2006/12/04

静岡蜜柑

今年の静岡の温州みかんはとても美味い。やはり最近まで暖かい日が続いていたこともあり、野菜・果物類はとても豊富で甘い味で育ったようだ。そのために、市場では野菜や果物の価格が異様なまでに低い価格になってしまい、場所によっては、せっかく育てたのに、市場に出さず、全部捨ててしまうというような無謀なことをしているらしい。農家としては作ってもゴミみたいな値段にしかならない製品を出荷するのは、手間がかかるだけで面倒くさいからだということなのだろうが、そういうことをしているので、結局中国やオーストラリアからの大量低価格農作物に負けてしまうのだと思う。やっぱり日本人は品質に拘るので、農薬バンバン振りかけて船で運ばれている農作物より、地元で採れた製品を食べたいという思いはあるのに、それを分かっていない。農家は大変なんだ!なぜ同情してくれないんだーと、農家は頻繁に主張する。でも、それは単なる甘えだとおもう。農家がダメになったのは農家のせいだ。もっというと、JAを主体とする農業組合が、ちょっと変わった事をした農家に対して何の保証もせず、味方になってくれず、なぁなぁの寄り合いで今までやってきたからだと思う。
さて、そんな農家の批判をする前に、今年の蜜柑を採ってみた。先輩の家の蜜柑畑に今年も出かけて蜜柑をもいでみた。お世辞でも去年の蜜柑は甘くなく、単なる大雑把な蜜柑という感じがしたが、今年は全然違う。夏の暑さがそのまま実になった感じがして、とても甘い。その甘さに釣られて、山からイノシシや熊が降りてきているらしい。しかし、狩猟をするひとが少なくなってきているため、イノシシ類の数が全く減らず、厳冬も久しくないため、増えてしまっているようだ。民家に熊が出てきたとか、サルが出没してイタヅラをするとかの理由は、厳冬にならず、生物の自然の間引きがなくなったせいなのだそうだ。蜜柑畑も例外に漏れず、本当に「美味い」蜜柑のところだけ、つまみ食いのように食われている。
静岡県は本当に天候がいいところで、住むにはとても環境が良い。食べものが豊富でしたいことはなんでもできるし、東京にも名古屋にも比較的近い。生活圏として住むのであればこれほどいいところ無いと思う。老後に沖縄県に住むという人は多いらしいが、そんなところに行くよりも、静岡県にいくのがいいんじゃのかな?と個人的には思う。ただ、地震や台風の影響が大きいという点が否めないが、それは気にしなければいいのではないかと思う。日本列島に居るのであれば、別に東海地方だけでなく、地震と台風からは避けられないのだ。

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