2007/09/22

初めての出雲

山陰地方は、日本の中でも観光スポットとして全然人気が無いところの1つだといわれている。行き難いし、これといったスポットが集約しているわけでもない。だから、外国人観光客はもちろん少ないし、日本人観光客もそれほど多く来るところではない。自分もつい先日まで、山陰地方にいく機会もなければ、興味も無かった。

ところが、石見銀山の世界遺産登録後、その流れが全然変わったみたいだと思う。世界遺産に登録された場所を訪れたいという観光客が増えたために、いままで全然注目もされていなかった山陰地方がにわかに注目を浴びてきたのはご承知のとおりだろう。しかし、石見銀山がある地域は、山陰地方でも、また行き難いという言葉に輪をかけて行き難いところなので、自分勝手にいくことがあまりできないのが難点だ。だが、それでも個人観光客として訪れる人は多くなったらしい。

その流行に乗ろうとおもったわけでもないのだが、9月の三連休にひっかけて、急に休みを取ることができたので、どこかに行こうかなと思ったのが、今回山陰に行くきっかけになった。本当は海外に行こうと思ったのだが、あまりにも寸前であったため、旅行会社に聞いてみたら、深夜現地到着、早朝現地発の香港行きしかないと言われたので、諦めたのだ。香港はつい最近行ったばかりだし、現地を7時に出発ということは、一体空港に何時にいけばいいのだと考えると、無理してそんなところに行く必要は無いと判断したからでもある。そうなると、この休みをずっと寝てばかりというのももったいない。行ったことが無い場所にふらっと行ってみるのもいいだろうと、ネットで色々検索してみた。

京都の奥座敷である大原や、たぶん普通の人なら行ったことがある奈良も候補の一つだった。しかし、そういうところでは何故か気持ち的に満足しなったし、新幹線料金を考えると結構高い。最近、ちょっと精神的に落ち着いていなかったので、なにかホッとするところに行きたいという考えはあったので、神社・仏閣に関係するところに行ってみたと思ったのだ。それで選んだのが、出雲大社である。日本全国の神様が集まる神社である場所にいくと、江原なんとかじゃないけど、霊的なパワーを得られるだろうという単純な意味でいくことにしてみた。それと、ANAの株主優待券が余っていたので、これを使える場所としては最適な場所だということもあったからである。

早速、出発前日なのにも関わらず、飛行機の手配とホテルの手配を行うことにした。出雲大社に行くには、近い出雲空港と少し離れている米子空港のどちらかでいけるという情報を得た。しかし、出雲空港はJALしか利用されておらず、ANAで今回行こうと思ったので、結局米子を利用することになった。山陰の地理感覚が全くなかったので、それが近いのか遠いのか全然分からなかったのだが、やっぱり米子は出雲大社からは遠い。でも、結果から言えば、あまり気にしない遠さであるというのが正直なところだ。現地での滞在時間を長くしたいと思ったので、朝一番の飛行機で行き、帰りは疲れるだろうから、最終便ではないが、そこそこ長く滞在できる飛行機を選ぼうとした。米子行きの飛行機は1日5便飛んでいる。もっと少ないのかとおもっていたのだが、意外に多いので吃驚。結局次の便にした。

行き ANA 811 羽田 7:20am ⇒ 米子 8:35am
帰り ANA 818 米子 16:00 ⇒ 羽田 17:20

値段は正規料金で片道28900円なのだが、株主優待券を使ったので、往復で28900円。これは東京ー大阪間を新幹線で移動したのとほぼ同じ料金である。やっぱり遠い場所を選べば選ぶほど、株主優待券は有効手段であることがこれで分かった。予約時に席の確保をしようと思ったら、行きの場合、選択不可となってしまった。帰りはいちおう選択できたが、意外に後ろのほうしか空いていない。でも、いちおう予約は完了。

ホテルは、出雲市内のどこか空いていないだろうかと、旅窓を利用して検索。値段と明日からでも泊まれる場所としたら、出雲ロイヤルホテルがあったので、これを選択。現地で夕ご飯を食べるのに、店を探すのも面倒くさいと思ったので、ホテル内でもご飯が食べられるらしいことが書いてあったので、朝ご飯・夕ご飯付きのプランを選択した。これで1泊7600円。かなり安い。しかし、このホテル、出雲市駅からはちょっと離れているため、移動をするにはタクシーか、あまり本数が多くないバスに乗っていくしかない。バスもバス停から5分くらい歩かねばならないので、初めて訪れる場合には良く分からないだろう。タクシーだと、だいたい800円くらいで行ける。

さて、ここからはアドバイスだ。

出雲大社に行ったり、他の神社に行こうとした場合には、やっぱり出雲市に泊まるのではなく、泊まるのは松江がいい。松江は都会だし、ホテルは色々有るし、交通は便利だし、出雲市までは電車でも1本でいけるし、空港に行くにも、ここから空港バスが出ているからである。出雲市は本当に田舎という場所なので、周りに何もない。出雲大社に行くからという単なる理由で出雲市駅近くのホテルを選択したのだが、泊まって寝るだけとはいえ、ホテルから色々な場所へ行こうとしたときの交通手段がないので不便なのである。

それから、松江を中心に出雲市なども含めていろいろと遊びに行きたい場合には、パーフェクトパスを使うのが絶対いい。空港バスも、一場鉄道も、普通の路線バスも、これをもっていれば、無料になる。3日間有効のパスはこれで3000円だ。空港と往復するだけでも2000円分するし、それに出雲大社へ往復すると1300円くらいするので、これだけで元が取れる。あとはバスをバンバン使えば、もう断然有効だ。米子空港に到着した途端、このパスを買うためにダッシュで移動した。ちなみに、このパスは、いろいろな観光地でも割引してくれるので、本当に最強パスだと言えよう。

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