昨今何かと話題になっているマカオ。これまでは隣接した香港のほうにスポットが浴びて、同じ西洋の国の植民地だったマカオは、常に二番手であり、あまり相手にされなかったような気がする。強いて言えば、マカオを仕切っていたカジノマフィアのおかげで、なんとかマカオ=カジノのイメージだけは持たれるようになったが、それ以外に、何があるの?といわれると全くマカオ以外の人から見ると何も想像できない場所であったに違いない。北朝鮮のせいで、世界の注目が集まってしまった観があるが、マカオも調べると実は歴史的な物件もたくさんあるし、西洋と東洋が巧く交わっている場所であることがわかるところなのだ。
金持ち中国人が増えてきたこともあり、彼らの財産を預けるところとして、世界一店舗数があり、華人にとっては絶対誰もが口座数を持っていると言われている香港上海銀行に金を預けたあとは、住んでいるところから高飛びしようが、政府が転覆しようが、ここに預けていれば世界中のどこに住んでいても自分の財産を利用できるというメリットがある。マカオの銀行も同じような機能を持っているのであるが、やはり金融都市を目指している香港のほうが先輩格であるために、マカオの銀行を使っているという人はまだまだ少ない。
それでも中国人にとっては、それまで国内旅行でさえ大変だったところが、金持ちになって少し余裕が出てきたこともあるから、香港へ買い物に出かけたり、香港からマカオへ渡ってそこでギャンブルに興じるという人がどんどん増えてきたらしい。そのおかげか、マカオ特別行政区政府は2006年のマカオへの旅行客が2199万8122人と前年比18%増え、過去最高になったと発表した。およそ半分を占める中国本土客が大幅に増えたことが理由。カジノを目当てにマカオを訪れる客が多く、12月単月の旅行客は216万2917人と前年同月比30%増え、初めて200万人を突破したと発表した。
マカオの知名度もあがれば、もっと日本人観光客がマカオにいくだろう。そうなると、日本とマカオの直行便も跳ぶこともあるだろうな。
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