2007/03/19
列車内禁煙
新幹線や特急を全面禁煙とする動きが広がっている。JR東日本は18日のダイヤ改正にあわせ新幹線と特急列車を全面禁煙とし、JR西日本も全面禁煙の特急を拡大。私鉄でも小田急電鉄と東武鉄道が同日、特急の喫煙車を全廃するが、JR東海は「喫煙者のニーズにも応えたい」と、東海道新幹線に今夏投入する新型車両には喫煙室を設ける方針。各社の試行錯誤は今後も続きそうだ。 新幹線に禁煙車が設けられたのは1976年の「こだま」から。禁煙車の比率は次第に高まり、東海道新幹線では96年3月、16両編成のうち十両が禁煙車となり、喫煙車を上回った。2003年5月施行の健康増進法で受動喫煙防止措置が求められたため、駅構内などの禁煙も広がった。 特急は新幹線と同様、喫煙車を一部残してきたが、JR東日本は今回、東北、上越、山形、秋田の各新幹線と、寝台特急を除く同社内発着のすべての特急の全面禁煙に踏み切る。 同社は05年12月に運転時間の短い長野新幹線や「成田エクスプレス」を全面禁煙にしたが乗車率は落ちなかったという。喫煙車から漏れる煙やにおいに苦情が絶えないことから「利用者の多くは禁煙化を望んでいる」(同社)と判断。運転時間約4時間の「こまち」(東京―秋田)など長距離列車も対象とする。 同社は、各新幹線ホームなど22駅の28カ所にガラス張りの喫煙ルームを増設。「乗車前後の一服で我慢して」と愛煙家に理解を求める。 18日からは、東武も日光・鬼怒川方面などへの特急を全面禁煙にし、小田急は特急ロマンスカーの喫煙車や喫煙ブースを全廃する。JR西日本は乗客へのアンケートから「愛煙家が我慢できるのは3時間」と判断。乗車時間が3時間未満となる京阪神から関西空港、山陰方面などへの特急を全面禁煙とする。 一方、JR東海、西日本は新幹線の全面禁煙は難しいとの立場。東海道・山陽新幹線に7月導入する「N700系」は喫煙席を全廃する一方、デッキに喫煙室を設置し「車内分煙」を維持する。JR東海は「全面禁煙は難しい。受動喫煙防止策を進めたい」としている。
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