2006/10/18

Ceylon Tea

■ 概要

インド洋に浮かぶ真珠といわれるスリランカは、その多用な文化と風光明媚なことで知られている。総面積が65,610km2 で赤道からたった4度北部に位置する島は、海抜から焼く2600mで起伏に富み、多用な機構と風景を生み出している。

過去にスリランカは色々な名前で呼ばれていたが、その中で「セレンディブ(Serendib)」と呼ばれていた頃があった。その意味は、ホーレス・ワルボール氏によって「求めずして思いがけない発見をする。あるいは、思いがけない幸運に恵まれている」と紹介されている。19世紀の後半、初期の紅茶の栽培者によって幸運な発見があった。それは場所と標高によって異なる気候が、紅茶の生産に良い結果をもたらしたということだ。それは、様々な種類の高品質の紅茶が作られ、さらに異なる土壌の中から個性的な素晴らしい紅茶ができるのだ。都国スリランカでは、その特徴が際立っているといえる。

スリランカの茶の栽培をされている地域は、それぞれとても変わった名前を付けている。「光溢れる街」という意味の「ヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)」、「南」という意味の「ルフナ」、「高い場所」という意味の「ウバ(Uba)」、他に「ウダプセラワ(Uda Pussellawa)」、「キャンディ(Candy)」、「ディンブラ(Dimbula)」などがある。これらの地域には、それぞれ茶の専門家がおり、たくさんの茶園がある。

スリランカは面積こそ小さいが、お茶の生産量はインドと中国に次いで世界第3位の地位を占めている(日本は世界第6位)。インドと中国で生産されるお茶の大部分は、国内消費に向けられるが、スリランカの場合、輸出に向ける世界最大のお茶の輸出国である。スリランカの紅茶の味は、世界中の紅茶の愛好者の好みにあわせて改善されてきた。様々な種類のスリランカの紅茶は、全世界の国々ではセイロン紅茶の名称で輸出され、紅茶の親の愛好者は、一年中生産されるセイロン紅茶の中から、最高の品質を求めるようになってきた。セイロン紅茶はこういう意味で、世界の国口へ「セイロンの贈物」として高い評価を受けている。

■ ヌワラエリヤ

ヌワラエリヤは、過ごしやすい気候で自然に恵まれた地方である。花の多い牧草地、原生林、それと高原で構成される。ヌワラエリヤは細長い谷で、海抜約2000mの地域に位置する。独特な風味の紅茶を産出することでも知られ、爽やかな空気とイト杉のふくよかな匂いに満ち、ユーカリプテスと野生のミントの芳香が漂っている。このような環境に恵まれた地域で育った紅茶であればこそ、世界の紅茶通を満足させる商品ができると考えられよう。紅茶は柔らかで、爽快な渋みとデリケートな香りに満ちている。ヌワラエリヤの紅茶こそ、シャンパンがフランスのワインであるように、セイロンを代表する紅茶といえよう。

■ ディンブラ

ディンブラは、セイロン紅茶の中でも最も有名な名前だ。なぜならこの地域は1870年代にコーヒーに代わって、セイロンで最初に紅茶が栽培された地域のひとつだからだ。茶園は、広大な西側のなだらかな斜面に沿って広がっている。この斜面のある茶園は、平均して海抜約1200mから1700mの高地に位置している。茶園は、ハットン、ディコヤ、それからタラワケレとナヌオヤまでとヌワラエリヤの西の端まで広がっている。南西モンスーンは、ディンブラで産出される紅茶の品質に少なからぬ影響を及ぼす。毎年1月から3月までの冷たい乾燥する気候が、ディンブラの絶好の品質ができる季節といわれており、この西の地域では、この時期、適度な渋みと力強い香味がある。

■ ウバ

スリランカの中央山岳地帯の東斜面で海抜約1000mから1700mのところで栽培されている。ウバで生産される紅茶は、独特の風味と刺激的な味があり、色々な種類のブレンドに用いられている。もちろん、ウバのみで味を楽しむこともできる。ウバの良い時期は7月から9月だ。

■ ウダプセラワ

ウバの端がヌワラエリヤに向かって伸びているところがウダプセラワの山地だ。この地帯もウバと同様、北東モンスーンの洗礼を受けるが、この地域にある2ヶ所の茶園では、ウバ茶とは異なる味の紅茶が生産されている。この地域の良い時期は年に2回あり、1回目は7月から9月の東風の吹くシーズン、2回目は1月から3月までの西風が吹くシーズンである。ウタプセラワの高地の茶園は、冷たくて乾燥した気候の恩恵を受けて、付加価値の高い紅茶が産出される。

■ キャンディ

古都キャンディ付近で採れる紅茶は、中高地産茶として知られている。特に、コシが強いことで知られているため、コクの強い紅茶を好む人には喜ばれよう。茶園は海抜約700mから1400mの中高地で栽培されており、この辺りはスリランカで最初に紅茶が栽培された地域である。

■ ルフナ

南部地域では、独特な強さの芳香を与えるもとになる黒い茶葉の紅茶を産出している。この特徴ある紅茶は、海抜約700mのところで栽培され、独特な茶葉の色と味で知られている。暖かい気候と肥沃な土壌に育ったお茶の葉は、金銀色の芯芽をつける。ここで産出された紅茶は、濃い味で、ミルクティーにするか、あるいは、ストレートでその濃厚な甘い味を楽しむ人に最適である。

■ 紅茶の等級




  • FBOP  幾分大きめの茶葉でチップがある。芳醇な風味がある。


  • BOPF  茶葉のサイズはBOPより小さい。多くは高地で栽培され、風味はBOPより濃いが、その他の特徴はBOPと同じ。


  • BP1  CTC製法の大きめの茶葉。明るい水色、コクの強い紅茶。


  • BOP1  十分に揉んだ大き目の茶葉。淡い麦芽のような風味がある。


  • Dust1  やわらかな粉状にちかく、特に水色が濃い。業務用に適している。


  • PF1  CTC製法の小さ目の茶葉。味の濃い紅茶で、ディーバックに向く。


  • Silver Tips  最高の品質の芯芽を乾燥させるとベルベッドのような質感で茶葉の色はシルバーに呈する。神秘的でデリケートな風味がある。


  • Pekoe  茶葉は縮れた感じで、デリケートな軽い風味


  • FBOPF Ex Sp  長いチップを含んだ大型タイプの茶葉。キャラメルに似た甘い風味


  • Gun Powder  中国式の釜を使って加熱させた緑茶。風味は強いが、その中に独特なセイロンの香りを留めている。


  • OP  ホールリーフ(よくもまれた大型の葉)タイプ。栽培される地域によって微妙に風味が異なる。


  • BOP  最も知られた茶葉のサイズ、豊かなコクと風味のバランスが程よい茶


  • FBOPF1  やや大きい芯芽を含んだ低地栽培の典型的な粒上の茶葉、芳醇で甘い風味


  • Sencha  日本の蒸気式製法された緑茶。この方法で出来たお茶に共通するデリケートな味と風味

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