。

そのときに確認した最終バスの出発時間が23時20分。これに乗れなければ、電車でいけるところまでいき、そこからタクシーになるという覚悟をする。しかし、あとで気づいたのだが、このバスというのが実は最終ではなく、さらに日付が変わって、0時15分に出発する最終バスが存在することを羽田に到着したときに初めて気づくのである。だから、飛行機に乗っている最中は、もう中華航空に任せるしかないのだが、最終便だと思っていた23時20分のバスに乗れれば問題は無いので、がんばれーとおもいつつ羽田に到着するのを待つ。

帰国便は遅い時間だからということもあるのだが、実はご飯を食べてる間以外は、ほとんど寝ていた。なので、飛んでいる間がまさか思ったことになっているとはおもっていなかった。実は、到着予定時間が22時50分なんだそうだ。台湾時間の19時ということは、日本時間で20時。そこからフライト時間が2時間50分で行きますとアナウンスがあったので、そう考えると、予定で22時50分である。もうその情報を知ったときに「終わった・・・」と半分諦めてしまう。

さらに悪いことに、羽田に着陸したとおもったら、そのまま地上を随分長く車のように走っていた。そして止まったと思ったら、それがターミナルに横付けされるところではなく、ターミナルビルまでバスで運ばれるところで降ろされたのである。この時点で既に時計は23時10分。終わっている。どう考えても最終バスと思っていたバスに乗れるわけが無い。なにしとんじゃい、中華航空!とひとりで憤慨する。それと同時に、地上に降りるまでは携帯電話の電源を切ってくださいというアナウンスがあったのに、それを完全無視して、飛行機が止まった時点で、早速リムジンバス情報を携帯電話で確認をする。それで、ようやく本当の最終便が0時15分にあることを発見する。しかし、そのバスに乗ったとしても家に到着できるのは1時半。翌日は仕事が普通にあるので、起きられるのかどうかがとても不安になる。

実際に今回のように遅れたのは、どうやら羽田に向かう機材が松山空港に到着しなかったからというのが原因である。羽田からの折り返しの飛行機というわけではなく、別の場所から飛んできた飛行機が松山空港で羽田のほうにむかうための清掃を行われていたのだと思う。今回の経験で、あまり遅い時間の飛行機を選んでしまうと、帰りのことがとても心配になるという経験を得たのだが、あと、今回羽田に到着したからバスがあったようなもので、もし成田に到着するようなものだとすると、絶対帰れなくなるだろうと思うと、多少ラッキーだったのかなという気もする。

帰国後、しばらくしてマイルの確認をしてみた。今回は中華航空で行ったので、デルタ航空のマイルで加算される。成田→台北桃園の区間は片道1341マイルなので、今回も同じだと思っていた。成田も羽田も対して変わらないし、松山も桃園も地球規模で考えればたいした違いは無いと思っていたからである。ところが実際には違った、羽田→台北松山の片道区間は1039マイルである。おや?300マイル分、だいたい東京→大阪間くらいの違いがある。これは不思議だ。別に通常の75%しか登録できないというようなチケットではなく、100%マイルが溜まるものである。まぁ、0マイルではないのでよしとしよう。

今回はなんだかいろいろなことがあったが、全体的には羽田から台北に向かうのはとても便利だということは分かった。今度から台湾に行く際には、成田なんかに行かないで羽田からまた行きたいと思う。

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