2009/02/21

大浦天主堂

長崎は隠れキリシタンがたくさん居たところでも有名だし、キリスト教徒にとって暗黒の江戸時代を乗り越えて、キリスト教の世界では「解放」と呼ばれているようなのだが、その後に建てられた教会がたくさん長崎にはある。

大浦天主堂はその中でも有名なキリスト教会のうちの1つであるため、いまでは長崎の中の観光地の1つになっている。

路面電車の大浦天主堂下から、右に気持ち悪い四海楼の建物をみつつ、左側にある全日空ホテルの先に、天主堂へ上る坂道が広がっている。坂道の両側にはお土産屋がたくさん軒を連ねており、天主堂とその先にあるグラバー邸にいく観光客を捕まえようと、店の人たちは客引きに大わらわだ。たぶんここだけだとおもうが、お土産屋のくせに名物のカステラを売っているのはともかくとして、そのカステラを「好きなだけ試食してもいいよー、なんだったらお茶も飲んでいきなさい―」と叫んでいるのは笑えた。それに漬け込んで,客のほうも店に入っていくのも、相思相愛で観光地らしい雰囲気だ。
坂道の下、全日空ホテルの敷地内に、意外な石碑が立っていることに気付いた。次の3つである。

・国際電信発祥の地
・長崎電信創立の地
・南山手居留地跡
山手居留地というのは、横浜の山手のように外人がたくさんいたところだから分かるとしても、電信関係の発祥の地であるのは全然想像がつかなかったので吃驚した。商売人のイギリス人がたくさんいたころから、本国のイギリスへ連絡するために手紙じゃない方法で連絡をしようとしていたことから始まったのだろうと勝手に想像した。

さて、坂道を上る。噂に聞く、長崎独特の坂道である。かなり難儀だ。これは年寄りが歩くのは結構大変だ。グラバー邸のところでも書くが、坂道を歩いて上らなくてもいけるように、なんと裏側にエスカレータがあるので、足が不自由な人はそれを利用すればいい。しかし、まだまだ元気だというひとは、是非この急坂を上りたい。正面には天主堂が聳え立つ。日本の教会だけだと思うが「天主堂」と建物に書いているのも少し滑稽に思う。教会の手前には階段になっていて、そう簡単には教会に入ることはdけいない。入り口手前のところで、入館料を払わないと入れないのも、ヨーロッパの教会のように、普段から使われている教会とは違い観光客目当てに商売道具として使われている証拠なのだと思う。それを考えただけでもちょっとガッカリだ。本来ならば、信者の寄付により成り立つのが宗教関係の建物のメンテナンスだとおもうのだが、必要以上に儲かった金はどこで何に使っているのだろう。某蛙オヤジの宗教のように成金宗教を営業しているのであれば別だが、そんなのが長崎にあるとは考えたくない。

残念ながら教会の中は一切の撮影禁止と書かれていたので、まったく中の様子を撮ることはできなかった。中央にはキリスト像が掲げられているのは当然で、中はそれほど広くは無い。西洋の教会と同じように、三式回廊になっており、窓はステンドグラスになっている。壁には、キリストが十字架にかけられるまでの物語が絵にして、わかりやすくしているのは西洋と同じだ。ただ、日本の場合、識字率が高いので、文盲の信者を騙くらせるためには、絵は不要だったのだろう。西洋ほど奇抜な絵や彫刻が無いところが、なんとなく日本の教会の特徴になっているのだと思う。

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