2007/01/21

J&J勤務中は全面禁煙


「勤務中はオフィスの外でもたばこを吸ってはいけません」というような方針を決めたのは、米医療用品大手の日本法人ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)だ。医療機器を扱う事業の全従業員に対し、所定の労働時間内は、たばこ製品の喫煙を禁止する制度を1月から導入した。職場はもちろん、社外でも一切の喫煙を禁止するという内容だ。「健康に貢献する企業として、安全で健康的な職場環境を社員に提供するため」としている。
 日本法人の全従業員約2500人のうち、メディカルカンパニーの契約・派遣・業務
委託社員を含む全従業員約1800人が対象。昼食時間など規定の休憩時間を除き、原則午前9時~午後5時40分の労働時間内はあらゆるたばこ製品の喫煙を禁止する。社主催のイベント、諸活動をはじめ、商用車での喫煙も禁ずるので、実質的に勤務中はたばこを吸えなくなる。

 J&Jグループは喫煙による社員の健康リスクを低減させる目的で、全世界の職場を
1月から禁煙にした。日本国内のJ&Jグループのオフィスビル内はすでに禁煙になっており、医師のカウンセリング、禁煙補助剤の購入費用の一部補助など禁煙を支援する
プログラムも導入されている。

 たばこ親父という原始人がまだまだ職場にはたくさんいることだとおもうが、思うように禁煙が進まないのが日本企業の実態だと思う。ここまで徹底して「たばこを吸っている人間はまともじゃない」という扱いをしだしたのは、世界の流れからすると当然だろうと思う。JTが未だに1箱800円程度への超値上げをすることによる、喫煙者の削減に貢献したくないと表明してしまったのであれば、喫煙者を被雇用者として抱えている日本企業が率先して喫煙者の削除を行うことしかできないだろう。役所や旧公社のような堅物会社の場合には、超巨大な組合が存在し、オヤジたちの泣き付く場所になっている組合がたてつくために、なかなか喫煙者に対する締め付けは難しいのだろうが、日本の一般企業が積極的にJ&Jのような対応をすることで、旧公社も従わざるを得なくなるだろう。喫煙を止められないひとたちは意思が弱いか、もともと止めるつもりが無いと開き直っている人たちである。給与にも率先して反映して下げるべきだと思う。

以下は、J&Jの発表した内容

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全世界規模の職場エリアの全面禁煙に続き
所定の労働時間内は全社員「禁煙」に
~社員に安全で健康的な職場環境を提供するために~


全世界規模でジョンソン・エンド・ジョンソン(以下、J&J)グループは、2007年1月1日より、グループ企業のすべての職場を「禁煙」とする『職場禁煙ポリシー』(*1)を開始いたしました。日本国内のJ&Jグループでは、すでにオフィスビル内を禁煙としておりましたが、この度正式に、商用車・当社主催の諸活動なども含めたすべての職場エリアでの喫煙を全面的に禁止いたしました。

さらに、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社メディカル カンパニー(本社:東京都千代田区、代表取締役プレジデント:松本晃)では、2007年1月1日より、所定の労働時間内は全社員に、あらゆるタバコ製品の「一切の喫煙を禁止」する『所定労働時間内禁煙』を開始いたしました。

これらの施策の導入は、弊社がトータルヘルスケアカンパニーとして人々の健康に貢献する企業であることから、自社の社員の健康および健康維持にも配慮し、社内で社員が誰ひとりとしてタバコの煙を吸うことのない安全で健康的な職場環境を提供し、喫煙による社員の健康リスクを低減させることを目的としています。

また、当社ではこれまでも、希望者には「禁煙サポートプログラム」(*2)が受けられる体制をとってきましたが、このプログラムはこれまで同様に実施し、禁煙を希望する社員への「禁煙サポート」を継続してまいります。


【「所定労働時間内禁煙」の実施概要】
■ 実施内容 : 所定労働時間中(昼食時間等の会社により規定された休憩時間は除く)は一切の喫煙を禁止する。
■ 対象者 : ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社メディカル カンパニーに従事する者全て
(正社員、契約社員、派遣社員、業務委託社員)
■ 開始日 : 2007年1月1日より
■ 喫煙の定義 : あらゆるタバコ製品 【紙巻タバコ、葉巻、シガリロ(細巻の軽い葉巻)、パイプ、噛みタバコ、嗅ぎタバコの使用によるもの】



(*1) 「職場禁煙ポリシー」(全世界共通)
■ 方針 : J&Jは社員に安全で健康的な職場環境を提供することを企業の責任ととらえており、世界規模で喫煙関連健康リスクを予防するゴールドスタンダードの確立を目指す。
■ 実施内容 : 全世界のJ&Jのすべての「職場」を禁煙エリアとする。
■ 「職場」の定義 : 敷地(世界各国・各地の建物とその敷地全体)、オフィスビル(賃借しているものも含む)、商用車、当社主催の諸活動およびイベント
■ 方針の適用 : 本方針は、世界の当社のいずれかの建物・敷地に足を踏み入れている社員、契約業者、訪問者すべてに適用される。
■ 実施開始日 : 2007年1月1日より



(*2) 「禁煙サポートプログラム」
■ 主な内容 : ・ 医師・保健師によるカウンセリング(面談及び電話相談)
・ 禁煙ワークショップ
・ 社内イントラネットを利用した禁煙オンラインプログラム
・ ニコチン置換療法(購入費用の一部補助金支給)
・ 禁煙に関する資料の配布、書籍の貸与

※ニコチン置換療法以外は、すべて「会社負担」。

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