2008/05/25

トラットリア・ラ・フォーリア(Siracusa)

アレトゥーザの泉に近いところには、結構たくさんのレストランが存在する。たぶん、泉自体が名所になっているので、その傍で済ませたいと思っている人達が多いからなのだと思う。カポディエチ通りに入ると、レストランを含めた色々な店が軒を連ねているのを見られるが、「トラットリア・ラ・フォーリア」はその中の一つにあり、入り口に大抵はメニュが掲示されているのが普通のほかのレストランと違って、ここにはそのメニュがない。だから、どの程度の金額でどんなものを提供するのかというのが、入ってみなければ全然分からないし、表向きは全くレストランという様子がわからず、オーナーの趣味で雑貨を始めてみましたというような雰囲気なので、ついレストランであることがわからなくなってしまう場所だ。

このレストラン、結構人気があるようで、20時頃にいけば予約なしでも大丈夫だろうと思っていってみたところ、「いやぁ、満員なんだよねー」と言われてしまった。どのくらい待てばいいか?と聞いてみたところ、30分くらいかな~とのこと。でも、時間はわからないので、21時頃にまた来てみてよ。顔は覚えておくから、そのときに空いていたらOKだよとのこと。とおもい、日本人なので、時間に正確にも21時にやってきたら、「おぉ、待っていたよー」と大歓迎の様子。客商売に対する接し方を良く知っているオーナーだとすぐわかった。ただ、店の中に入って分かったことだが、ここのレストランは、夫婦2人で仕切っているところなので、客が多くてもそれを全部捌ききれるのはなかなか難しい様子だ。厨房まで見たわけじゃないので、厨房も夫婦だけでやっているのかどうかわからないのだが、客席数は50席くらいあるのに、なかなか注文も来ないし、料理もなかなか来ないからだ。アルバイトや他人を雇っていた場合には、もっと効率的にレストランを仕切っていることだと思う。

店内の雰囲気は、少女趣味の傾向がある大きな家の客間にでも来たような感じだった。というのも、これってレストランという場所では置かないだろうというようなものがたくさん置いてあった。例えば、使わない食器棚とそのなかに食器類。それと傾向がよくわからない絵画と武器類が壁に掛かってある。 おまけに、各テーブルの様子を見ていると、すべてのテーブルで使われているグラスおよびテーブルクロスが全く異なっていて、暇と金が余っているのでレストランでも開いて、余暇を楽しんでいるという雰囲気だった。メニュも全部手書きで、それもゴツゴツしたメニュというのが普通なのに、ちょっと戸川純の要素が入ったのではないか?というような紙とフリフリのデザインで出来ている。もちろん、英語メニュはない。ただ、ここの夫婦は英語とスペイン語も解するようなので、客に合わせてその言語を使い分けているようだ。 料理はどれも採れたてのシーフードと野菜を使っているので、どれも本当に美味しい。注文を取りに来るタイミングと料理を提供されるタイミングを除けば。でも、その時間も友達と喋るという時間に使えると思うと、苦ではないし、これだけ店内が「イっちゃっている」雰囲気なのであれば、どれもが話題として使えたりするので、飽きないだろう。

ここで食べたものは次の通り。

・カジキマグロのスパゲッティ ・キノコ類のスパゲッティ ・茄子とカジキマグロのトマトソース煮 ・魚介類のトマトソース煮 この店は、クレジットカードは一切つかえないので、現金のみ有効であることをお忘れなく。

トラットリア・ラ・フォーリア
Trattoria la Foglia
http://www.lafoglia.it/
Via Capodieci 21
0931-6-62-33

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