2006/08/19

熱中症


友達と遊びにいこうとおもって、集合場所にしていた横浜へ移動中のことである。いつものとおりに電車を乗ろうとして駅に向かっていたときのこと、目の前にいたおばさんが、「ドタッ」という大きな音と共に、踏み切りのところで倒れた。おばさんはそのまま動かない。駅の目の前にある踏み切りだったために、駅に向かおうとしていた人、駅から出てこようとしていた人たちが結構たくさん居たが、それらの人たちが一斉にこのおばさんに注目し始めた。いち早く行動を取ったのが、倒れたおばさんの横を歩いていた男の人。この人の号令で、周りに居た人たち全員が、おばさんを助けるために動き出した。まずは、幸いにも駅が近いので、誰とも無く駅員に「救急車を呼んであげてー!」と女性の声で叫ぶ。駅員も何事が起こったのか?とハトが豆鉄砲を食らったかのようにボカーンとしていたが、すぐに行動が伴って電話連絡をして救急車を要請。倒れたおばさんを風通しのある日陰に移動することが一番大切という誰かの号令で、おばさんをゆっくりゆっくりと影に移動させる。本当はこのとき、動かしていいのか分からなかった。ただ、このまま踏み切りの真ん中にいると、電車が来たときに逃げ場所が無くなる。だから、まずは動かすことが先決ということになった。改札口の付近はちょうど風通しがよく、そちらのほうへおばさんを動かすために力を貸す。そして、やじうまになっていたひとのうちの一人が、倒れたおばさんにたいして、持っていた扇子を使って仰いでいる。しかし、倒れたおばさんはそのままぐったりしたままで動かない。いわゆ熱中症にかかってしまったためらしい。その後、救急車がけたたましいサイレンと共に、到着。あとは救急隊による処理にまかせることになった。こちらは友達との待ち合わせがあるので、本来ならば経過を最後まで見届けたいところだったが、その場を立ち去った。もし、これが新宿の街中であった場合に、どれだけの人が倒れた人に対して何かの施しをしようとするか疑問である。都会であればあるほど、他人に対して無関心になるのが鉄則だからだ。でも、ここは郊外の都市なので、気の効いた人たちガの溜まり場みたいなものである。何かあった場合には、まだ協力して何かをしようとする動きはあるところだ。
今日は朝から35度を越え、天候は雲が無い快晴。夏独特の湿度の典型的な夏の天気であった。こう言うときには、熱中症に対して注意をしなければいけなくなる。少し歩いただけでも汗がバンバン出てくるわけだから、それなりに水分を適度に取る必要がある。それを怠ると、さきほどのおばさんのような状態になる可能性がある。しかし、飲むと汗がでる。この繰り返しなので、あまり飲まないほうがいいという人も居るが、これは絶対謝りだと思う。体がおかしくなる。それで思い出したが、小学生のときに、小学校のバスケットボール部に属していたが、その際、練習中には顔を洗うのはいいが、水は絶対に飲むなといわれたことを思い出した。喉がカラカラだし、水分が少ない唾液が口の中を満たしながらも、水を飲めず、体育館の蒸し暑い中で練習していた記憶が思い出された。いま考えると、「幼児虐待」とか「学生苛め」とかPTAの馬鹿たちに先生が説教を受けるかもしれないことをよくやっていたなーと思う。実は、このとき、昼間はバスケットボールに属し、そのまま夕方からスイミングにも行っていたのである。小学生にしてはすごい体力があったものだと感心する。昼間は陸の室内競技で暑さと頑張っていたが、夕方からは水中で気持ちよくゲロをはきながら競泳の練習をしたギャップは、自分ながらソフトMの気分で過ごしていたのかもしれない。
話が脱線したが、熱中症に戻す。そもそも、医学的な熱中症というのは一体何なんだろう?というのは考えたことが無かった。夏になるとテレビで「熱中症にご注意ください」という話は聞くが、熱中症の定義を普通の人たちは知っていないのではないだろうか?調べてみると、専門的には次のように定義されているらしい。
「暑熱環境下にさらされる、あるいは運動などによって体の中でたくさんの熱を作るような条件下にあった者が発症し、体温を維持するための生理的な反応より生じた失調状態から、全身の臓器の機能不全に至るまでの、連続的な病態」
熱中症についての詳細についてはこちらを参照されたし。http://www.heat.gr.jp/
しかし、熱中症(Heat Stroke)という言葉、記憶が正しければ最近になって言われ始めてきた言葉なのではと思っている。それまでは一般的に日射病(Sun Stroke)という言葉しかなかったのではなかろうか?医学界ではすでに区別があったのかもしれないが、素人の世界では昔は聞いたことが無い。ところがやはりこれも調べてみると、本来から区別があったようで、素人の世界では情報が不足していたこともあり知らなかっただけのようだ。発生する症状の環境、発生した症状が全く異なるらしい。こちらも違いについては、次のサイトに詳しく記載されているので、こちらを参考にすると良いだろう。http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/memainettyuusyou.htm
熱中症のことを書いている今はすでに夜であるが、東京の今晩はとても暑い。基本的に夏が好きなので、暑いのは平気なのだが、たまに暑さに対してへこたれてしまうときがある。そのときには、妄想の中で、綺麗な海で遊びながら、たまに陸に上がってきて、冷たいトロピカルドリンクを飲みながらバカンスをして過ごしているときを思いおこすことにしている。そうすると、なんとなく暑さに対抗できるような気がする。しかし、これはあくまでも「気力」の世界であるが、人間の体力はそれほど頑丈ではない。熱中症にならないためにも、水分は適度にとり、あまり暑いところに長く居るのは止めたほうがいいと思う。

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