2010/12/27

羽田国際ターミナル

羽田の国際ターミナルは電車でもバスでも目の前まで行くことができる。空港バスの場合は、国内線のターミナルで降りず、そのまま最終地点まで乗っていけばいい。電車も駅が到着ホームにあるため、帰りはとても楽だ。実際に今回も羽田なので空港まではバスで移動したのだが、羽田なのでバスの本数が多くて便利だった。さらに、国際線が開業されたことによって、出発時間がめちゃくちゃ早い便もあったりするから、それに合わせて羽田行きのバスの始発便が早くなっていたことにも気づいた。空港ターミナルは、できたばかりなので天井が明るく自然光を取り入れた作りになっているのは最近のターミナル設計にありがちなタイプである。出発カウンターのあるところは、左がJALとそのグループおよび提携会社が利用しているカウンターが並んでおり、右側はANAとそのグループおよび提携会社である。今回のチャイナエアラインは、どちらになるのかと思っていたら、JAL系のほうに属していた。なぜだろう?と思っていたところ、どうやら乗ろうとしていた便はJALとのコードシェアらしい。しかし、機材はチャイナエアラインだった。
新しいターミナルになったからといって、チェックインカウンターが何か変わったかというと、別に変わっていない。特にこれはもう変えることができるほど進化はしないんだろう。自動チェックイン機械もあるし、カウンターの形式は変わらないし。ただ、新ターミナルは、まだ物珍しいためなのか、飛行機に乗らない人が冷やかし半分にきていたりもしていた。どうせ半年もすればその冷やかしも収まることだろう。ここがシンガポールだったら、この新しい建物をなんとか金儲けのために使えないかと考えることだろうが、羽田を巨大ショッピングモールにすると、モールに来る馬鹿な客が大勢押し寄せてくるために、本来の飛行機搭乗の客が空港までにたどり着けないという渋滞が発生する可能性があるから、絶対モールなんか作って欲しくない。

そんな冷やかし半分の陸搭乗者のお目当ては、4階フロアにある「江戸小道」だろうと思う。映画やドラマに出てきそうな、昔の江戸の裏通りを再現したような建物とその装飾で凝らされている小さなショッピングモールである。別にここで買い物をたくさんするためのモールではなく、当然ここでは搭乗客が搭乗前にのんびりするためのところであったり、追加のモノを買い足すためのモールである。だから、客層が全く違うのだが、話題性だけでいろいろなニュースに紹介されていたから、きっとその宣伝効果のためにやってきている陸搭乗者がたくさん来ていた。でも、たいしたものがないのはわかるんだが、きっと彼らにとっては「来ました」という称号が欲しいだけなのだろうと思う。しかし、この江戸小道はきっと外国人観光客にとっては楽しい風景に映ることだろう。これで江戸時代と同じように着物や浴衣で歩いていたら、浅草の街中を歩いているような気分になれることだろう。日本人にとってもあのようなセットは、DNAに染み込んだ思いがあるために懐かしいと思うのだろうと思う。文化がある国に生まれて本当によかったと思う。店員も全員西洋風の服装を着ているような感じではないところがまた面白いではないか。ただし、この江戸小道はこの4階のところだけが江戸の風景であり、チェックインカウンターや、出国審査から先は全然普通の服装の係員がいる。出国審査をしたあとは、免税店で買い物をしているのも良いだろう。ただし、まだ羽田から海外に出国するための便数が少ないため、あまり出国審査後の店は多くない。必要最低限の店が存在する。お茶を飲むところもまぁまぁある。しかし、出発ゲートの番号が、100以上なので、もう訳が分からなくなる。国内線も含めた通し番号のせいで100番以上にしたんだろうと思うが、一斉に改革でもすればよかったのにと思う。

それと気になったことが数点がある。1つはターミナルのアナウンス。成田空港は英語と日本語のアナウンスはあるが、中国語と韓国語は、とってつけたような録音だったりする。しかし、羽田の国際線ターミナルは、中国語と韓国語のフレキシブルなアナウンスがよく聞こえた。中国人観光客の呼び出しやらが特に多かったようだが、いままでだとそんなアナウンスはほとんどできなかったので、中国語と韓国語を話せる職員を大量に配置させた結果なのかなと思う。もう1つは、空港内のWi-Fi利用だ。このWi-Fiは無料で利用することができる。チェックインカウンターのあたりから、出国手続きをしたあとでも利用できるので便利である。が、あまりWi-Fiが使えるからといって、特になにかあるわけでもない。暇な時間を潰すために便利だというだけであって、そんなに暇な時間を作るのであれば、もっと遅く空港に来ればいいと思う。

しかし、羽田から海外に行ける便が増えたことはとても良いことだと思う。これからヨーロッパ便がどんどん増えてくれると、ヨーロッパに行くときには早起きしなくてもいい感じになれるだろう。アジア行きだとすると、会社の帰りに夜間便でそのまま行っちゃうということも可能になってきたので、これもまた便利だろう。しかし、日帰り台北旅行なんていうのもできたりするので、それは良いのか悪いのかよくわからない。是非どんどん羽田発の飛行機を作って欲しいと思う。特に、LCCの航空会社はどんどんこれから羽田に乗り入れするだろうから、その時にはこういうLCCを使って遠出をするのはいいかもしれない。どうせ、飛行機に乗ったらお休み3秒なので、機内のアメニティなんかどうでもいいから。

羽田空港国際線ターミナル
URL : http://www.haneda-airport.jp/inter/

0 件のコメント: